昨日はフィルハーモニア・ブルレスケの本番でした。
会場は北区の北とぴあ。初めての会場でしたが、客席の奥行の狭さや天井が高いところがなんとなく川口リリアに似ているように感じました。

今回の乗り番はデュカスの《魔法使いの弟子》の1stとドビュッシーの小組曲の2nd。オケの1stをやるのは自分の代の卒演でやったフンメルのTrp協奏曲以来だったので、実に4年振りでした。

本番の出来は個人的にはつまらないミスが多く、基礎力不足を改めて痛感しました。やはり一朝一夕に身に付くものではないですね…。
せっかく1stをやらせていただいたのにもかかわらず、自分の譜面をさらうことで手一杯になってしまい、周りとのアンサンブルに気を配ることもできず、音楽的な表現も成熟させられないまま終わってしまい、1stとしての責任を果たすことができなかったことは猛省したいです。

ドビュッシーは練習を重ねるにつれてオケ全体の細かいニュアンスや表現が多彩になっていき、演奏している側としては本番はよく仕上がっていたように感じました。お客様からのアンケートでもなかなか好評だったようで何よりです。

マーラーに乗れなかったことは残念でしたが、楽器を続けていればきっといつか機会があると信じてこれからも練習に励んでいきたいと思います。さらう曲ないけど基礎練はしっかりやろう。

関東も先日梅雨明けし、いよいよ夏本番。
早速今週は厳しい暑さが続くので、熱中症対策もしっかりやらないといけませんね。

今日は午前中健康診断を受けて少し仕事をし、午後は夏期休暇で半休を取得。
久しぶりにオーケストラの演奏会を聴きに行ってきました。


☆小澤征爾、準・メルクル/水戸室内管弦楽団@サントリーホール
(吉田秀和生誕100年記念コンサートⅠ 東京公演)
・モーツァルト:ディベルティメント ニ長調 K.136(125a)より第2楽章(小澤征爾指揮)
・細川俊夫:室内オーケストラのための《開花Ⅱ》
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37(Pf.小菅優)
・シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944《グレート》


当初のプログラムは3曲でしたが、5月に逝去されたヴァイオリンの潮田益子さんを悼む追悼演奏が冒頭に行われました。曲はモーツァルトのK.136のディベルティメント。

開演時間になると照明がほとんど落とされ、静寂と暗闇に紛れ、メンバーが舞台上に集まっていきます。
メンバーと一緒に小澤征爾も登場。何の告知もなかったので恐らく急遽出演することになったのでしょう。(水戸公演はどうだったのでしょうか。)

小澤征爾の指揮に寄り添うように、弦楽器の深い音色が哀しみの色を帯びて空間に響き渡ります。偉大な音楽家であり、水戸室内管の方々にとってかけがえのない音楽仲間であったであろう潮田さんへの感謝と惜別の思いがこもったレクイエムのようでした。

思いがけない小澤征爾の登場にも浮き足立たず、演奏後も会場がずっと静寂を保ったままでいられたのはとても良かったです。

続く細川俊夫の《開花Ⅱ》は、エディンバラ国際フェスティバルの委嘱作品で、先日触れたロビン・ティチアーティ(とスコットランド室内管)に献呈された楽曲。
弦楽器の不気味なざわめきから始まり、静寂と弱音が入り交じり、時折グロテスクにも聴こえる音楽は、開花に至る生々しさが伝わり、建前や表向きだけで美しい音楽を創ることへの一つのアンチテーゼのようにも受け取れました。もう1回聴いてみたいな。

ベートーヴェンの協奏曲は小菅優の独奏。小菅優のピアノはパワフルで表現の幅も広く、新たな発見も多かったのですが、強奏部で演奏が荒くなったりする箇所もあり、準・メルクルと水戸室内管の気品のある伴奏とはややミスマッチのようにも聴こえました。伴奏は渋い音色で落ち着いていて、本当に素晴らしかった!

メインの《グレート》は大編成で演奏されることが多い曲ですが、水戸室内管はあくまで室内オケとしてのアプローチ。弦楽器は8-6-4-4-2。
冒頭のホルンからかなり早めのテンポで進められ、ビブラートを抑えめにしたスマートな演奏。それでも音が薄くなることは全くなく、内声も分厚く、室内楽のアンサンブルの妙と管弦楽の豊かな響きが同居したなかなか聴くことができない音でした。以前にエッシェンバッハ/フィラデルフィア管で聴いたときも感じましたが、この曲についてよく言われる「天国的な長さ」というのは、やはり生で聴かないとわからない気がします。第2楽章の美しさなんてただ事じゃないです。
準・メルクルは初めて聴きましたが、ドイツとフランス、歌劇場とオーケストラでキャリアを積んできただけあり、バランス感覚や表現の引き出しが多彩でした。恥ずかしながらこんなに素晴らしい指揮者だとは知りませんでした…。またこのコンビの共演に期待したいです。

2011年のあの大震災で天井が崩落して以来、約2年間の時を経てミューザ川崎シンフォニーホールがこの4月に再開館しました。2010年11月にコンセルトヘボウのマーラー3番を聴いて以来、川崎市民となってからはようやく初めて訪れることができました。


☆ルドガー・ローマン オルガン・リサイタル@ミューザ川崎シンフォニーホール
・J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
・J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲 第3部より「いと高きにある神にのみ栄光あれ」BWV676
・J.S.バッハ:前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552
・ワーグナー/リスト:歌劇《タンホイザー》より巡礼の合唱
・ワーグナー/レマーレ:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》より第1幕への前奏曲
・ヴェルディ/H.R.シェリー:歌劇《アイーダ》より凱旋行進曲
・リスト:コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ
・J.S.バッハ/リスト:カンタータ 第21番「我が内に憂いは満ちぬ」より第11曲"Das Lamm, Das Erwürget Ist"(アンコール)
・リスト:コンソレーション(慰め)より第4曲(アンコール)


ここのパイプオルガンは聴いたことがなかったので、普段行くことのないオルガン・リサイタルに挑戦。チケットも良心的な値段でした。
曲目はまずJ.S.バッハを3曲。トッカータとフーガや前奏曲とフーガはよくCDでも聴く曲ですが、やはり実際に巨大なパイプオルガンで聴くと荘厳で迫力が凄い!そして豊かな残響は以前と変わらず、ホールも変わらず素晴らしく一安心。
プログラムにはJ.S.バッハのあとに休憩と印刷されていましたが、実際はそのまま続けてワーグナーへ。ローマンが舞台上へ降りてきて、あらかじめ舞台上に設置されていた小型のオルガンで《タンホイザー》と《マイスタージンガー》の名曲を奏でましたが、小型オルガンに設置されているボタンの切り替えでパイプオルガンに音がつながるようで、多彩な音色や響きを変幻自在に操っていました。重厚かつ繊細で優しいオルガンの響きに癒されます。

後半は《アイーダ》と珍しいリストのオルガン曲。《アイーダ》の盛り上がりはもちろん、リストも超絶技巧を巧みに弾きこなし、ローマンのオルガンから創り出される夢幻の世界に酔いしれました。両手両足で巧みにオルガンを操る技はまさに匠の至芸。アンコール2曲も耽美的な演奏で、2時間でパイプオルガンの魅力を存分に味わうことができました。
またオルガン・リサイタル聴きに行こう。
この秋は外国オケの来日公演ラッシュですが、いよいよチケットの発売が佳境を迎えています。

先行抽選でミューザのコンセルトヘボウとベルリン・フィルをなんとか確保し、東京文化会館のコンセルトヘボウも一般発売で入手。
ウィーン・フィルは見送る予定でしたが、ティーレマンの第九はやはり聴きたいのでミューザ単発で狙ってみます。先行抽選で当たらないと厳しいだろうな…取れなかったらルツェルン祝祭管に突っ込もう。

夏のサイトウ・キネン・フェスティバルも行くかどうか迷いましたが、駄目元で挑んだオペラ公演の千秋楽が奇跡的に手に入ったので行ってきます。今年こそは小澤征爾に振ってもらいたいところです。
土曜の16時公演なので日帰りで行けるのですが、前日のふれあいコンサートⅢも聴きたくなってきました…夏休み取って泊まりで行こうかな。。

来年2月のニューヨーク・フィルの先行販売も始まっていたので、最安席を確保。8ヶ月前に発売というのははさすがに早いですね。


来月のカード引き落としが大変なことになりそうです。
この前の土曜日は友人と横浜スタジアムへ行ってきました。マリンフィールドと東京ドーム以外でマリーンズの交流戦を観るのは初めてなので、念願が叶いました。
マリーンズファンはどこの球場でもなかなか多く集まりますが、首都圏の球場だとより一層集まってきます。この日の外野も満員となり、マリンフィールド並の盛り上がりでした。

試合は成瀬の好投と一発攻勢で楽勝ムードかと思いきや、ブランコの場外弾から雲行きが怪しくなり、点差以上に肝を冷やす展開。なんとか勝てて良かった。





話は全く変わりますが、最近久々に気になる指揮者がいます。
ロビン・ティチアーティというイギリスの指揮者です。

年末に放送していたスカラ座の《ピーター・グライムズ》を聴いて良い指揮者だなーとは漠然と感じていたのですが、先日何気なしにタワレコでブラームスのセレナーデと合唱曲集のCDを買って聴いてみたら、改めてその才気に脱帽させられました。
若々しく情熱的でありながら、情感豊かで豊饒な音楽。バランス感覚も非常に優れていて、音楽がまるで実際の情景として眼前に広がっているかのような生気に溢れています。フレージングの扱いや各楽器の表現付けもとても丁寧で、聴いていて心地よく幸せな気持ちにさせてくれますね。


今年で30歳になる指揮者ですが、すでにスコットランド室内管首席指揮者、バンベルク響首席客演指揮者のポストにあり、スカラ座とザルツブルク音楽祭には史上最年少デビューを果たし、来年にはグラインドボーン音楽祭の音楽監督就任とまさに八面六臂の活躍。
来年2月にはスコットランド室内管と来日(ピリス同行!)とのことなので、今から楽しみです。