豆は“豆科”の植物の種子。“豆科”に属していないコーヒー豆は“アカネ科の植物の種子で、形状から豆の呼称が付いた。種類は大別するとアラビカ種・ロブスター種・カネフォラ種の3種類。レギュラーコーヒーでは、ほとんどがアラビカ種を使っている。アラビカの原種はエチオピアの高原から持ち出された品種テピカが世界に広がる時に、突然変異によってブルボンやカツアイなどの亜種に分かれた。また、最近ではエチオピアの高原から新たにゲイシャやイバイリと言った別の品種を持ち出し栽培しているところもある。更にバリエダコロンビアのようなアラビカ種とロブスター種のf1(ハイブリッド)種も台頭してきた、と言う雑学的知識は生豆保存方法や焙煎技術に、全く関与しない。それより重要なことは植物の種子である。と、言うことにある。では、種子とはなんぞや!植物が種族(遺伝子)を淘汰されず、繁栄出来るように、休眠状態の分身を散布出来る形にしたモノである。始めから休眠状態にあるのは、発芽しても壊死してしまっては種族を守ることが出来ないので、状態の良い条件下で生育できるような状態になっているモノである。発芽の条件は、植物が繁殖している環境によって大きな違いがある。コーヒー豆は種まきしてから発根まで0.5~2ヶ月と非常に長い時間を要する。
仮説・・・この成長の遅さは、より生命力のあるモノ(遺伝子)だけを起こそうとしているのではないか。弱い魚は、産卵数が多い。その中でも生命力のあるより強い遺伝子だけが、世代を受け継ぐ事が出来る。自然界に於いて、餌の量には枠組みが存在する。淘汰されず全数が生き残ってしまうと、餓死によって全滅(種族崩壊)のおそれを招く。一方、強い魚は産卵数を減らさなければ種族を保つ事が出来ない。弱い魚を摂取しすぎては、これまた餓死によって全滅のおそれを招く。コーヒーの樹も、こうした自然の摂理の中に繁殖してきた筈である。成長力(生命力)の弱いモノが間引かれるような体系から、種子の成長システムが構築されたと憶測される。この部分が、生豆の保存方法と焙煎方法に多大な影響力を与えているのだと考えている。種まきから発芽発根までの期間が短い種族は、発芽発根の条件がすべて整った状態でスイッチがオンになる。しかし、コーヒーの場合は成長が遅い分、先にスイッチを入れてしまうのではないか。但し、異常気象による桜の狂い咲きなどからも考察できるように、人間が考えているほど発根発芽体制に入るスイッチは単純なメカニズムではないようだ。発根発芽させる最終スイッチはすべての条件を満たさなければならないが、ある一定条件を満たすと胚乳は発芽発根しやすいような準備スイッチを入れるのではないか。と、考えられる。これらの事は焙煎を続けていて、突然、焼け方(ハゼ方・油分のにじみ方・温度上昇率が変化してしまう事を何度ともなく経験しているからの考察である。この変化が現れると、当然、テイストに激変が起こってしまう。そして、注目すべき点は変化の傾向が、春のある日を境として一斉に起こったり、秋から冬にかけての起こり方は種類によってバラバラだったり、するところにある。精選を経てコーヒー豆として商品化(水分調整をした)されたものは、すでに眠った状態の眠豆になっている。ある一定の発根発芽条件が整うと、準備スイッチが入り起豆になる。発根発芽条件の不備が揃い出すと、また、スイッチを切って眠豆に戻る。これを繰り返すうちに、準備スイッチを切る事が出来なくなり(永久起豆)、オールドビーンズになるのではないか。経験値や種族維持のシステムを考えて行くと、今まで生豆は変化しにくいと言われてきた事よりは、こちらが順当なのではないかと思われる。よって油脂分が劣化していなければ、ニュークロップがどうのこうの!オールドビーンズがどうのこうの!という隔たりを付けなくても良いと考えている。当然、熱エネルギーの入力方法を豆に順応させなければいけない事は言うまでもないが、起豆・眠豆の区別の方を隔たりと考えなければ良い焙煎は出来ない。
仮説・・・この成長の遅さは、より生命力のあるモノ(遺伝子)だけを起こそうとしているのではないか。弱い魚は、産卵数が多い。その中でも生命力のあるより強い遺伝子だけが、世代を受け継ぐ事が出来る。自然界に於いて、餌の量には枠組みが存在する。淘汰されず全数が生き残ってしまうと、餓死によって全滅(種族崩壊)のおそれを招く。一方、強い魚は産卵数を減らさなければ種族を保つ事が出来ない。弱い魚を摂取しすぎては、これまた餓死によって全滅のおそれを招く。コーヒーの樹も、こうした自然の摂理の中に繁殖してきた筈である。成長力(生命力)の弱いモノが間引かれるような体系から、種子の成長システムが構築されたと憶測される。この部分が、生豆の保存方法と焙煎方法に多大な影響力を与えているのだと考えている。種まきから発芽発根までの期間が短い種族は、発芽発根の条件がすべて整った状態でスイッチがオンになる。しかし、コーヒーの場合は成長が遅い分、先にスイッチを入れてしまうのではないか。但し、異常気象による桜の狂い咲きなどからも考察できるように、人間が考えているほど発根発芽体制に入るスイッチは単純なメカニズムではないようだ。発根発芽させる最終スイッチはすべての条件を満たさなければならないが、ある一定条件を満たすと胚乳は発芽発根しやすいような準備スイッチを入れるのではないか。と、考えられる。これらの事は焙煎を続けていて、突然、焼け方(ハゼ方・油分のにじみ方・温度上昇率が変化してしまう事を何度ともなく経験しているからの考察である。この変化が現れると、当然、テイストに激変が起こってしまう。そして、注目すべき点は変化の傾向が、春のある日を境として一斉に起こったり、秋から冬にかけての起こり方は種類によってバラバラだったり、するところにある。精選を経てコーヒー豆として商品化(水分調整をした)されたものは、すでに眠った状態の眠豆になっている。ある一定の発根発芽条件が整うと、準備スイッチが入り起豆になる。発根発芽条件の不備が揃い出すと、また、スイッチを切って眠豆に戻る。これを繰り返すうちに、準備スイッチを切る事が出来なくなり(永久起豆)、オールドビーンズになるのではないか。経験値や種族維持のシステムを考えて行くと、今まで生豆は変化しにくいと言われてきた事よりは、こちらが順当なのではないかと思われる。よって油脂分が劣化していなければ、ニュークロップがどうのこうの!オールドビーンズがどうのこうの!という隔たりを付けなくても良いと考えている。当然、熱エネルギーの入力方法を豆に順応させなければいけない事は言うまでもないが、起豆・眠豆の区別の方を隔たりと考えなければ良い焙煎は出来ない。