言葉には意味がある。
そんなことは当たり前だと思うかもしれませんが……
言葉に愛情を込める
というと、なんだか奥深さを感じるものですね。
例えば
割愛する
という言葉があります。
本来は、惜しいと思うものを思い切って手放す、愛情の気持ちを断ち切る意味で使われる言葉。
そもそも語源は、出家する際に離れることになる家族や故郷への愛着を断ち切るという意味の仏教用語なのだとか。
ですが、単純に省略したり、不要なものを切り捨てるといった意味で使われることが多いように感じます。
よくあるのが、会議などで「時間がないので説明を割愛させていただきます」などと使われること。
また、意味が分かって使われていても、心がこもっていなければ、妙にビジネスっぽいと感じたり、薄っぺらいと感じたりもします。
不思議ですね……
テクニックや形式ばったものよりも、本当の気持ちを丁寧な言葉で伝えられたらそれだけでも意味があることなのかもしれません。