今年も花粉症がひどいです。
年々花粉の飛散量が増えているせいか症状も悪化の一途を辿っています。
いい加減病院行こうかな…。

この土日はイベント三昧。
まずは心待ちにしていたハイティンクの来日公演1日目。


☆ベルナルト・ハイティンク/ロンドン交響楽団@サントリーホール
・ブリテン:歌劇《ピーター・グライムズ》より「4つの海の間奏曲」
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453(Pf.マリア・ジョアン・ピリス)
・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
・メンデルスゾーン:劇音楽《真夏の夜の夢》より「スケルツォ」(アンコール)


ロンドン響は2008年のゲルギエフとのプロコフィエフ・ツィクルス以来2回目、ハイティンクは待望の初体験です。ドレスデン・シュターツカペレと来たときはまだクラシックに目覚めたばかりでよく知らなかったから仕方ないとしても、シカゴ響との来日公演は行くべきだったと今でも後悔しています。

《ピーター・グライムズ》の「4つの海の間奏曲」は劇中の6つの間奏曲のうち4つを演奏会用にしたもの。《夜明け》は仄暗く寒々しい海岸の風景を想起させ、《日曜の朝》はリズミカルで清々しく、《月光》は神秘的かつ雄大で、最後の《嵐》は猛々しく、全てを飲み込むかのような迫力ある怒涛の演奏。ハイティンクはオペラ経験が豊かなだけあり、各曲の構成やバランス、雰囲気をきっちり把握し、短い間奏曲集を媒介にしてこの悲劇的な物語を雄弁に語っていました。ロンドン響の暗めで強靭な音色もよくマッチしていました。
マリア・ジョアン・ピリスをソリストに迎えてのモーツァルトは17番。昨年のブロムシュテット/バンベルク響でアンデルシェフスキが弾いたものも素晴らしかったですが、今日のピリスも衝撃的でした。しっかりとした打鍵で一音一音が粒だっていて、鋭角的にアプローチする箇所もあれば優しく包み込むように歌い上げる箇所もあり、演奏に説得力があります。深く哲学的な彼女の音楽には内田光子とも通ずるように感じました。ハイティンクとロンドン響の伴奏も背筋が真っ直ぐとなるような大人の演奏。格調高い名演。

メインのベートーヴェンはまさに王道といったような完璧な演奏!ハイティンクが積み上げてきた経験と技術が根底を支え、曲全体の構造を手中に収めた見通しの良い音楽はまさに円熟の境地。ただし、音楽は枯淡といった表現とはかけ離れ、生命力と歓びに満ち溢れた活気のあるもの。第2楽章は早めのテンポで少々意外でしたが、奇を衒ったところは全くなく、疑いの余地すらない完璧なベートーヴェンが展開されました。ロンドン響もスーパープレイヤーがいるというような感じではありませんが、全員が優れた技術を持ち、鉄壁のアンサンブル能力も併せてインテリジェンスの高さを存分に知らしめてくれました。アンコールのメンデルスゾーンも上品なことこの上なし。


演奏会後は久しぶりに学館で練習して馬場歩きをし、道玄でラーメンを食べて帰りました。ここのラーメンは味が優しく本当に美味しいんです。

明日は午前中にレッスン、午後にみなとみらいでロンドン響、夜は東京ドームでWBC観戦と予定ぎっしり。今日は早く寝ます。
この土日は一泊二日で箱根へ行ってきました。かなり久しぶり。


新宿で駅弁を買ってロマンスカーへ乗り込み、お昼過ぎには箱根湯本へ。

箱根湯本駅で星の王子様ミュージアムとポーラ美術館の前売り券を買い、バスで30分ほどかけてまずは星の王子様ミュージアムへ。
恥ずかしながらあらすじすらよく知らなかったのですが、展示内容もわかりやすくあらすじのビデオ上映もあったので楽しめました。雰囲気も異国情緒溢れる造りになっていて、あまり混んでもいなかったのでのんびりと過ごせました。サン=テグジュペリは元々飛行士だったんですね。

鑑賞後はバスと徒歩で櫻休庵へ。部屋に源泉かけ流しの露天温泉があり、夕食・朝食が部屋出しで、大浴場の温泉も貸切にできるという魅力たっぷりの宿でした。温泉も食事も上々で評判通りの素晴らしい宿でしたが、接客は丁寧な従業員さんたちが皆食事の準備と片付けになると作業が荒いのはなんだったのか…。


宿泊後はタクシーでポーラ美術館へ。お洒落な建物の中にはよくこれだけの名画を収集したものだなぁと感嘆するしかない作品群が。ピカソにモネにルノワールやゴッホとすごいコレクション。ただ、今回一番好きになった絵はヴラマンクの《雪》。吸い込まれそうになるほどの暗い透明感。あの絵はまた観に行きたいな。平山寧の作品群も立体的な色の鮮やかさが素晴らしかったです。

帰りは強羅駅から箱根登山鉄道で箱根湯本へ戻りましたが、ロマンスカーの座席が取れなかったため鈍行で帰宅。座って爆睡してたのであっという間でした。


久しぶりの箱根をのんびり満喫した2日間でした。
また明日から頑張ろうっと。
ヴォルフガング・サヴァリッシュが今月22日に亡くなったとのニュースを見つけました。
享年89歳とのことです。

N響とのコンビの印象が強い指揮者ですが、ドレスデン・シュターツカペレとのシューマン全集やチェコ・フィルとのドヴォレク、そして1年ほど前に発売されたウィーン・フィルとのモーツァルトとブルックナーの交響曲は本当に素晴らしかった。

音楽に派手さはないけれど、歌劇場からのたたき上げなだけあって、実直で職人気質という印象があります。この人の実演を聴いてみたかったです。

ブーレーズやアーノンクール、ハイティンクやブロムシュテットあたりももう80歳を過ぎているし、長生きしてほしいものです(そもそも80歳を過ぎてもなお世界中で指揮台に立ち続け、一流のパフォーマンスをしていることが驚異的なのですが…)。


今日はバイエルン放送響とのシューマンのレクイエムで追悼します。
昨日はアンサンブル・アイリスの本番でした。
会場の神田キリスト教会は秋葉原の雑踏の中に佇む落ち着いた教会で、響きもよく、礼拝堂の雰囲気も含めて素敵な場所でした。外がもう少し静かなら言うことなしでしたね。

アイリスには先月急遽代役としてお声がかかり初めて参加させていただきましたが、ハイドンとシューベルトの木管八重奏曲というなかなかタフな2曲で、特にハイドンは練習から本番まで全く思い通りに演奏することができず、忸怩たる思いを感じざるを得ませんでした。基礎力不足を痛感します。。

ただ、ご一緒させていただいた先輩方が本当に上手な方ばかりで、中にはこの機会がなければきっと一生一緒に演奏させていただけることもなかったであろう先輩もいらしたので、貴重な経験になりました。わずか一ヶ月という短い練習期間でしたが、学ぶことがたくさんありましたし、楽しみながらできたことも嬉しかったです。


ブルレスケの乗り番も決まったので、また気持ちを新たに頑張ります。
新しい楽器が欲しいな…。
明日はアイリスの本番。
最後の悪あがきですが、個人練の時間を確保するため今日は午後半休をいただきました。

夕方からいつものカラオケで練習して、そのまま初台へ。
山手線の遅れで到着ぎりぎりになってしまいました…。


☆マルク・ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊(レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル)@東京オペラシティ
・グルック/ワーグナー:歌劇《アウリスのイフィゲニア》序曲
・シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D759《未完成》
・シューベルト:交響曲第3番 ニ長調 D200より第4楽章(アンコール)
・モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K427
・モーツァルト:ミサ曲 ハ短調 K427よりCredo(アンコール)


当初は《未完成》とハ短調ミサの2曲プログラムでしたが、急遽グルックの序曲が追加に。ワーグナー編曲版でしたが、ミンコフスキが演奏前に原典版とはコーダが違うという旨の話をしていました(よく聞き取れなかったのでもしかしたら全然違うかも…)。オケはもちろん古楽器でしたが、音の純度が非常に高く、一人一人の音がしっかりしているので、古楽器オケとは思えないほど厚みのある響きでした。
グルックのあとの拍手が終わると間を取ることなくそのまま《未完成》へ。完全なピリオド奏法ではなく、適度にビブラートは効かせていました。クラも古楽器を使用していましたが、木管陣はたまにアタック時の音程が不安定だったりして、古楽器の扱いの難しさが伝わってきました。ピッチが全体的に低めなのも古楽器オケ特有のものですね。前半なのにまさかのアンコールがあり、シュベ3の第4楽章が演奏されましたが、《未完成》よりこちらの方がこのオケにはあっているんじゃないかと思うほど溌剌としていて瑞々しい演奏を聴かせてくれました。

メインのハ短調ミサは10人の歌手が舞台中央に横一線に並び、独唱者が中央に出てくるというもの(独唱者以外が交互に合唱を受け持っていました)。オケは舞台前方に弦楽器、歌手の下手側に木管、上手側に金管という配置で舞台後方は空けていました。歌手は個人名はわかりませんでしたが全員素晴らしい歌唱で、とても10人で歌っているとは思えないほどの迫力。荘厳な響きの中に透明感があり、まるで西欧の教会で聴いているかのように神秘的でした。アンコールにはCredoをもう一度演奏。ミンコフスキはサービス精神も旺盛です。


帰りは初めてバスで渋谷に出ましたが、渋谷駅間近で工事の影響による渋滞にはまり、結局遠回りになってしまいました。行きも帰りも予定よりかなり時間がかかってしまったので疲れた…。