大盤解説レポート | 将棋本!ブログマガジン

大盤解説レポート

第29期竜王戦第5局

 

渡辺明竜王2勝、丸山忠久九段2勝のタイスコアで迎えた、第29期竜王戦第5局は、12月1日(木)~2日(金)、北海道函館市の「HAKODATE海峡の宿」で行われました。そして2日(金)には、JR新橋駅SL広場前にて、大内延介九段の大盤解説会が開催されました。ここでは、その模様をレポートしたいと思います。

 

この第5局、聞き手はいつもの藤森奈津子女流四段だったのですが、梶浦宏孝四段が記録係で現地に行かれてまして、駒操作は梶浦四段の友人という甲斐日向三段が務めてくれました。

 

 

さて解説会スタートの18:00時点で、92手まで進んでおりまして、またもや丸山九段残り時間わずかというところでした。しかし終盤のせめぎ合いのさなか、手がどんどん入ってくるライブ感は、観客としてはたまらないところです。

 

そして初手から振り返っていくなか、前半のとある局面、大内九段は、丸山九段優勢と。ここなら丸山九段を持ちたい、しかし…と。局面を進行させていくなか、大内九段は「あそこで持久戦に行っていれば」と残念がっていました。

 

 

しかして終盤、丸山九段も窮余の一手と見られた手がなかなかの好手?と。甲斐三段も「詰みがある」と指し進めて検討するも、一歩足りずで…大内九段も「だから歩が足りない」と。そのあたり、渡辺竜王も見切っていたのか、逃さずに相手陣に迫っていき、やがて投了。これで渡辺竜王3勝で防衛に王手としました。

 

第6局は、12月7日(水)~8日(木)、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われます。そして大内九段の大盤解説会も8日(木)18:00スタートで開催されます。次回は、SL広場前は使えなくて、ラピタ(SL広場前横のビル)の前で実施します。今年最後になるかもしれませんので、是非お誘い合わせのうえ、ご観覧されてはいかがでしょうか?

 

なお、この大盤解説会の詳報レポートは、12月20日配信の「将棋本!メールマガジン」にてお届けいたしますので、こちらもよろしくご覧いただければ幸いです。
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