日光街道を歩く:栗橋関所址と八坂神社 | はろはろはうすの<何を食べようか>

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夕べ何を食べたかも忘れてしまうオッサンの、気が向いたらの日記です。

1月4日

日光街道の栗橋宿にいる。

かつての宿場町の賑わいを思わせる
古い家屋が残る。




 

 

 

 

ここが宿場のはずれか。



栗橋宿を振り返る。


 

「栗橋関所址」



「御関所 利根川堤の上にあり、
 その置し年代さだかならず
 見張の番所をかまへて往来の旅人を改む
 是を房川渡(ぼうせんわたし)中田御関所と唱ふ」
 (日光道中略記)

実際の関所は堤防の河川側で
利根川の川畔にあった。

現在はスーパー堤防の工事が進んでおり、
この碑もここに仮移転されたもの。




 

地図によるとこの手前当たりに
池田家本陣跡がある筈だが。

見当たらない。

ここか?



ここか?

 


どうやらスーパー堤防の工事のため、
更地となってしまったらしい。



そして八坂神社へ。




 

 

狛犬ではなくて、
鯉というのが面白い。


 

 

「風土記稿」に以下の記載がある。

 慶長年中利根川洪水のとき
 水溢を防んとて村民等堤上に登り居たりしに
 渺々たる水波の中に鯉魚と泥龜とあまた圍み
 御輿とおほしきもの流れ來れり

 引上みるに全く御輿にて元栗橋の天王なること
 偶つとへる彼村民等も見認得たりしかば
 衆皆奇異の思ひをなし
 かかる亂流の中に傾覆の患なく
 鯉魚泥龜の類圍て當所に來れることは
 之れ神靈の然らしむる所ならんとて則爰に勸請し
 是より後毎年六月は此神を祭れる月なれば
 村老はさらなり兒童さへかの二魚を食ふことを得ず 



簡単に言えば

 利根川が洪水したので
 村人みんなで堤防を補強していたのさ


 そしたら川の向こうから神輿に乗った神様が
 鯉と亀に運ばれてやってきたんだよね

 

 不思議なこともあるもんだ


 だから八坂神社のお祭の時は
 鯉を食べちゃ駄目ね

ということですかね。




 

ここでもスーパー堤防の工事が進んでいる。


 

今年の2月で神社の移転も決まっている。



この利根川の強化堤防工事は

 

「首都圏氾濫区域堤防強化対策事業」

 

という国主導の大規模な治水事業である。

 

栗橋地区では270戸の住宅が除去され、

旧宿場町の半分が堤防に姿を消すこととなった。

 

工事は2023年に完了予定。

この辺りはどのような風景に
なっているのだろうか。