ずっと知人から
この本読みなさい、君みたいだから。
と言われ続けていました。
『西の魔女が死んだ』梨木香歩・箸(新潮文庫)。
古本屋さんで中古本を購入して以来、
ページを開けずに部屋で眠っていました。
昨年、映画も公開され
本も再び脚光を浴びていましたが、
なぜかどうしても読めず。
今日、本当に久しぶりのOFFで、一人散歩をし
いつもの古びたアンティークカフェで
ゆっくり夕食を取りながらページを開きました。
今日、読んだことにも
きっと何かの意味がありそうです。
読後の感想。
西の魔女と少女の空気や行動が
なぜかとてつもなく懐かしく、
私も覚えているような情景でした。
私も幼い頃に
登校拒否になったことがありまして、
闇を見ました。
眠る時が一番の幸せでした。
その後は主人公のように
群れることが嫌になったんですね。
それでもとても苦労しましたが。
その頃があるから、
今の自分を愛する私がいます。
そして物心つく頃から
石が大好きで無性に集めたり
雑草を食べたり眺めたり。
植物で色水を作っては日にかざす、
肌水や白粉を作る……
とても奇妙な子供でした。
登校拒否のその頃は、
狂おしい孤独感と共に
なぜか見たくない、不思議なものを見たりしていたっけ。
そうして恐怖も感じていました。
そのうち元気になったら、
私には必要ないと
見ていても何も気にしないようになったんですよね。。
そうして今にいたり、
自分の行動に通じるものがあります。
この本は
西の魔女と少女の
魂のやりとり。
時空を越えた愛。
人間の死がテーマの物語です。
『死』
一見とても重たい物語になりそう。
なのに……
流れる涙と共に、
清々しいあたたかな気持ちになります。
太陽が光が好きになります。
愛してる人に、愛してるよと伝えたくなります。
魔女のことを少し知りたい方、
オススメの一冊です☆
