厚生労働省の人口動態統計月報(概数) 令和5年11月分が公表されました。令和5年の人口動態統計月報年計(概数)の概況は、6月下旬に公表される予定です。
人口動態統計月報(概数)の中に、死亡者の死因の分類がされているページがあります。前年度同月と比較して、死亡者数が約1.9万人増加していました。変化があったところをまとめてみました。
人口動態統計月報(概数)のデータを一覧表にまとめて見ました。
死因 | R05.1~11 | R04.1~11 | 増減数 |
全死因 | 1,427,302 | 1,408,352 | 18,950 |
悪性新生物 <腫瘍> |
349,147 | 351,512 | -2,365 |
心疾患 | 207,745 | 207,385 | 360 |
老衰 | 171,162 | 161,016 | 10,146 |
脳血管疾患 | 94,656 | 96,768 | -2,112 |
肺炎 | 68,157 | 66,859 | 1,298 |
誤嚥性肺炎 | 54,504 | 50,649 | 3,855 |
不慮の事故 | 39,407 | 38,063 | 1,344 |
腎不全 | 27,423 | 27,748 | -325 |
自殺 | 19,361 | 19,553 | -192 |
大動脈瘤及び 解離 |
17,863 | 17,764 | 99 |
慢性閉塞性肺 疾患(COPD) |
15,350 | 15,109 | 241 |
インフルエンザ | 778 | 16 | 762 |
その他の特殊 目的用コード (コロナ) |
36,178 | 37,865 | -1,687 |
上記以外 | 361,749 | 355,910 | 5,839 |
全体の割合 (上記分) |
74.60 | 74.73 | ― |
詳細の内容は以下のとおりです。
・人口動態統計速報(令和5年12月分)の数値では、死亡者数が約159万人、出生者数が約76万人でした。死亡者は出生者の2倍の数字で、日本の人口が約80万人/年近く減っていることになります。
・死因については、インフルエンザ(48.6倍増)、誤嚥性肺炎(7.6%増)、老衰(6.3%増)、不慮の事故(3.5%増)、肺炎(1.9%増)、慢性閉塞性肺(1.6%増)、大動脈瘤及び解離(0.6%増)の順に増加傾向が見られました。
・前年より死亡者が増加した死因は、老衰、呼吸器系の疾患(誤嚥性肺炎、間質性肺炎、肺炎、インフルエンザ、慢性閉塞性肺疾患)、循環器系の疾患(心不全、心疾患、高血圧性疾患)、神経系の疾患(アルツハイマー病、その他の神経系の疾患、パーキンソン病)、悪性新生物<腫瘍>(膵臓、悪性リンパ腫、白血病、その他の新生物、膀胱)、傷病及び死亡の外因(不慮の事故、自殺、その他)、腎尿路生殖器系の疾患、皮膚及び皮下組織の疾患の順になっていました。
公表されている情報ですが、ご自身の判断で解釈お願いします。