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新刊情報

新刊将棋本!

 

大山VS升田全局集/大山康晴&升田幸三・著/税込3024円/A5判/412頁/日本将棋連盟・刊/マイナビ・販売

 


「江戸時代に作られた宗看、看寿の詰物は名品で現在も色褪せていない。同じように升田対大山の名局は棋界が続くかぎり不滅であろう」(内藤國雄・まえがきより)
大正7年3月21日、升田幸三誕生。その5年後の大正12年3月23日、大山康晴誕生。この2人が後に生涯のライバルとなり、我々に遺してくれた名局の数々は、彼らが亡くなって四半世紀たった今でも、その輝きを失う事はありません。この度、将棋界の宝ともいうべき大山VS升田の対局、全174局を全て解説付きで収録した一冊「大山VS升田全局集」が完成しました。昭和14年、木見会勝ち抜き戦(角落ち)から始まって、高野山の決戦、升田の三冠達成、大山の復活と絶頂、そして升田式石田流シリーズとなった最後の名人戦まで、30年に及ぶ棋界の頂点をめぐる戦いを余すところなく収録しています。将棋史上に残るライバル対決。たっぷりとご堪能ください。

「勝ち」に直結する将棋・終盤の総手筋/関根茂・著/税込1339円/文庫判/456頁/日本将棋連盟・刊/マイナビ・販売

 


「いくら序盤、中盤が良くても、終盤が悪くては、勝つことはできません。棋友同士で<あいつは、序盤はうまいが、終盤が甘いからなあ>と言われる人と<あいつは、序盤はまずいが、終盤がしっかりしているからなあ>と言われる人がおります。前者は仲間から軽く見られている場合であり、後者は仲間から恐れられている人です。終盤の強さイコール将棋の強さでもあるわけです」(まえがきより)
本書は関根茂九段による終盤の名著「終盤の総手筋」と「スッキリ明快詰将棋」の2冊を合わせて1冊の文庫として復刊したものです。第1部「終盤の総手筋」では将棋に勝つために絶対に必要な寄せと詰みの手筋を総まとめにして解説したもの。関根九段が例題を出しながら手取り足取り教えてくれるので読むだけで、きちんと理解できますし、すぐに実戦で使うことができます。第2部「スッキリ明快詰将棋」では元の書籍から3~7手詰を抜粋し、108問収録しています。第1部で学んだ手筋を使って問題を解くことで、さらに手筋の理解が深まります。 序盤・中盤はうまくいくのに、いつも終盤で負けてしまう、もっと終盤が強くなりたいという方にぜひ読んでいただきたい一冊です。