35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

35歳年上の夫は師匠でエイリアン! 

【夫】台湾人 × 【妻】日本人

国際結婚? いえ、惑際結婚ですから!

気がつけば2男1女。

あの男を見ていると、とても同じ人類だとは思えない。
漢方薬を水なしで飲めるなんて
一体どんな味覚をしてるんだ、あのおっさんは。

$35歳年上の夫は師匠でエイリアン! ~この男を 『先生』 と呼ぶ生活は、毎日が未知との遭遇である~



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【エイリアン、この地球外生命体。】

台湾で高校教師をしていたこの男。留学するために来日。
大学院を2つハシゴした後、 「老後のためにいいかな?」 と
日本で鍼灸師の資格を取得。

この後、鍼灸の奥深さに魅せられ、老後もへったくれもなくなり、
すごい先生がいると聞きつけた北京へ渡る。
        
中国光緒皇帝の専属医師・康茲賡先生の弟子で、
今なお中国・台湾で高名な治療家、故・修養齋先生から
6年間に渡り、皇漢医学と鍼灸を学ぶ。
        
日本で開業後も、度々北京へ渡って教えを請い、
修先生が渡台した後も交流させて頂いていた。

まあ、それはそれでいいんだけど。
ねえ、一体何のために2つも大学院出たの...?
しこたま学費を出したお義父さんに心底同情しちゃうわね、この半生じゃ。



 

 

突然ですが。

皆様。

 

 

空気と酸素が

別の物質だってこと。

 

ご存じでした...?

 

 

大きな声で

言いますが。

 

私は全く

知りませんでした。

 

 

 

 

「うん。知っとったよ。

中学で習うやん」

 

 

 

 

呆れちゃったよ、

このおばはんには顔の

次男。

 

 

 

 

中学で習った...?

 

露ほども

記憶にないわ。

 

何それ。

 

 

 

 

空気とは。

 

窒素や酸素など、様々な

気体が混ざり合った混合物で、

 

酸素は空気中に

約21%含まれている。

 

 

 

 

へえ...

そうなんですか。

 

 

 

こんな私が。

 

いや。

こんな私なのに。

 

 

先月受験したのが、

乙種第4類危険物取扱者。

 

 

ガソリンや灯油、軽油など

引火性液体の取扱いや管理、

消火についての国家試験だ。

 

 

試験は3部構成になっている。

 

 

・危険物に関する法令

・基礎的な物理学および基礎的な化学

・危険物の性質と火災予防・消火活動

 

 

各科目で60%以上の

得点が必要なので、

 

得意な科目で点数を稼いで

合格するという技が使えない。

 

 

 

これは、はり師きゅう師も

同じだった。

 

 

それぞれに科目が

分かれていて、

 

どちらも60%以上の

得点が必要だった。

 

 

どちらかが

60%以下の場合、

 

はり師だけ合格、

きゅう師だけ合格という

結果になるはずだ。

 

 

 

 

 

「俺、化学苦手やから、その科目は困ったわ」

 

 

 

 

去年、乙4に

合格した次男。

 

 

 

いいじゃないか。

苦手なくらい。

 

母ちゃんなんて、

レベル猿。

 

 

 

受験料を支払った後。

 

次男から譲ってもらった

テキストをめくった瞬間。

 

 

全身の血が逆流した。

激しい後悔に襲われ。

 

 

その後、

血の気が引いた。

 

 

 

 

「こんなの覚えられるわけない...」

 

 

 

 

 

ジエチルエーテル

 

 

え...?

チルチルミチル?

 

 

 

アセトアルデヒド

 

 

誰それ。

大昔の皇帝...?

 

 

 

 

こんなスタートだった。

 

 

支払った受験料、

5000円強。

 

 

試験に落ちたら

無駄になる。

 

 

それが勿体なくて、

勿体なくて。

 

 

ただ、ただ。

 

その執念に

取り憑かれて勉強した。

 

 

根っからの貧乏性が、

こんな時に顔を出す。

 

 

 

 

 

「もう、ダメ」

 

 

 

 

試験勉強中。

 

何度こう口に

したことだろう。

 

数え切れない。

 

過去問に手を付け始めると、

絶望感に苛まれもした。

 

 

 

 

「こんなの、分かるかよ...」

 

 

 

 

こんな問題が

試験に出たらどうしよう...

 

 

 

不安が群れをなして

サンバのカーニバルのように

賑やかにやって来ては、

頭の中でぐるぐる回る。

 

 

 

 

 

「合格したら、合格体験とかって

ブログに書けるよ」

 

 

 

 

 

猿の回し方を

よく心得ている次男。

 

ちゃぶ台の前で

頭を掻きむしりながら

嘆く私に餌を撒く。

 

 

 

この試験については、

先輩でもあるわけで。

 

勉強の仕方や

分からないところを

よく質問した。

 

 

 

実際。

 

次男と話をした部分が

試験に出たので助かった。

 

 

 

この男、

話を聞くと。

 

少なくても、

私の3分の1の

勉強量で合格している。

 

 

私が次男と同じ勉強量で

試験に臨んでいたら、

絶対に落ちていたはずだ。

 

 

 

ふん。

ふんふんふん。

 

悔しいが、

これが現実。

 

猿のエレジー。

 

 

 

 

 

若い頃とは違う。

 

根詰め過ぎて

鼻血でも出たらどうしよう。

 

 

おまけに。

 

病院通いすることに

でもなったら...

 

 

 

 

こう心配して

いたのだが。

 

どちらも杞憂に

終わってくれて、

本当に良かった。

 

 

 

 

今回の試験勉強中。

 

私の脳裏を幾度となく

過ったのは。

 

もう23年前になるのか。

 

はり師きゅう師の

試験勉強をしていた頃のことだ。

 

 

 

そうだった。

そうだった。

 

あの頃も

こうだった。

 

こんな感じで

勉強していた。

 

 

怖くて、怖くて。

 

 

 

はり師きゅう師の試験は、

一年に一度。

 

 

 

 

落ちたら、どうしよう...

 

 

 

 

プレッシャーに

押し潰されそうだった。

 

 

今でもよく

覚えている。

 

 

試験前日の夜。

 

頭皮全体に、何か

ミミズのようなものが這って

のたくっているような

感覚に襲われた。

 

 

すぐに分かった。

これは恐怖だと。

 

 

生まれて初めての体験で、

とても怖かった。

 

 

 

ああ、でも。

それすらも。

 

今となっては、

ただ懐かしい。

 

 

 

 

 

 

 

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