厚みが薄い方が目詰まりしにくいから、安定した抽出時間が保てる。と言うけれどそこに隠された秘密は?
ペーパー顕微鏡で覗くと、ファイバーが4層ぐらいに敷き詰められ、1本1本は扁平で若干縮れている。
薄いの意味合いには、ファイバーの本数を少なくして厚みのないモノと密度が濃くなっているモノとを含めた言い方になるが、前者と後者のろ過能力減衰ははまるで違ったモノになる。また、ペーパー全体の堅さも違ってくる。前者は目のつまりが粗く減衰しにくいが、紙質は柔らかくリブ間の隙間に入り込みやすい。後者は目が詰まっているので減衰は早く訪れるが、硬く変形しにくい。
上記の事から、どちらもドリップ ペーパとしては望ましいモノではない。
 実際の抽出に用いるペーパーの質はファイバーに張りがあり、密度は低く厚手のモノが望ましい。また、給水してもファイバー自体の体積や縮れ具合に変化が起きないモノ。
製造面販売面では難しくなると思われるこんなペーパーがあったら、コーヒーのテイストは格段に向上する筈だ。