続・あれから(5) | 35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

 

 

 

真っ暗な夜。

 

高速道路で

 
 
お風呂の後、
コインランドリーに
行くのは止めることにした。
 
 
命に関わるから。

 

 

では、

どうするか。

 

 

 

私が暮らす市内の

コインランドリーは、

まだ営業再開できて

いなかったので、

 

市を跨いで、車で20分強の

近隣の町へ出向くことにした。

 

 

 

ただし。

 

昼間や週末は混み合い、

待ち時間が全く読めない。

 

 

 

 

 

「コインランドリー、

どこもいっぱいで洗濯できんわ」

 

 

 

 

 

スーパーで

買い物中に聞こえた、

 

スタッフさん同士の

会話中の言葉。

 

 

 

まったく、

その通り。

 

 

 

狙うなら、平日の

朝早い時間しかないだろう。

 

 

 

そこで。

 

朝、高校生の次男を

駅まで送った後、

その足で向かうことにした。

 

 

コインランドリーに着くのは、

7時前後だっただろうか。

 

 

 

狙い通り。

 

その時間なら、

待つことなく洗濯できた。

 

 

 

それにしても。

 

1回の洗濯乾燥が、

確か1200円くらい。

 

 

週に2回程度

通っていたから、

 

1回1200円× 週2=2400円

1週間2400円 × 週4回 = 9600円

 

 

ひと月に1万円近く

かかっていたわけだ。

 

これにプラス、

ガソリン代。

 

 

 

おまけに。

 

洗濯乾燥には、

1時間くらいかかる。

 

その間は、

車内で待機。

 

 

でも、まあ。

 

この時間があったお陰で、

本が読めたことは良かった。

 

 

 

 

思い返せば。

 

朝ご飯は、

コインランドリーから

戻った後だった。

 

 

 

 

改めて、

書いてみると。

   

 

今の私が毎日洗濯機に

挨拶するのは、

無理もない気がする。

 

 

 

 

実は。

 

その町の他の

コインランドリーでは、

復興支援と銘打ち、

 

「洗濯100円」の

張り紙が貼られていたのだが。

 

 

 

皆さん、

考えることは同じ。

 

いつ前を通りかかっても、

空いている様子はなかった。

 

 

24時間営業だったようだが、

さすがに真夜中に行ってみる

気力も気概もなかった。

 

 

 

 

 

そんな中。

 

徐々に明るい兆しも

見えてきた。

 

 

各地で水道が

復旧し始めると、

 

市内のお風呂屋さんも

続々と営業を再開した。

 

 

罹災証明書を提示すると、

無料で入浴できる

パスカードが発行され、

 

そのパスカードを提示すれば、

県と提携している入浴施設なら、

どこでも利用することができた。

 

 

 

これは助かった。

 

 

 

まず、無料。

 

これが有難かった。

 

家族全員、一回分の

お風呂代1500円が、

0円になるのだ。

 

 

加えて。

 

今までの3分の1程度の時間で、

お風呂屋さんに通うことが

できるようになる。

 

 

ガソリン代も

3分の1で済む。

 

帰宅時間も

かなり早くなる。

 

 

 

大きなお風呂屋さんでは

コインランドリーも併設していて、

 

車で移動せずに

洗濯することもできた。

 

 

 

そして、

なによりも。

 

 

雪が降ろうが、

雨が降ろうが、

真っ暗だろうが。

 

 

いつも車で走っている

市内の道なら、なんとかなる。

 

 

もう。

 

命懸けで

風呂に行ったり

洗濯したりする

必要はなくなったのだ。

 

 

 

 

日が経つにつれ。

 

市内のコインランドリーでも

営業が始まり、

 

なるべくお安いお店、

自宅から近いお店を

選ぶことも可能になった。

 

 

これは、

とても大きい。

 

 

選択肢がこちら側に

あるということが、

どれだけ有難いことか。


 

 

 

 

そのうち。

 

各家庭の水道も

復旧し始め、

 

コインランドリーに

通う必要がなくなった人も

増えたのだろう。

 

一時期のような混雑は、

見られなくなった。

 

 

 

 

 

こんなふうに。

 

少しずつ

少しずつ。

 

前へ前へ。

 

人も世の中も

進んでいくのだろう。

 

 

どんな時も。

 

たとえ

何があっても。

 

 

 

 

 

 

 

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