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焙煎時の煎り加減やハンドピック時の色むら判断は視覚で判断して行く事が不可欠である。
しかし、判断のすべてを視覚に頼っていてしまうと、間違った方向へ流されてしまう事が往々にある。
目視だけで判断したモノと舌・鼻だけを使って判断したモノとどちらが正確に美味しいモノを見つける事が出来るだろうか?
当然、味覚・臭覚だけの判断の方がより正しい判断が出来る。但し、これには製品として出来上がったモノでしか判断が付かない。また、時間も掛かる。
 視覚判断の大きな落とし穴は先入観に捕らわれてしまう事にある。よく使う“こだわり”もその1つ。
特に、自身が蓄積したData以外から得たモノには沢山の落とし穴が有る。
自身が蓄積したそれには臨場感があり、ちょっとしたミスを犯したときでも修正が利く。
一方、他所からのモノではその判断が出来ない。こう言ったミスは視覚だけに頼ったときにより多く起こりうる。
 また、見えているモノがいつも正しいとは限らない。
時として、全く同じモノが全く違うモノに見えたり、全く違っているモノが全く同じに見えたりするからである。
 自然光は朝・昼・夕の違いや天候によっても含まれる色の割合が違う。更に、光量によって人間の感覚器にも変化が現れたり、無意識のうちに解析ソフトによって修正を加えてしまっていたりする。
これも先入観がもたらす弊害。
 視覚判断を多用する場合は“色とはどういうモノなのか”よく知っておかなければならない。

 私たちが普段目にしているモノには多彩な色が付いている。しかし、光があるからこそ色として認識できのであって、光のないところではすべてが黒色にしか捉える事が出来ない。
 洞窟など、全く光りがない世界で暮らす動物は、目が退化して違う感覚器官によって餌や外敵を判断する。
それは目が光に対しての感覚器官だからに他ならない。光の色と物体の色は言葉で書けば同じ“色”になるが、それを捉えるメカニズムは根本的な違いがある。
 光(電磁波の一種)の色は波長の長さによって決まる。
人間が捉える事の出来る波長は紫外線から赤外線より内側の電磁波である。
紫外線は紫色より波長が短かく、赤外線は赤色より波長の長い。
 物体の色はどの波長の光を反射しているかによって決まり、黄色の波長に光だけを反射すればその物体は黄色に見える。自然光下(白色光)で赤く見えるリンゴは赤い波長光だけを反射し、他の波長光を吸収してしまう。
白く見えるモノはすべての光を反射し(全反射)白色光が乱反射して白く見える。黒いモノはすべてを吸収して、反射する光がないから黒く捉える。光源が変わり、私たちが普段赤色に見えてるモノでも、赤い波長を持たない光の下では反射する赤色光がないので黒色(グレー)に映る。同様に青色に見えるモノでも、青い波長を持たない光の下では黒色(グレー)に映る。
ここまで極端な単一の波長光はあまり日常的でないにしろ、自然光に含まれる波長光の割合が変化する事に対して物体の見え方が違っている事を認識しなければならない。
 また、液体の付いたモノは全体に暗く映る。それは気体と液体の臨界面において、反射の仕方が変化する事や液体内に入った光の屈折によって戻ってくる光の照度が落ちるからである。

 視覚判断だけに頼らず、使える感覚器官は馳駆しして判断して行く事がより正しい方向性を示してくれるはずである。