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新刊情報

新刊将棋本!
 
完全版定跡外伝~将棋の裏ワザ教えます~/週刊将棋・編/税込1339円/文庫判/448頁/マイナビ・刊



将棋上達に定跡の知識は欠かせません。棋力向上を願う将棋ファンのために定跡書は日々生み出されています。しかし、その定跡書も完全無欠というわけにはいきません。紙数の制限その他の事情から、定跡書に紹介されているのは、いわゆる「本筋」と称される部分で、本筋の隣に隠れるように存在している有力手順は、紹介しきれないため、省略されています。また、端歩の突き合いなど、定跡局面とはわずかに違った箇所があるだけで、結論が全く逆になる事もあります。本書は、通常の将棋戦術書で紹介される定跡の「本筋」ではなく、そこからわずかに外れた、実は優秀で勝ちやすい指し方を紹介した「定跡外伝」と「定跡外伝2」の2冊を合わせて文庫化したものです。定跡外の手を使うには、相手が定跡に詳しい人ほど効果的です。その知識を逆手に取って罠を仕掛け、相手を「定跡の落とし穴」に引きずり込んで下さい。

これだけで勝てるゴキゲン中飛車のコツ/大平武洋・著/税込1663円/四六判/224頁/マイナビ・刊




現在、プロ棋界では、振り飛車の勝率、特に後手番の振り飛車の勝率が落ちている傾向にありますが、その中にあって唯一奮闘している戦法があります。それがゴキゲン中飛車です。角道を開けたまま中飛車に振り、2筋は受けなくても大丈夫。この発見は、振り飛車の常識を変えました。大平六段は、「ゴキゲン中飛車は、現時点で藤井システムと並ぶ、平成の2大発明と言えるでしょう」と書いています。では、ゴキゲン中飛車は、どういう戦法かと言うと、それは「対応の戦法」です。居飛車側には、
超急戦、丸山ワクチン、超速の急戦、超速の持久戦、一直線穴熊といった有力なゴキゲン中飛車対策があります。ゴキゲン中飛車を指しこなすためには、これらの戦法全てにある程度対応できなくてはなりません。そして、本書はその「勝つために必要な最低限の知識」が詰まっています。本書の内容をマスターすれば、自信を持ってゴキゲン中飛車が指せるはず。既にゴキゲン中飛車を指している方も、これから指したいと思っている方も、是非読んでいただきたい一冊です。