4月に異動してからなかなか仕事のペースが掴めず、仕事持ち帰ったり休日こっそり出勤したりと悪循環です。。
今日も演奏会聴いてのんびり過ごすはずが、結局午前中は仕事しに行ってしまいました。早くペース掴めるようになりたいな…

☆ジョナサン・ノット/東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール
(川崎定期演奏会 第60回)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238(Pf.小曽根 真)
・小曽根 真:My Witch's Blue(アンコール)
・ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105

昨年末のシューマンが素晴らしかったので、迷わず購入したこの演奏会。あの演奏会ほどではなかったですが、今日も質の高い演奏が聴けました。

前半のモーツァルトはジャズのイメージが強い小曽根真。モーツァルト初期の作品を優しく温かく聴かせてくれましたが、モーツァルトの初期作品らしい溌剌さや瑞々しさは感じられず、あまり印象には残らなかったです…。アンコールの自作自演はさすがといった雰囲気が感じられる演奏で、この人のジャズピアノが聴いてみたくなりました。

後半のブルックナーは快演。
出だしから重厚なテンポで、管楽器にはかなり大変なアプローチだったように思えましたが、オケが見事に応えていて素晴らしかったです。特に2楽章の荒木さんのオーボエが良かった。。
休止における残響の扱い方も、オケとホールの特性を掌握しきっているかのように絶妙で、遅めのテンポで深く深くブルックナーの世界を掘り下げていた印象です。素晴らしかったけど、まだまだこのコンビはもっと良くなっていくんだろうなーと思わせてくれる演奏でした。
7月のマーラーも楽しみです。
久々の海外オケの演奏会です。
海外オケはなかなか聴きに行けなくなってしまったので、厳選して本当に行きたいものだけ行くようにしています。

☆エサ・ペッカ・サロネン/フィルハーモニア管弦楽団@東京オペラシティ
・ストラヴィンスキー:葬送の歌 op.5
・マーラー:交響曲第6番 イ短調《悲劇的》

この演奏会はなんといってもストラヴィンスキーの日本初演。このコンビのツアーでも今日しか取り上げないので、まさに一夜限りの演奏です。

葬送の歌は、師であるリムスキー=コルサコフへの追悼曲として作られたもので、紛失されていた楽譜が一昨年見つかって、去年12月にゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管が復活演奏を行ったばかりとのこと。曲の雰囲気は、《火の鳥》の序奏を彷彿とさせる暗さを持ちながらも、ストラヴィンスキー独特の色彩が散りばめられていて、聴きやすい印象でした。短めの曲だし、今後国内で聴ける機会が増えると嬉しいな。

拍手のあとは休憩なしでそのままマーラーへ突入。このコンビのマーラーにハズレがあるわけはないんですが、期待に違わぬ演奏でした。
1楽章冒頭はかなり足取りが重く、意外と重厚なアプローチでいくのかなと思いきや、サロネンの熱い感情が全編で迸り、分裂症的なマーラーの世界観が展開されていきました。ザルツブルクで聴いたネルソンス/ボストン響の演奏は、悲劇的な英雄譚を客観的に描いたかのような美麗なものでしたが、この演奏はマーラー自身が感情を吐露しているかのような主観的で生々しい演奏でした。
フィルハーモニア管の良い意味でやや硬めの音色がホールの響きともよく合っていて、海外オケならではのレベルの高いマーラーが聴けて大満足です。サロネンのライヴはやっぱり聴き逃せないな。
2代目のA管を買いました。

楽器を始めたときはまさかこんなに続けられるとは思ってもいませんでしたが、これからもずっと続けていけるようにと願って、B♭管と揃える形でプレスティージュにしました。今回はタイミングも合い、お世話になっている先生に直接選んでいただけました。

初代のA管は早稲フィルのオーディション合格直後に勢いで買いに行き、1年生のときから卒団しても活躍し続けてくれました。特に3年生のときはブラ2と悲愴というA管オンリーの2曲だったので、愛着のある楽器でした。

奇しくも今年またブラ2をやることになり、その前にはチャイ5があり、A管オンリーの2曲と向き合っているので、慣らしつつ本番までに新しい楽器と仲良くなれるように精進していこうと思います。



今年初の演奏会は、3年ぶりの小澤征爾/水戸室内管。

前回も川崎で聴きましたが、あのベト7は鮮烈で素晴らしかったなぁ。

 

今回も前半は指揮者なし、後半のみ小澤征爾が登場です。

 

☆小澤征爾/水戸室内管弦楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール

・モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(320d)(Vn. 竹澤恭子 、Va. 川本嘉子 )

・ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 op.21

 

モーツァルトのこちらの協奏交響曲は、実演で聴くのは初めてかも。

指揮者なしでも水戸室内管の弦楽器は瑞々しく、透明な響きにうっとりしてしまいます。日本の誇る名手2人による独奏も息がぴったりで、特に3楽章の丁々発止のやり取りは絶妙でした。

 

後半のベートーヴェンは、やはり小澤征爾が振ることで音色がさらに生命力を増し、聴いている方もなんだか力をもらえるような音楽。テンポは遅めですが、フレージングも一つ一つの音符も丁寧に慈しみを持って奏でられ、2楽章の美しさたるや筆舌に尽くしがたいものでした。

 

今日の水戸室内管はトゥーンドル、モラレス、バボラークはいませんでしたが、それでもやはり素晴らしい演奏で、特に東響首席オーボエの荒木さんが抜群でした。東響は12月のシュマ2で聴いた荒さんの演奏も凄かったし、層が厚いなぁと感じます。

 

小澤さんはまたさらに痩せられたようにも見えましたが、出てくる音楽はやはり掛け値なしに素晴らしく、まだまだお元気で7いていただいて、今日の様な演奏をまた聴かせていただきたいです。

 

今日が年内最後の演奏会。

このコンビの演奏会はもっと聴きたいのですが、なかなかスケジュールが合わず、1年に1回ペースでしか聴けていません…

 

☆ジョナサン・ノット/東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール

(川崎定期演奏会第58回)

・ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》第1幕への前奏曲
・デュティユー:チェロ協奏曲《遥かなる遠い国へ》(Vc.ヨハネス・モーザー)
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010よりサラバンド(アンコール)
・シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61
 
このコンビを聴くのは去年の3月(ベルク&ワーグナー)以来。
今年は欧州ツアーやオペラに取り組んだりと盛りだくさんの年ですが、両者の関係がどのようになっているか楽しみにしていました。
 
前半のワーグナーとデュティユーは曲間を空けず、続けての演奏。独奏のモーザーはワーグナーの演奏時からすでにノットの横に陣取り、TUTTIとして演奏に参加します。《愛》をモティーフにしていることや、チェロが重要なテーマを受け持つという共通点を持つこの2曲を続けて演奏することは、大きな演奏効果を発揮していたと思います。
 
《トリスタン》は静寂を強く感じさせる立ち上がり。官能的な部分を過度に押し出すことはせず、何か不気味さを孕んだ美しい演奏。モーザーはチェロセクションを引っ張り、かなり内声が浮き上がっていて、ドラマティックな印象を与えました。
続いて演奏されたデュティユーは、初めて聴く曲でしたが、ボードレールの詩集《悪の華》に着想を得て作曲されたものだそう。いわゆる現代音楽よりは遥かに聴きやすく、また、東響のサウンドが実に明瞭で、一点の曇りもなくハーモニーを響かせてくれるので、ディティユーの曲の美しさが存分に伝わってきました。モーザーのソロも安定した技術と高い知性を感じさせる演奏で、ノットの創る音楽ともよくマッチしていました。アンコールのJ.S.バッハも枯淡な味わいの演奏で素晴らしかった。
 
後半のシューマンは超名演!こんなに心揺さぶられる演奏は久しぶりでした。
1楽章冒頭のトランペットを中心としたハーモニーは一瞬やや不安定になりかかるも、実に丁寧に紡がれ、第1主題からオケは全開。ノットのタクトは冷静と情熱を併存させ、オケをドライブさせる箇所のあれば一転して玲瓏な響きを創り出したりと、欧州ツアーを経てさらに成熟したこのコンビの関係が窺えました。
2楽章もかなりの熱気を内包していたのですが、それでも音が濁らず、圧倒的な情報量をクリアに聴かせてくれるのがノットの凄いところ。3楽章の耽美的な美しさも、音の進む方向を決して邪魔せず、シューマンの危うい精神性が如実に表現されていました。
4楽章もエネルギーは減衰せず、途中のゲネラルパウゼは長く取り、しじまから奏でられる音はクララへの愛を感じさせ、この曲にどれだけの想いが込められているのかを思い知らされた気がします。フィナーレも圧巻。
 
シューマンの2番は元々大好きな交響曲ですが、今日の演奏会でまたさらに好きになりました。シューマンの交響曲の中でも地味で人気がないと言われがちな2番ですが、もっとこの曲の魅力が広く伝わればいいなと思います。
 
ノットと東響は順風満帆なようで嬉しいかぎり。《コシ・ファン・トゥッテ》は行けないですが、来年のブル5とマラ2は絶対行こう。