現代のテクノロジーの中に生活していると、宗教とかスピリチュアルとか、なんだか古く奇妙なものに思えちゃいますよね。


わたしも、昭和の後半に生まれ、現代っ子として東京のすみっこに育ったので、「無宗教」を言い放ち、神様なんて架空の古い考えだと思っていました。


大学で弓道をはじめ、大学院を出てヨガをはじめ、少しずつ「心」や「自然」に多方面から興味をもちはじめます。



山尾三省さんの著作にふれて


ああ、わたしがむかしから「素敵」とおもってきたものは、ぜんぶ神様と呼べば良いのだと。ストンと、腑に落ちました。


小さな頃の自然豊かな佐渡島での実体験も、大好きなジブリ作品や村上春樹作品を通じて心に響くものも。


宗教が、経済と結びついてしまったことで輝きを失い

(もちろんちゃんと輝いているものはたくさんあるけど、一般の人たちに遠いところで霧がかってしまっていますよね・・・)


それでも、太古からの神との繋がりが、たった百年程度で薄れるわけがなくて、


「癒し」「パワースポット」「絶景」なんてと呼び名をかえて、私たちは同じように神にふれてるのだなあと思います。


身近な自然の中にはもちろん、人の創り出すARTの中にも、たくさんの神(精妙なエネルギー)が宿っている。

神様はおおげさじゃない。
身近な常に繋がっている存在を感じながら生きると、気持ちは穏やかに波立ちにくくなっていくはず。



山尾さんの言葉を引用します


「ぼくにとってはあのユウナの花の黄色、あの色がカミなんです。

カミというのはおおげさなものでないんです。ちっともおおげさなものではない。

(略)

小さいもの、身近な世界の中にカミは無数にあると思うんですね。

その全世界を生み出しているものは、大地、土ですよね。

これを母なる大地と呼ぶのは永遠に当たっていると思います。」


(琉球大学講演録『アニミズムという希望』より抜粋)