ここに記載するのは、
私の理論の究極を語っている事柄です。

それは、
ある親しいクライアントに送ったLineの文章です。
(加筆訂正しています。
文中のHさんは、そのクライアントの名前です。)





ご相談の内容

今の自分を作っているのは、
過去にあった悪いことの積み重ねである
これから良い積み重ねで良い自分を作るにはどうしたら良いか
誰かに付いて学びたい





私が送ったお答え



☆みんなバックボーンを持って暮らしている

先ず、
悪い事があったら、
その影響で今の自分があると言う考えは、
そう間違ってないと思います。

しかし、
重視されていないのは、
良い積み重ねもあって、
現在の自分の長所も生まれている事です。

即ちこれは自分のバックボーンであり、
良い悪いは別として、
自分を作っている大切な要素です。

それから、
最も忘れてならないのは、


『そんなバックボーンを持っているのは特別ではなく、
生きている大人なら誰しもが全員抱えて生きているって事です。』




ここまで理解出来ましたか?






☆全ては自分次第

悪いバックボーンは必ず悪い自分を作り出すわけではないです。

Hさんより過酷な悲惨な状況で生まれ育っても、
健康に暮らしている方はいらっしゃいます。

それは科学的には脳の自浄作用の働き具合の個人差かもしれません。

それはカウンセリングでは関係ないので、
置いておいて、
脳うんぬん以外に目を向けてみます。

過去の出来事から悪い影響を受けやすいのは、
物事の捉え方かもしれません。

また、
人との触れ合いや出会いか関わりからかもしれません。

要は

『同じ事柄を体験して、
悪い影響をどのくらい受けるのは、
全てが自分次第』

だと言えるわけです。





☆与えること

脳性麻痺と言う障害がありますよね。
なんと、
脳性麻痺の漫才コンビが居ます。

彼らの言っている事を聞いたら、
考え直さない人間はいないと思います。

『障害者だから今までは与えて貰っていました。
ありがとう。
とは言って感謝をするけれど、
いつしか、
与えて貰っているのが当たり前になった。

しかし、
お笑いが好きでお笑い芸人になって思ったのは、
他人に笑って貰うのは、
他人に何かを与えている事にならないだろうかって事。

お客さんが笑って、
少し幸せになってくれるなら、
それは誰かの役に立っている事になるのではないか。

こんな僕でも誰かに何かを与える事が出来る。
人生が豊かになる。
これが本当の仕事なんだ。
これが本当の生き方なんだ。

そう思ったら、
生まれてから障害者で、
不幸不幸の毎日だった僕が、
幸せを感じる生き方が出来るようになりました。』


とかく我々は、
会社が悪い
親が悪い
旦那が悪い
彼氏が悪い
世間が悪い
と思いがちです。

しかし、
それは与えて欲しいと勝手に一方的に思うからこそ、
不満が生まれて来るわけです。

そうではなく、
会社に何を与える事が出来るか。
親に何を与える事が出来るのか。
旦那に何を与える事が出来るか。
彼氏に何を与える事が出来るか。
世間にどんな貢献が出来るか。

そんな視点に立った事があるのか無いのか。
それを考える事が幸せな
生き方に直結すると言う事です。



人は誰でも誰かに与えて貰っています。

例えば、
就職先。

働く場所は与えて貰ったものです。

それを忘れてはいけません。

与えて頂いた場所で、
どれだけ活躍し、
どれだけ他人や社会に与えられるかは、
全て、
自分次第だと言えるのです。







☆あくまで歩んで行くのは自分自身


Hさんは悪い積み重ねの結果、
今の自分が居ると言います。
過去と他人は変えられないと言う原則も理解されています。

つまり、
未来と自分は変えられると言う原則も理解されています。




今この瞬間も過去です。
次に訪れる瞬間は未来です。

次の未来の為に今何が出来るだろうか。

それが大切なんです。

『良い自分を生み出すには、
幸せを感じる瞬間瞬間を生きるのが良いです。

誰かに何かを与える事が幸せを感じる生き方なら、
誰かに何かを与える事に、
時間を沢山割いた方が良い事になります。』


Hさんは自分でやって来た結果の、
今が悪いのだから、
この先は誰かに付いて学びたいと言います。

人は脇道に入りがちですし、
基本を忘れがちですし、
感情に左右され過ぎな生き物ですから、
確かに、
水先案内人として誰かに付いて行くのは良いです。

それがカウンセラーの仕事ですし。

しかし、
ここで重要なのは、
その人に与えて貰おうとしても駄目って事です。

『あくまで歩んで行くのは自分自身です。』

誰かに連れて行って貰おうとしているうちは、
自分で歩んでいる事になりません。

つまり、
Hさんが言う、
今まで自分で考えて来た結果が…
と言うのは、
そもそも、
自分で歩んでもいなかったんじゃないかと考えてみる必要があります。


これは私がずっと唱えている理論にも通じます。





☆軸の正体


私が主張しているのは、
先ずはしっかりした軸を作り、
後は、
ゆるゆると世間の荒波を柔軟に受け流しながら、
ストレスが少なく
生きやすい毎日を作り出す事です。




『与えて貰う自分でなく、
誰かに何かを与えたいと考える自分。』

これは重要な軸の成分です。




軸と言うのは、
考え悩む時の自分の中心となる何かです。

Hさんは、
軸の構築が上手く行っていないので、
自分の力で考え悩む事が出来ないで、
体調が悪くなる事に直結しているんです。

軸を中心にクルッと受け流してしまうのが、
柔軟で生きやすいのです。


私の意見を集約してお答えすると、
誰かに付いて行くのも良いと思うが、
誰かに何かを与えられる自分とは何か。
と考えるのが先決だと思います。






Lineはここまで



私の相談室で、
解答する際に、
何度かボランティアを勧めた事があります。

ボランティアとは、
つまり他人に与える事の代表です。


実は、
このボランティアで分泌されるホルモンがある事が近年分かりました。

それは、
オキシトシン
と言うホルモンです。

脳の疲れを消し去る
男性が浮気をしなくなる
美肌に良い
自閉症を改善する
免疫力向上
血圧安定

などと報じられ、
脚光を浴びています。

つまり、
机上の理論だった

ボランティアは自分を救う

と言うのは、
科学的に証明されつつあるのです。










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