新国立劇場で《ローエングリン》鑑賞。

 

☆飯守泰次郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団@新国立劇場
ワーグナー:歌劇《ローエングリン》(マティアス・フォン・シュテークマン演出)

 

○キャスト

ハインリヒ国王…アンドレアス・バウアー

ローエングリン…クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ・フォン・ブラバント…マヌエラ・ウール 
フリードリヒ・フォン・テルラムント…ユルゲン・リン

オルトルート…ペトラ・ラング
王の伝令…萩原 潤

ブラバントの貴族Ⅰ…望月哲也

ブラバントの貴族Ⅱ…秋谷直之
ブラバントの貴族Ⅲ…小森輝彦

ブラバントの貴族Ⅳ…妻屋秀和

合唱…新国立劇場合唱団
 

飯守さんの新国立劇場ワーグナーシリーズも4作目。

今回も安定の素晴らしさでしたが、やはりタイトルロールのフォークトの歌唱が評判どおり素敵過ぎました。ヘルデンテノールというよりかは、柔らかく清らかな声質で、神々しくも人間味を感じさせるローエングリンでした。エルザ役のウールも初めて聴く歌手でしたが、こちらもフォークトの美声によくマッチしていて、聴いていて心地よかったです。3幕のグラール語りはエルザを抱きしめながらの演出で、神秘的で美しく、クライマックスに相応しく印象的なシーンでした。

 

物語として仕方ないけど、最期の演出が悲しかったな…

仕事ほっぽり出してトッパンホールへ。

初めてのホールでしたが、お洒落でとても雰囲気が良かったです。

 

☆トッパンホール15周年記念 室内楽フェスティバルII@トッパンホール
・ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 op.99
・シェーンベルク:浄夜 op.4
・シューマン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op.63

(Vn:クリスティアン・テツラフ、Vn:久保田 巧、Va:レイチェル・ロバーツ、Va:原 麻理子、Vc:ターニャ・テツラフ、Vc:マリー=エリザベート・ヘッカー、Pf:ラルス・フォークト)

 

お目当てはクリスティアン・テツラフでしたが、3曲とも弦楽器の魅力に溢れていて素晴らしかった。ブラームスは、ターニャ・テツラフとフォークトの情熱が迸る、熱くスリリングな掛け合いが面白く、シェーンベルクは対照的に6人の知性と技術が繊細に重なり合う様が美しい。

 

しかし圧巻はメインに置かれたシューマンでした。

3人の狂気的かつ幻想的で艶やかな演奏は、高度な技術に裏付けされていて、シューマンの不安定な精神状態が具現化されたよう。

この演奏は当分頭から離れなさそうです。

 

六本木でプレミアム・モルツ・フェスティバルからの有楽町でラ・フォル・ジュルネ。

 

☆武満徹が見た風景I〜室内楽@東京国際フォーラムホールB5
・武満徹:十一月の霧と菊の彼方から
・武満徹:鳥が道に降りてきた
・武満徹:オリオン
・武満徹:微風、雲
・武満徹:ビトゥイーンズ・タイズ

(Pf:小川 典子、Vn:豊嶋 泰嗣、Va:川本 嘉子、Vc:辻本 玲)

 

今日の最終公演でしたが会場は満員。
武満の室内楽を生で聴くのは初めてでしたが、響きが複雑なものもありながら清廉としていて、心が洗われた感じがします。名手揃いでしたが、川本さんのヴィオラの美しさが特に印象的でした。ここのところ年を重ねるに連れて室内楽がどんどん好きになっていきます。

 

夜風に吹かれて飲むビールも大変美味しゅうございました。

お安いZ席が運良く当たったので、新国立劇場へ。

 

☆トーマシュ・ハヌス指揮東京交響楽団@新国立劇場
ヤナーチェク:歌劇《イェヌーファ》(クリストフ・ロイ演出)

 

○キャスト

ブリヤ家の女主人…ハンナ・シュヴァルツ

ラツァ・クレメニュ…ヴィル・ハルトマン

シュテヴァ・ブリヤ:ジャンルカ・ザンピエーリ

コステルニチカ…ジェニファー・ラーモア

イェヌーファ…ミヒャエラ・カウネ

粉屋の親方…萩原 潤

村長…志村 文彦

村長夫人…与田 朝子

カロルカ…針生 美智子

羊飼いの女… 鵜木 絵里

バレナ…小泉 詠子

ヤノ…吉原 圭子

合唱…新国立劇場合唱団

 

初日から評判高いこの公演。たしかにオケも歌唱も間違いなく素晴らしかったのですが、物語の結末が強引過ぎる気がしたせいか、あまり琴線には触れず…。Z席からは舞台が半分くらいしか見えないこともあり、歌手の細かな所作や演出の意図がわかりづらいということも要因にあったと思います。

 

内容自体は《ヴォツェック》や《ピーター・グライムズ》に近いようにも思えますが、音楽も物語ももっと振り切れてる感がある両者の方が好みかなぁという印象。

ただ、ヤナーチェクの音楽は想像以上に聴きやすく、シンフォニエッタくらいしか聴いたことなかったですが、他にもいろいろ聴いてみたくなりました。

アーノンクール、逝去の報せが。

 

新婚旅行先のウィーンで聴いたウィーン・フィルとの《未完成》は、間違いなく今まで聴いた音楽の中で一番素晴らしかった。絶対に忘れられない。

 

引退していたとはいえ、もう二度と聴けないと思うと悲しい。