きのホ。主催のフェス「ホ。フェス2025」に初めて参加した。

 

きのホ。を初めて見たのは2022年7月のfishbowl、tip Toe.とのスリーマンだった。自分は割とちゃんと通いたいヲタクゆえ、通える現場は2現場がせいぜいである。きのホ。も嫌いではなかったのだが、tipToe.にはまってしまった。

 

当初は「被ったら見るだけ」だった。特典会も並ばなかった。tipToe.に通ううちにメンバーの「りんちゃん」がどうやらきのホ。のくるちゃんと仲が良いらしい、と分かって来た。ある時りんちゃんが「くるちゃんのお父さんが特典会に来た」話をしてくれた。

「くるみの父です」と挨拶された、と聞いて「じゃあ、俺りんちゃんの父です、って言いに行くよ」と言うとりんちゃんはめちゃめちゃ喜んでくれた。そうして初めてくるちゃんに並ぶとくるちゃんは笑ってくれた。

 

2024年2月

「ホ。フェス行きませんか?」

tipToe.友達に誘われた。

既にtipToe.は2024年7月で解散する事が発表されていた。出来る事なら関東のイベントは全部行っておきたかった。その為京都に遠征するのは中々に重い。誘いは断った。

 

tipToe.が解散してから翌週にきのホ。AJIHENツアー仙台に行った。まぁ、元々きのホ。は見る度に楽しかったし、見たときは必ずくるちゃんに並ぶようになっていたので、tipToe.無き後、きのホ。にハマるのは必然であった。

 

ホ。フェス2025が発表された時には迷うことなく2daysVIPチケットを買った。

 

2/22(土)1day

 

★きのホ。

うっかり、新幹線京都着を10時半で取ってしまった事に気づく。トッパーのきのホ。は11時スタートである。調べると一応会場であるKBSホールには22時55分には着きそうだ。と思いきやまさかの新幹線の遅延で、11時10分位になりそうだった。会場近くの今出川駅から小走りに会場に向かった。会場に入ると1曲目の「emo衛門」が始まったばかりだった。

 

暫くするとステージにはADAM atが現れ機材をセッティングし始めた。そしてADAM atのベストに収められているきのホ。ゲストの曲「シャインセンゲン」が披露された。ステージ披露自体は2月上旬の獅子奮迅で見ているものの、やはりADAM atコラボは熱い。何度見ても振り付けが可愛くて好きだ。きのホ。といえばハンサムケンヤ楽曲なのだが、こうした変化球があるのは楽しい。

 

続いて新曲「傾いてる」が初披露された。余り初見で好きになる曲はそう多くは無いのだが、一聴して「これ好き!」と思った。メロディーがわかりやすいし、途中の腰を落として「ちょっと待ってみよう」と歌う展開もユニークでかわいい。

 

きのホ。朝イチのステージはスコンと気持ち良い楽曲が並び大満足であった。

 

★ハンサムケンヤ

遅れて入った事もあり、場内が良くわかっていなかった。KBSホールは広さとしてはZEPP新宿辺りが近いのだろうか?正面(白味噌ステージ)?と右側(黒七味ステージ)?にステージがあり、大体交互にタイテは進んだ。ステージ自体は黒七味の方が気持ち広く思えた。一番の違いは黒七味は後方のステンドグラスがとにかく映える。

良く分からずにきのホ。のステージを上手で見ていたら、そのまま右側ステージでケンヤさんのステージが始まった。

 

余りきのホ。以外のハンサムケンヤ曲を知らないので新鮮だった。突然聴きなじみのあるギターリフがはじまった。きのホ。の「シンドローム」だった。キーが全然違って面白かった。

 

荷物を整理せずに入ってしまったので荷物整理やお昼を取る為に一旦外に出た。KBSホール前ではメンバーコラボのメニューが販売されている。くるちゃんはピザ、らねちゃんはカレー(翌日はピザ)、こはるちゃんミコちゃんは、おでん、こはるちゃんはタコスだった。

 

まだ開始直後という事もありまだ食事をする人は少なかった。くるちゃんピザは食べようと思っていたので買ってみた。「三日放置ピザ」800円。あっさりしていて食べやすい。と、ここまで知らなかったのだが、どうやらホ。フェスではメンバーの手売りがあるらしい。とはいえ、ゲリラ的に来るのでタイミングがあうかどうか。。。




★くぴぽ

くぴぽは友達が好きなのでたまに見る。1月にもさとりモンスターとの対バンを見たところだった。好きな「しゃぼん玉ホリデー」が聴けて良かった。くぴぽと言えば、フロアに降りてくるパフォーマンスである。降りてきて「PAINT PAIN平成」と「まきちゃんかわいいSONG」を披露した。「まきちゃん」はボールをみんなでまきちゃんにぶつける曲なのだが、1月の対バンで勢いよくしゃがんだら腰を痛めてしまったので、若干ひやひやしながらボールを投げた。子供が嬉しそうにボールを投げていたのが印象的だった。最後はステージに戻り、ゲストのミコちゃんを交えて「麺of LIFE」を披露した。去年の京都爛漫会でステージ脇で見に来ていた所をうのちゃんにハグされてて感極まってたミコちゃんを思い出して嬉しくなった。

 

くぴぽが終わるとばってん少女隊の知り合いのオタクから声をかけられた。来るのは知っていたがスターダストのオタクが来るのが不思議で聞くと「いやー、なんか楽しそうじゃないですか」あっけらかんと教えてくれた。



★Finger Runs

フィンズも毎回被ると見る事が多い。友人のフィンズのオタクが来ていたので前で見た。割と見ている方だと思うのだが足でストンプのように踏み鳴らすヲタ芸?が斬新で笑ってしまった。ラストに「storm rider」がくる。一番好きな曲だから否応なしに楽しい。すると、後方で見ていたばってん少女隊のオタクが走ってきて俺の肩を叩いて「めちゃめちゃ楽しいじゃないすか!」興奮気味に叫んだ。そのまま彼は、前方エリアに突っ込み、おまいつ達とMIXをはじめた。たまらない光景だった。

 

一旦会場を出ようとすると、きのホ。のスタッフさんが「御堂莉くるみ手売りはじまりま-す」と告知していたので慌ててピザ屋に向かうと丁度くるちゃんが来たところで無事手売りピザを買うことが出来た。メンバーにより若干レギュレーションは異なるが、手売り販売時はカメラ、動画OKとの事。自分の番になるとくるちゃんが名前を呼んでくれてピザを渡してくれた。これだけで京都まで来た甲斐があった。つい1時間前に食べたばかりだったが、手渡しのピザは格別でぺろりと平らげてしまった。



★小花衣こはる

こはるちゃんソロは以前渋谷リキッドルームでのカイジューバイミーツーマンとのOAで見たことがある。といっても遅れての入場だった為フルで見るのは初めてだった。荒井由実の「ルージュの伝言」がやたら良かった。中島みゆきの「ファイト」を続けて歌っていて驚いてしまった。渋いなぁ。「ファイト」は殆どフルで聴いたことが無かったので前半めっちゃ怖い曲やな、と思いました。

 

こはるちゃんのステージを見終えるとくるちゃん特典会がはじまったので慌てて特典会に向かう。初日はKBS2階での特典会。くるちゃんはテツトモステージを控えていた為、緑のジャージを来ていた。去年まではホ。フェス中は特典会が無かったらしく、行くまでは普通の特典会なのか謎だったが、普通の特典会でした。

 

★ADAM at

割とホ。フェスで期待大、だったアーティスト。去年12月の下北shelterツーマンの時、きのホ。の出番が終わり、後方に下がってアルコールを呑みながらちんたら見る予定が、ライブが物凄く良くて食い入るように見てしまった。インストバンドながら、唐突に始まるコール&レスポンスとか、サービス精神が凄くてノリやすい。なにより、人柄の良さが伝わるMCが面白い。今回も「みなさんはきのホ。ちゃんの応援をしにきている。その分僕はみなさんにバフをかけます」みたいな事を話しててこの人はやさしいな、と思った。後半に美里ちゃんとらねちゃんがコラボで出てきて「定時に帰ろう」を歌った。また見たいと思える最高のステージだった。



★テツ&トモ

ホ。フェスの最大の楽しみは「楽しければなんでもあり」な所な気がする。そこにアイドルもバンドも垣根は無く、リスペクトすら感じる。アイドル、バンドに挟まれる形で突然放り込まれるテツトモのステージも違和感どころか、フェス後半の起爆剤になっていた。

 

テツトモステージでは、最初にこはるちゃん、くるちゃんが出てきて「なんでだろう」ネタをはじめた。割と完璧に再現していてくるちゃんの弾け方が凄い。「アイドルステージで客席を見ると地面に向かって叫んでいるのなんでだろう」みたいな、アイドルオタクあるあるで笑わせた。中盤はテツトモステージ、後半は再びこはくるが現れて4人でダンス指導やら、一緒に踊ったり、どこまで台本があるかわからなかったが、フロアが笑いに包まれて最高だった。



★THE NEATBEATS

ADAM atと並んでホ。フェス見たかったバンド。50~60年代ロック好きなので、昔から名前は知っていたものの、初めて見たのはやはりきのホ。との高円寺Highでのツーマン。ボーカルのPANさんの「大阪のおっちゃん」みたいなMCがたまらなく面白い。きのホ。と出会ってバンドを見る機会が増え、バンドのMCの面白さに毎回関心する。後半「誰かギター弾きたいやつおらん?」の声と共に、急遽美里ちゃんが呼ばれる。ここは元々コラボ予定では無かった為、ほんとのゲリラコラボ。

 

以前高円寺Highでは、ギターが得意なこはるちゃんと間違われて美里ちゃんがステージに呼ばれギターを弾かされたが、それの再来で嬉しくなってしまった。高円寺では明らかに緊張していた美里ちゃんだったが、今回2回目という事もあり、PANさんとのやり取りは叔父と姪みたいでほほえましくて笑えた。

美里ちゃんにギターをかけられてPANさんがコードを押さえ、美里ちゃんが激しくギターをカッティングすると、後方の幕が開きスタンドグラスが現れた瞬間は、まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーのプロムシーンみたいで、めちゃめちゃかっこよくて痺れた。

 

この後PANさんの「まだ誰かギター弾きたいやつおる?」できのホ。Pの新井ポテト氏が出てきて笑ってしまった。ゲリラ的に行われたコラボだったが、NEATBEATSときのホ。のいい意味での悪ふざけが楽しくて最高に楽しいコラボであった。


★きのホ。

初日きのホ。2回目にして最後のステージ。1回目はステンドグラスじゃない方のステージだったが、トリはステンドグラスステージだった事もあり否が応でも盛り上がる。

1回目は新曲のうち「傾いてる」が披露されたが、2回目は「新パラドックス」と「秋刀魚」が披露された。「秋刀魚」は既に京都のライブで披露されているのだが、自分は初見だった。「新パラドックス」は「夕立雲」に続いて初披露された、ちょっと私立恵比寿中学の「幸せの張り紙はいつも背中に」を思わせるやさしい曲だ。一方の「秋刀魚」は続くwack辺りに通ずるストレートで疾走感あるロックナンバー。「今年の秋刀魚は細くって」という歌詞が面白い。後半は「秋刀魚」「シンドローム」と来て最後に「Danger」。オープニングステージが割と「楽しいきのホ。」だったが、トリは「激しいきのホ。」で、どちらも最高だった。

 

ライブが終わると突然、後方に映像が映し出された。なにか発表かと思ったのだが、映し出された映像に度肝をぬかされた。今日のライブ映像ダイジェストだったのだ。昼くらいまでのならまだしも、今さっきやっていたきのホ。のライブまで含まれている。雑につながれている訳でなく「秋刀魚」をBGMに紡がれる映像のクオリティがやたら高い。どうやったらこんな魔法みたいな事出来るんだ。。。きのホ。スタッフのレベルの高さに呆気に取られた。

 

初日は11時スタートで、ライブ終了が20時40分。通常のフェスならば、お目当て、と気になるグループをちょろっと見て帰るのだが、朝から最後までいたのは初めての体験だった。終演後集合チェキがあったので、一言興奮を伝えたくて並んだ。

 

友人たちと会場を出た。折角だし呑みたい、話したい、のだがKBSの周りは飲食店が乏しい。会場近くにホテルを取ってしまった為、移動するのは億劫だ。結局近くのコンビニで酒を買い、暫し感想を話して別れた。

 

ホテルに帰ると、とてつもない疲労感に襲われた。どうもライブ中はアドレナリンでも出ているのか、一人になった瞬間一気にぐったり来てしまった。ベッドに横になると秒で寝てしまった。

 

1日目おしまい