味覚に於いて強い反応をする成分は酸味だけではないだろうか?
人はそれぞれの経験によって、垂涎食品が異なる。
しかし、自分の経験上から考えると、酸味に対する反応のように唾液があふれ出す成分は他には見あたらない。
勿論、条件反射なのだから、以前にその食品に対して酸味を感じていなければ反応は起こらない訳ではあるが、酸味のある食品に対して条件反射が起こった場合、舌が収縮を起こし唾液を絞り出しているように感じる。この感覚は他の味覚成分で起こる条件反射とは全く違っている。
 苦みや酸味と他、刺激性の強い味には防衛反応が働き、本能からすると拒絶反応を起こす為、幼少~少年期では食しても美味しく感じられないモノが多い。これらの味は飲食の反復をし、アップデートする事によって美味しく感じられるようになる。しかし、美味しく感じられるモノであっても酸味に対する条件反射の垂涎は変わらず起こる。
 何故、唾液をそれほどまでに多く分泌させるのであろうか?
酸味を含む食品の多くは酸性であり、極端にph値が低く(酸性が強く)なると歯が溶けてしまう。この急激なph値低下を緩衝させる役目も唾液は果す。酸味が強ければ、より速く・多くの唾液を分泌させる無ければならない。よって、口に入れる前に視覚や聴覚など味覚とは違った感覚より入力した情報を基に酸味を再現させる必要があるのではないか。