原始人の女性

夫は仲間と狩りに出かけてしまいますから、
家事が仕事になります。

炊事、洗濯、掃除ですが、
この頃は当然水汲みなどの仕事もあったでしょう。

夫は子供を連れて行かないので、
子供の面倒も女性が見る事になります。

いつもの洗濯の川へ行くと、
ムラの奥さん方が集まって談笑しています。
井戸端会議ですね。
連れて来た複数の子供の世話をしながら、
他の仲間の話を聞き、
洗濯をします。

時には、
川に来ていない仲間の家庭の事情や、
隣ムラのゴシップネタも話題になるでしょう。

井戸端会議でなくても、
子供の面倒を見ながら、
刺繍などをして、
仲間とお話に興じます。

話題になりやすいのは、
そこに居ない人の悪口などですね。

また、
グループでは共感や褒め言葉が大切です。
「それ分かるー。」
とか
「○○ちゃん足細い。」
などと言って、
仲間意識を高めます。

出し抜いたりすると、
後でイジメの対象になりますから、
共感と褒め言葉は大切なのです。

小さなコミュニティで円滑に暮らす知恵です。

集団で会話している時間が長いので、
当然、
コミュニケーション能力が高まります。

子供の世話をしながら、
会話も楽しんだり、
同時に家事をしたりするので、
同時に複数の事柄を行うことが得意になります。

この時に夫の帰りまでに何をしなくてはいけないか、
逆算して考えますから、
複数の事柄をどう処理するかも考えています。



木の実や果物を採って来るのも女性の仕事です。

木の実が熟しているか、
僅かな色の違いを見分けて、
最適なタイミングで収穫します。

その際に、
綺麗な花を見付けたら、
「かわいい」と言って詰んで帰ります。

夫が帰って来るまでに、
炊事もして待っているでしょう。

女性にはオンもオフもありません。

夫に愚痴を言いながら、
子供にも注意を配ります。

オフになった夫は役に立ちません。

ゴミや整理出来ていない場所によく気が付きます。

そうして夜がふけて行くのです。



つづく




iPhoneからの投稿