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新刊情報

新刊将棋本!

 

四間飛車戦記/藤井猛・推薦/税込3674円/A5判/278頁/日本将棋連盟・刊/マイナビ出版・販売

 


四間飛車はこの10年で大きく変化しました。四間飛車美濃囲いVS居飛車穴熊という形が長い間指されてきて、閉塞感のある状況が続いておりました。しかし、耀龍四間飛車、振り飛車ミレニアムといった新しい指し方が現れ、また美濃囲いの形においても端の位を取った銀冠の指し方が洗練されてきたことで四間飛車側が盛り返してきたのです。この状況に居飛車側も変化します。まず、居飛車穴熊が端を受けるようになりました。また、居飛車穴熊への絶対の信頼が薄らいだことにより、急戦やミレニアムなどが見直されることとなりました。特に急戦においてはエルモ囲い急戦や金無双急戦といったこれまでにない形も生まれています。現在は四間飛車側、居飛車側双方が工夫を凝らして戦っている状況で、かつての閉塞状況に比べると四間飛車は指していて楽しい戦法になっています。とは言え、居飛車穴熊対策だけを考えていた頃に比べて戦法が多様化したことで覚えなくてはいけないことが増えたのも事実。急戦やミレニアムなど、正しく対応しなければあっという間に作戦負けになってしまいます。そこで本書の登場です。本書はここ10年のキーになった四間飛車の将棋を62局解説付きで収録しています。本書を通読していただくことで、四間飛車の各戦型における流れと現在のトレンド、駒組みや仕掛けの知識などが一通りに身につくようになっています。四間飛車のスペシャリストたちが残してくれた名局を堪能しつつ、日々の将棋に活かしていただければ幸いです。

斎藤慎太郎の将棋観/斎藤慎太郎・著/税込1859円/四六判/252頁/マイナビ出版・刊

 


きれいに攻めて美しくまとめる。倒れない粘りで逆転する。斎藤慎太郎八段の指し回しは居飛車の手本と評されます。本書は、斎藤八段の実戦を題材にして、将棋の考え方を伝える戦術書です。序盤の駒組みの工夫、中盤の攻防、終盤の寄せ。相居飛車・対振り飛車それぞれの戦型をテーマに、一局を通しての勝ち方を解説しています。一瞬の切れ味と強靭な受けを併せ持つのが斎藤流。本筋を歩む将棋を堪能しましょう!

1手ずつ解説する相振り中飛車/戸辺誠・著/税込1848円/四六判/224頁/マイナビ出版・刊

 


大人気の「1手ずつ解説する」シリーズ最新作!本作のテーマは相振り中飛車です。振り飛車はアマチュアの間で非常に人気の高い戦法ですから、中飛車を指していて相振り飛車になることは多いでしょう。対居飛車の勉強はたくさんしているけども、相振り飛車は「なんとなく」で指している…。そんな中飛車党の方は多いのではないでしょうか?実は相振りにおいても、中飛車側が押さえておくべきポイントが複数存在します。そのような急所を押さえておけば、未知の局面に遭遇しても正しい手が選べるようになります。本書で相振り中飛車のセオリーを学んで、ニガテを克服しましょう。著者は本シリーズの「先手中飛車」「ゴキゲン中飛車」を著した戸辺七段。併せて読めば、あなたの中飛車はどんな作戦にも対応できるようになります。