○自分とは何か分からない。
○自分が何者か分からない。
○自分の生き方が分からない。
○自分に向いている職業が分からない。
○自分の好みに自信が持てない。
○自分の意見に自信が持てない。
思春期とは自分を作って行く時期であり、
上記のような問いを絶えず自分に投げかけ、
時には息苦しくなるほどの葛藤や苦しみを覚えます。
こうした深い悩みを繰り返すうちに、
【自分は自分である】と言う強い核心を持てるようになり、
生き苦しむような思春期の深い悩みから開放されて行きます。
この自分は自分であるということを【自我同一性】と言います。
(または、自己同一性とも言う。)
(英語ではセルフ・アイデンティティ(Self Identity))
これは、病気ではなく、
とても正常且つ健全なココロの成長の過程であって、
誰もが多かれ少なかれ、
このような悩みを抱えながら大人になって行きます。
しかし、カウンセリングの場面では、
ハタチを過ぎて30歳に近くなっても、
【自分は自分】と言う確信が得られないかたに出会います。
一見するとシッカリした子育て中のお母さん、
国立大学を出た優秀なサラリーマンなどでも、
驚くほど幼いココロを持っているかたがいます。
幼いと言うか、
小さくて脆くて不安定なココロです。
>自分とは誰なのか。 分かりません。
>自分に相応しい職業が未だに分かりません。
>友人や彼氏に合わせていて、本当の自分が分からない。
>友人の前、彼氏の前、家族の前、仕事中など、
その時その時でいろいろな自分が居て、
どれが本当の自分か分からない。
この言わば【自分が分からない】と言う状態を、
【自我同一性拡散】と呼びます。
(自己同一性障害とも言う。)
【自我同一性拡散】は、
難しい言葉ですが、意味は読んだままです。
つまり、
自我。。。【自分が】
同一性。。。【自分である確信】
拡散。。。【が持てない。バラバラ。統一感がない。】
そんな意味の言葉です。
また、
【自我同一性拡散】は病気ではないです。
あらゆるココロの病気の温床ですが、
病名ではないのです。
仮に、
【自我同一性拡散】の状態で、
不安定且つ衝動的で、
傷付きやすいココロの持ち主でも、
病気でないとしたら、
無理矢理に治療をする必要もないです。
神経症やボーダーライン、うつ病やパニック障害などの患者さんで、
【自我同一性拡散】という問題を抱えているなら、
カウンセリングによるココロのわだかまりの解決が必要だということです。
【自我同一性】とは、
言わば【生きるための軸、幸せを感じるための軸】
と言うことが出来ます。
何をするにでも、
何を考えるでもこの【軸】が必要だと思って下さい。
何故なら、
【軸】がないとストレスや問題にぶつかった時に、
何を基準で考えていいか分からなくなり、
目標を定めて適切に対処することが出来なくなります。
結果ストレスを溜めやすくなって、
病気になって行くことになりがちです。
(写真を参照して下さい。)
![$かぁのブログ-未設定](https://stat.ameba.jp/user_images/20091214/15/harmonic-soul/25/d0/j/t02200200_0506045910340692641.jpg?caw=800)
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例えば、
自分の行動に自信が持てず、
絶えず他人の視線を意識しながら暮らして行くと、
【回避性人格障害】や【社会不安障害】などに繋がります。
自分のココロに浮かぶ心配事が、
些細なことなのか重要なことなのか判断出来ないと、
【強迫性障害】などの神経症に繋がってしまいます。
安定しない自分の考えを自分で理解出来ずに、
本能のままに行動してしまうと、
【ボーダーライン】に繋がって行きます。
また、病気の悪化や蔓延にも【自己同一性拡散】は関わっています。
例えば、
自分の焦りのままに行動してしまったり、
周りの知識のない意見に振り回されると、
うつ病は再発を繰り返して治らないことになります。
このように考えてみると、
本当に様々な病気が【自己同一性拡散】と関わっていると言えます。
勿論、例外はあって、
【自分は自分】と言う感覚をシッカリ持っている患者さんもいます。
それは、その部分はクリアしているだけですが、
【強くブレない自分】の持ち主ですから、
病気克服は比較的簡単なはずです。
【自我同一性拡散】から考えるメンタルヘルスは、
非常に普遍的なものです。
これを考えて行くことが、
【より楽しく幸せに生きる】と言う、
我々に共通の普遍的な目標に繋がっていくのです。
【自我同一性拡散】の状態のかたに共通して言えることは、
【自分だけで考え悩むことが出来ない。】ことです。
その為に、何かあると直ぐに他人を頼ってしまいます。
ところが、その頼った相手に裏切られたりすると、
自分そのものが崩壊してしまったかのような、
大きなショックを覚えることになるのです。
無理もありません。
自分と言うブレにくい基準がない状態ですから、
悩み苦しむことが出来ないのです。
この悩み苦しみ、答えを得る為の基準が【軸】である、
【自我同一性】なんです。
結局は【地球上でたった一人なら軸なんていらない】のです。
あなたの邪魔をする人や事柄はないので、
【軸】は無用の長物です。
しかし、
実際には社会との関わりなしで生きることは出来ないですよね。
ってことは、
【社会と関わる時に、考えの基準になるもの】を、
自分の中に作ることが必要です。
それが【軸】である【自我同一性】です。
では、【軸】を育てるにはどうしたらいいのでしょう。
私はこれを解く鍵は【言葉】であると考えています。
何故なら、
【人間のココロの大部分は言葉で出来ているからです。】
悩み苦しみの感覚を、自分で感じる時はそれを言葉にします。
その悩みを他人に伝える時も、やっぱり言葉にします。
つまり、
悩みを抱えるには、
自分の苦しみを言葉に変えて行く技術が必要と言えるのです。
何故なら、
脳で感じる感覚は感覚であって言葉ではないからです。
その感覚を言葉に変える技術こそが、
【自己同一性】を養うことに直結するのです。
(②に続く)
○自分が何者か分からない。
○自分の生き方が分からない。
○自分に向いている職業が分からない。
○自分の好みに自信が持てない。
○自分の意見に自信が持てない。
思春期とは自分を作って行く時期であり、
上記のような問いを絶えず自分に投げかけ、
時には息苦しくなるほどの葛藤や苦しみを覚えます。
こうした深い悩みを繰り返すうちに、
【自分は自分である】と言う強い核心を持てるようになり、
生き苦しむような思春期の深い悩みから開放されて行きます。
この自分は自分であるということを【自我同一性】と言います。
(または、自己同一性とも言う。)
(英語ではセルフ・アイデンティティ(Self Identity))
これは、病気ではなく、
とても正常且つ健全なココロの成長の過程であって、
誰もが多かれ少なかれ、
このような悩みを抱えながら大人になって行きます。
しかし、カウンセリングの場面では、
ハタチを過ぎて30歳に近くなっても、
【自分は自分】と言う確信が得られないかたに出会います。
一見するとシッカリした子育て中のお母さん、
国立大学を出た優秀なサラリーマンなどでも、
驚くほど幼いココロを持っているかたがいます。
幼いと言うか、
小さくて脆くて不安定なココロです。
>自分とは誰なのか。 分かりません。
>自分に相応しい職業が未だに分かりません。
>友人や彼氏に合わせていて、本当の自分が分からない。
>友人の前、彼氏の前、家族の前、仕事中など、
その時その時でいろいろな自分が居て、
どれが本当の自分か分からない。
この言わば【自分が分からない】と言う状態を、
【自我同一性拡散】と呼びます。
(自己同一性障害とも言う。)
【自我同一性拡散】は、
難しい言葉ですが、意味は読んだままです。
つまり、
自我。。。【自分が】
同一性。。。【自分である確信】
拡散。。。【が持てない。バラバラ。統一感がない。】
そんな意味の言葉です。
また、
【自我同一性拡散】は病気ではないです。
あらゆるココロの病気の温床ですが、
病名ではないのです。
仮に、
【自我同一性拡散】の状態で、
不安定且つ衝動的で、
傷付きやすいココロの持ち主でも、
病気でないとしたら、
無理矢理に治療をする必要もないです。
神経症やボーダーライン、うつ病やパニック障害などの患者さんで、
【自我同一性拡散】という問題を抱えているなら、
カウンセリングによるココロのわだかまりの解決が必要だということです。
【自我同一性】とは、
言わば【生きるための軸、幸せを感じるための軸】
と言うことが出来ます。
何をするにでも、
何を考えるでもこの【軸】が必要だと思って下さい。
何故なら、
【軸】がないとストレスや問題にぶつかった時に、
何を基準で考えていいか分からなくなり、
目標を定めて適切に対処することが出来なくなります。
結果ストレスを溜めやすくなって、
病気になって行くことになりがちです。
(写真を参照して下さい。)
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例えば、
自分の行動に自信が持てず、
絶えず他人の視線を意識しながら暮らして行くと、
【回避性人格障害】や【社会不安障害】などに繋がります。
自分のココロに浮かぶ心配事が、
些細なことなのか重要なことなのか判断出来ないと、
【強迫性障害】などの神経症に繋がってしまいます。
安定しない自分の考えを自分で理解出来ずに、
本能のままに行動してしまうと、
【ボーダーライン】に繋がって行きます。
また、病気の悪化や蔓延にも【自己同一性拡散】は関わっています。
例えば、
自分の焦りのままに行動してしまったり、
周りの知識のない意見に振り回されると、
うつ病は再発を繰り返して治らないことになります。
このように考えてみると、
本当に様々な病気が【自己同一性拡散】と関わっていると言えます。
勿論、例外はあって、
【自分は自分】と言う感覚をシッカリ持っている患者さんもいます。
それは、その部分はクリアしているだけですが、
【強くブレない自分】の持ち主ですから、
病気克服は比較的簡単なはずです。
【自我同一性拡散】から考えるメンタルヘルスは、
非常に普遍的なものです。
これを考えて行くことが、
【より楽しく幸せに生きる】と言う、
我々に共通の普遍的な目標に繋がっていくのです。
【自我同一性拡散】の状態のかたに共通して言えることは、
【自分だけで考え悩むことが出来ない。】ことです。
その為に、何かあると直ぐに他人を頼ってしまいます。
ところが、その頼った相手に裏切られたりすると、
自分そのものが崩壊してしまったかのような、
大きなショックを覚えることになるのです。
無理もありません。
自分と言うブレにくい基準がない状態ですから、
悩み苦しむことが出来ないのです。
この悩み苦しみ、答えを得る為の基準が【軸】である、
【自我同一性】なんです。
結局は【地球上でたった一人なら軸なんていらない】のです。
あなたの邪魔をする人や事柄はないので、
【軸】は無用の長物です。
しかし、
実際には社会との関わりなしで生きることは出来ないですよね。
ってことは、
【社会と関わる時に、考えの基準になるもの】を、
自分の中に作ることが必要です。
それが【軸】である【自我同一性】です。
では、【軸】を育てるにはどうしたらいいのでしょう。
私はこれを解く鍵は【言葉】であると考えています。
何故なら、
【人間のココロの大部分は言葉で出来ているからです。】
悩み苦しみの感覚を、自分で感じる時はそれを言葉にします。
その悩みを他人に伝える時も、やっぱり言葉にします。
つまり、
悩みを抱えるには、
自分の苦しみを言葉に変えて行く技術が必要と言えるのです。
何故なら、
脳で感じる感覚は感覚であって言葉ではないからです。
その感覚を言葉に変える技術こそが、
【自己同一性】を養うことに直結するのです。
(②に続く)