青い鳥 ~番外編~ | 35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

 

 

 

 

青い鳥(6)での、

次男とのやり取り。

 

 

「俺、これ食べてみたい」

 

「次、来た時に食べよう」

 

 

今度は、レストランが開いている

時間に来ようと話し合った。

 

 

 

このレストランは、

富山県立美術館の中にある。

 

 

 

この会話の最中、

私が考えていたこと。

 

それは「次」が

いつになるかということだった。

 

 

「次」というものは、こちらから意識して

設けないことには、なかなか向こうから

やって来ないことも多い。

 

 

 

次男は大学1年生。

 

学年が上がることに

どんどん忙しくなるだろう。

 

 

 

行けるうちに、

行っておいた方がいい。

 

 

 

こう思ったので。

 

 

先日、お互いに

良い日を選んで決行。

 

 

 

当日の朝、息子が暮らす

アパートまで出向き、

その後、私の車で富山へ。

 

 

有難いことに、

この日も往復の道中は

次男が運転してくれた。

 

 

 

おまけに。

 

 

 

「ガソリン代、俺が払うよ」

 

 

 

この日、富山に行く前に、

ガソリンスタンドに行って来てくれた。

 

 

 

「どうもありがとうございます」
 

 

 

有難く、ご厚意に甘えた。

 

 

 

先日の富山。

 

お盆に金沢で長男と

ランチを食べた日。

 

そしてこの日も、

次男は自分のお金で

ワンデイ保険に入ってくれた。

 

 

 

 

ああ、かたじけない。

 

 

 

 

そんな想いで

心をいっぱいにしつつ、

いざ富山へ。

 

 

 

 

いつも運転席に座っているから、

のんびりと流れていく景色を

助手席から堪能できることが

とても新鮮で楽しい。

 

 

何よりも、楽。

ああ、有難い。

 

 

 

 

 

富山県立美術館に到着したのは、

正午を少し回った頃だっただろうか。

 

展覧会場をスルーして、

私たちが向かった先は。

 

レストラン 『BiBiBi & JuRULi  ビビビとジュルリ』

 

 

 

次男のミートボールカレー

 

ご飯のそばで、ころんと佇む

紫がかったピンク色は、らっきょう。

 

らっきょうも揚げ野菜も、

何もかも美味しかったとのこと。

 

 

 

左手前のオレンジ色は、

オーギョーチ。

 

愛玉子(オーギョーチ)は

台湾のスイーツですよね。

 

確か、淡水河沿いの

お店で見た記憶が。

 

相撲部屋並みの大きな鍋に、

たくさん入っていたような。

 

 

ここから見る環水公園の眺めが、

一番のご馳走なのかも。

 

 

右下の建物は、フレンチレストラン

『キュイジーヌ フランセーズ ラ・シャンス』

 

この日は、結婚式の後の

披露宴か食事会があったようで、

 

新郎新婦さんにしか見えない

お二人が入って行きました。

 

この近くには結婚式場もあって、

そこから移動していらしたご様子。

 

 

 

 

「ねえねえ💞💞💞ここはこの景色からしても、

やっぱりカップルで食事するレストランやね?」

 

「ねえねえ💞💞💞ここはこの景色からしても、

やっぱりカップルで食事するレストランやね?」

 

「ねえねえ💞💞💞ここはこの景色からしても、

やっぱりカップルで食事するレストランやね?」

 

 

「..........................」

 

 

 

大切なことだから、

3回繰り返したのに。

 

 

レストランを出た後は、

この日も美術館の一番上にある

「オノマトペの屋上」へ

 

 

このオブジェ、伸びた棒の先端に

立つなり座るなりできるんですが、

ぐいっと押すと、文字通り GURUGURU 回ります。

 

 

どこからか見ると、緑色の部分が「あれ」という文字に

見えるらしいのですが、2回訪れて、2回とも分からず。

なんとなく、それらしくは見えるんですけどね... 残念!

 

 

美術館を出た後は、

環水公園を散歩しようということに。

 

「ねえねえ💗💗💗こういう公園を

歩いとるカップルが、何するか分かる?」

 

 

「取っ組み合い?」

「そうそう。あとは、どつき合い」

 

 

親子大喜利。

本日も絶好調。

 

 

このデッキに、鴨が2羽いたのですが。

 

 

「あ、夕飯のおかずだ!」

 

 

次男と私の思考回路は

ほぼ同じであるということが、

上の大喜利に続き、ここでも証明され。

 

 

「鴨鍋!」

「鴨南蛮!」

 

 

ふたりで代わる代わるこう言ってると、

1羽が水へと逃げて行き。

 

 

残った1羽の、この表情。

 

 

「食えるもんなら食ってみやがれ。

上等じゃねえか、この馬鹿親子」

 

 

私たちがいる間、

ピクリとも動かず、視線もそのまんま。

 

 

大変失礼致しました。

申し訳ございませんでした。

 

 

それにしても、鴨の首って、

どこまで曲がるんだろう。

 

もしかしたら、一周する?


次男とふたりで、

驚くと同時に心から感心した。


 

環水公園は何度か訪れているが、

公園内全体を見て回るのは、

この日が初めてだった。

 

9月半ば、曇りがちの空は、

照り過ぎもせず、雨にも降られず。

 

とても良い散歩日和になった。

本当に有難かった。

 

 

 

 

 

さてさて。

 

この日は、まだこの後に

計画があった。

 

 

公園を後にしたら、お次は

先日食べ損ねたスイーツの

リベンジへ。

 

 

前回、伺った日は

どうやら定休日だったようで。

 

私がグーグルマップで見た時には、

その情報が見当たらず、訪問失敗。

 

同じ轍は踏むまいよ。

 

今回は出向く前に

お電話しましたわ。

 

 

 

名物『でっかいシュークリーム』

 

「こりゃ、ひとりじゃ無理やわ」

 

ふたりで納得。

 

中には、苺のショートケーキと

生クリームがいっぱい。

 

ひとつのスイーツで、

ふたつの味が楽しめる。

 

 

スタッフさんがナイフを

ご用意くださったお陰で、

 

ふたりできれいにシェアできた上、

断面も鮮やかに撮れたかと。

 

こちらは、確か『あいがけ』という

お名前だったような。

 

きな粉と抹茶のハーフ&ハーフ。

 

氷、ふわふわ。

そっとスプーンを当てても、

さらっとこぼれてしまう繊細さ。

 

食べ進めると、中から

あんこがひょっこり。

 

 

 

「ねえねえ、スイーツシェアするなんて

恋人同士みたいやね💝💝💝」

 

「.................」

 

 

 

なんとか言え。

 

 

 

まあ、いい。

 

でっかいシュークリームも、

かき氷も。

 

どちらも実に美味しくいただいた上、

ここでも次男にご馳走になったのだから。

 

 

次男よ。

 

どうもありがとうございました。

本当にごちそうさまでした。

 

 

 

 

見事リベンジを果たし終えた後は、

思い残すことなく帰路へ。

 

 

ここ連日の

疲れからだろうか。

 

お店を出て高速道路を

しばらく走った頃、

頭痛が始まった。

 

 

そのことは次男に

伝えていなかったのだが、

 

 

 

「母ちゃん、寝とっていいよ。

疲れるやろ。帰りも運転やし」

 

 

 

私の体調を知ってか知らずか、

こう言ってくれたので、

遠慮なく、そうさせてもらうことにした。

 

 

 

先生。

 

あなたの次男は、

本当にいい男ね。

 

 

 

当初の予定では。

 

その日は帰りが

遅くなるかもしれないし、

 

日帰りで、あちこち

行き来するのも大変だろうからと、

 

次男のアパートに泊めてもらうことに

なっていたのだが。

 

 

 

考えてみたら、

うちには猫のチェリーがいる。

 

一晩中ひとりにする

わけにはいかない。

 

 

 

 

私が助手席を後ろに倒して

目を閉じている間に、

 

次男は無事にアパートまで

到着してくれた。

 

 

 

次男の部屋に少し立ち寄った後、

今度は私が車の運転席に乗り込んだ。

 

 

もう夕方だ。

 

9月の空は、あっという間に

日が暮れる。

 

暗くなると

高速道路は危ない。

 

名残を惜しんでいる時間は

あまりなかった。

 

 

 

 

運転席の外から、

次男が手を振る。

 

 

 

 

「またね。気を付けてね」

 

 

 

 

うん、次男。

またね。

 

 

 

 

「はい。気を付けて帰ります」

 

 

 

 

開けた窓から、

私も手を振る。

 

 

 

 

「ちゃんとうちに着いたら、

スタンプでいいから教えて」

 

 

 

 

ここまで世話になっておきながら、

スタンプひとつというわけには

いかんがな。

 

 

 

 

「ちゃんと連絡するからね。

今日は本当にどうもありがとう」

 

 

 

 

胸に込み上げる、温もりに

寂しさが入り混じったような

この切なさは、きっと。

 

黄昏時のせいだけじゃない。

 

 

有難くて。

離れ難くて。

 

でも、帰らなければ

ならなくて。

 

 

 

次男。

 

母ちゃんは、この気持ちを

うまく言葉にして伝えることが

できません。

 

 

でも、

ありがとう。

 

なにもかも、

みんなみんな。

 

これだけは、拙くても

揺るぎなく伝えられる。

 

 

 

 

その日の夜、

7時を過ぎた頃。

 

約束通り、次男に

連絡することができた。

 

無事とは、なんと

有難いことだろう。

 

 

ちゃんと帰宅したと伝えられて、

本当に良かった。

 

一緒に過ごすことができて

本当に良かった。

 

「次」があって、

本当に良かった。

 

 

ついでに言うと。

 

頭痛も翌朝にはなかったから、

本当に良かった。

 

 

 

お後がよろしいようで。

 

 

 

 

 

 

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