大盤解説レポート | 将棋本!ブログマガジン

大盤解説レポート

第3期叡王戦第4局

 

髙見泰地六段が3連勝、そして叡王戴冠に王手で迎えた、第3期叡王戦第4局。対する金井恒太六段は後がなくなり、巻き返しがあるのか?といったところでした。先手・髙見六段、後手・金井六段。

 

その第4局は5月26日(土)、群馬県富岡市の「富岡製糸場」にて行われました。そしてニコニコ生放送では、メイン解説に三浦弘行九段と中村桃子女流初段を迎え、現地レポート等も交え、大盤解説をネット中継されました。ここでは、その模様をレポートしたいと思います。

 

 

対局の会場は富岡製糸場ということで、施設の一角を使い、特設の対局場が設置されていました。

 

 

それから現地レポートは塚田泰明九段と塚田恵梨花女流1級の父娘コンビ。写真では見えてませんが、塚田女流1級は工女の衣装を着ておられました。そこへ髙見六段の師匠、石田和雄九段が登場。髙見六段がやや劣勢ということで、渋い表情でございました。

 

 

さらに石田九段の著書の紹介も。

 

 

現地大盤解説会は糸谷鉄郎八段と塚田女流1級がご担当。

 

 

糸谷八段はネット中継大盤解説にもご登場。こちらは中村女流初段との2ショットです。

 

 

また現地控え室から塚田九段と日本将棋連盟専務理事の森内俊之九段という豪華解説も。ちなみに右側の手が森内九段です。写真撮れなくってすいません。

 

 

実はまた石田九段がご登場されて、一番長くお話されていたので…。森内九段の見解では、金井六段優勢ということでしたが、石田九段は金井六段の消費時間を指摘し…まあ、この指摘が的を得る結末となるんですが…。

 

 

最終盤は三浦九段と中村女流初段が、大盤を使って終局の行方を占っておられました。

 

 

いよいよ…というところ。この第4局は、金井六段が優勢に対局を進めていたのですが、持ち時間を使い切った後、髙見六段の巧みな攻めもあり、逆転を許してしまいました。

 

 

最終的には147手で髙見六段が勝利し、見事“叡王”タイトルを獲得しました。

 

この大盤解説の模様は、6月5日(火)配信の将棋本!メールマガジンの方で詳細レポートします。そちらもあわせてご覧いただければと思います。
将棋本!メールマガジン
http://archive.mag2.com/0000258527/index.html

 

それから、5月29日(火)~30日(水)には、佐藤天彦名人VS羽生善治竜王による第76期名人戦第5局が行われました。そしてニコニコ生放送では、大盤解説の模様をネット中継されていました。ご担当は阿久津主税八段と山口恵梨子女流二段でした。

 

 

が、決着が少々早かったようでして、終局後の放送をちらっと視聴できるのみにとどまりました。結果は佐藤名人の勝利。4局まで先手番が全て勝利していたのを、初めて後手番の佐藤名人が勝利し、防衛に王手としました。さて次局は6月19日(火)~20日(水)、山形県天童市の「天童ホテル」にて行われます。新橋駅前の大盤解説会は…たぶんあると思います。