北斗七星
見上げた春の夜空
瞬く満天の星
声を上げて喜んだよ
子供の頃のように
くるくる回ってみたよ
金星を探して
あの明るい星が
そうなのかな
赤く燃えてるみたいで
きらきらしてる
何十年も生きてきたのに
星ひとつ見つけられない
そう思うと
悲しくなったけど
でも それでもいい
今ここで 今ここで
星がきれいだと
心から思えたから
それだけでいい
戻った笑顔で もう一度
見上げた空に 見つけたよ
あの七つの星を
子供の頃に見た
あの星を
本当のことは 星の中に
すべての答えは 星の中に
今夜も密やかに
散りばめられている
ご褒美だったのかな
もしかして 昨日の星は
声を上げて はしゃいだよ
だって 今夜も見えたから
家族をみんな呼んできたよ
一緒に見上げたんだ
あの並んだ星が
そうなんだよ
いつか 大人になったとき
思い出してね
何かを知っているよりも
何かを感じる心
それこそが
生きている証し
心震わせて
その光で その光で
凛とした神々の星が
教えてくれた
何も言わずに
並べた笑顔で もう一度
見上げた星を 指さした
あの七つの星を
昔 好きな人と見た
あの星を
淡い思い出も 星の中に
初めての恋も 星の中に
いつまでも いつまでも
認められている
移ろいゆく すべての中で
あの星だけは 変わらない
いつ見上げても
泣いているときも
笑っているときも
見守ってくれているかのように
本当のことは 星の中に
すべての答えは 星の中に
宇宙の始まりから
ずっと刻まれている
本当のことは 心の中に
すべての答えは 心の中に
きっと あの星は
君の心と 繋がっている
【注釈】
星を見るのが好きで、お風呂上りに外に出て、
夜空を見上げることがあるのですが、
私には星座の知識がまったくありません。
見分けがつくのは、北斗七星と
夏の大三角形とオリオン座だけ。
あとは、
「もしかして、あの赤いのが金星?」
くらい。
何年も前に星座の本を買ったのですが、
本棚に置きっぱなし。
そんな自分を後ろめたく思うのですが、
まあいいか。
見上げた星空は、いつも美しい。
「日本人は、月を見て美しいと愛でますが、
欧米人は、月を見て地球からの距離を計算します。」
ある作家さんが、飛行機で隣に座った
イギリス人と話した際、こう言われたそうです。
「私は欧米人にも、まず月の美しさに
気がついてほしいのです」
知識は大切。
方法や目的が正しければ、
いつか知恵へと昇華してくれる。
でも、まずは心と感性。
月の知識で右に出る人は
いないけれど、
「月で兎が餅ついてるわけないだろ。
一体誰が見たんだ」
こう言う人よりも。
「いやー、やっぱり中秋の名月はきれいだね。
きっと、兎さんも大忙しだろうね」
こう言って、親しい人と夜空を見上げながら、
お団子を食べる人が、私は好き。
でも、やっぱり。
何かに興味を持ったら、少しくらいは、
それに関連する本を読むといいですね。
たくさんの自戒を込めて、
こう書いておきます。


