恐怖に対する3つの原始反射、
 
 
HSP(繊細な人) に関係する原始反射、
 
 
口や手・足に関係する反射を紹介しました。

 

 

今回は首に関係する「緊張性迷路反射(TLR)」についてまとめてみたいと思います。

 

 

「緊張性迷路反射(TLR)」には、前方TLRと後方TLRの2つの動きがあります。「前方TLR」は首を前に曲げると、手足が曲がる動きをします。「後方TLR」は首を後に曲げると、手足がが伸びる動きをします。「緊張性迷路反射(TLR)」は、赤ちゃんが寝がえりが打てるようになったり、バランス感覚や空間認識に影響を与えたり、姿勢反射のベースになります。

 

 

●出現時期 : 前方TLR:妊娠12週あたりから

          後方TLR:出産時あたりから

 

●統合・消失時期 : 前方TLR:生後3~4か月くらいまで

              後方TLR:生後9か月~3歳くらいまで

 

 

「緊張性迷路反射(TLR)」が統合されずに残存した場合の特徴を、以下に列挙します。

 

●バランス感覚が悪い

●姿勢が悪い

●空間認識が鈍い

●長時間立っていることが出来ない

●身体のバランスが悪い

●猫背

●首や背中、腰などに痛みがある

●スポーツ全般が苦手

●乗り物酔いしやすい

●物事を順番に組み立てられない

●協調性がない

●時間の感覚が鈍い

●よく遅刻をする

●距離感が掴めない

●字が飛び出して見える

●ADHD など

 

 

もし、思い当たる特徴の数が多ければ、「緊張性迷路反射(TLR)」が残っているのかもしれません。

 

 

<緊張性迷路反射(TLR)の統合エクササイズ>

 

①前方TLRには、ゴキブリ体操(毛管運動)を繰り返し行います。仰向け状態から手と足を天井方向に上げ、手足を小刻みに揺らします。

 

②後方TLRには、スーパーマン体操を繰り返し行います。うつ伏せ状態から手を前方に伸ばし、お腹を支点にするような姿勢(背中を反らすような姿勢)になり、手や足を天井方向に持ち上げます。10秒程姿勢を維持します。

 

 
「緊張性迷路反射(TLR)」が残っていると、物事を計画的に遂行することができない、スポーツ全般が苦手、バランス感覚が鈍い、車の書庫入れができない、学習障害などの影響が出やすくなります。「モロー反射」が残っている場合、「緊張性迷路反射(TLR)」も残りやすい傾向があります。また、「緊張性迷路反射(TLR)」が残れば、その後に出現する「非対称性緊張性頚反射(ATNR)」や「対称性緊張性頚反射(STNR)」にも影響を与えてしまいます。
 
 

何が正しい情報なのか、ご自身の判断でお願いします。