事例:会社を辞めたい・自律神経失調症 | カウンセリングルーム ハルモニアのブログ

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事例:会社を辞めたい・自律神経失調症

 

すっかりご無沙汰しております、皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか?

春先は心理的に不安定になられる方が多く、通年を通して忙しい時期となっております。811日からお盆休みをいただき、久しぶりにゆっくりすることが出来ました、やはり休息は大切ですね。

さてすっかり久しぶりとなりましたが、また少しずつブログ記事を書き記して参りたいと思います。

 

今回は、20歳代後半の女性Aさんが、7回目のカウンセリングにて終結をむかえましたので、そのお話から載せていきたいと思います。(ただし個人が特定するような内容は載せられませんのでご了承ください)

 

まずAさんとの初回面談(インテーク)でのお話をまとめたところから始めていきたいと思います。

● 心の症状

会社に行くのが怖い・足がすくむ・朝起きられない・自分の意思を伝えられない・気持ちが沈みがち・イライラする、時々死にたいと思うなど。『もう会社を辞めるしかない』

と、追い詰められたご様子でした。

● 身体の症状

眠れない・頭痛・吐き気・めまい・下痢・腹痛などに悩まされ、体重も5㎏程痩せてしまったとのこと。

心療内科へ行くか、カウンセリングへ行くか、と迷われたそうですが、以前に心療内科で投薬を受けたことがあり、飲んでも効果がなかったとのことでした。飲んでいると仕事にも懐疑的になられ、『薬は飲みたくないんです』とのことで、来室されました。

 

詳しくお話しをお聴きいたしますと、1年程前までの部署で、先輩からモラハラを受けていたけれど、社内で誰にも話すことがなかったとのことでした。

そんな折り、今の部署に移動話が出たため、飛び付いたとのことのことでしたが、その部署も前任の方と直属の上司の方との折り合いが悪く移動された経緯の通り、上司の方からの当たりが強く、移動先でもストレスが強い職場環境に置かれることになりました。

1年間、頑張ってきたものの、繁忙期に入り、忙しさが増し、徐々に逃げ場を失った結果、様々な身体症状が現れ、このままでは本格的に「病気になるのでは」、「会社を辞めるしかないのでは」・・・と追い詰められていったそうです。

 

心身に症状が出ている方・人間関係や家庭の問題などで悩んでいらっしゃる方々など、相談にいらっしゃるまで追い詰められた方は、

● 何から手を付けていいのか・どうしたらいいのかわからない。

● 頭ではかわかっていても、身体は動けない・できない・どうすれば良いのかわからない。

● どうしたらその問題を解決できるのか?

● 医師にかかって薬を飲んでもあまり良くならないのに、こんな心身の症状がカウンセリングで良くなっていくのだろうか?

などカウンセリングに進むにあたっても様々な不安や緊張を抱えて来室される方が多いのも現状です。

 

そこでハルモニアでは、まずお話を詳しくお聴きし、問題の明確化をおこない、クライアント様がどのような問題解決を望まれているかに合わせて、進め方を決めて参ります。

今の問題がなぜ起きているのか・どうすればその問題が解決へと向かうのか・実際のカウンセリングはどのような手順で進むか・またどのように回復に向かうかなど、必ずインフォームドコンセントを実施し、ご説明いたしております。

 

ご相談内容を明確にしてまいりますと、お困りの状況になってしまう思考パターンを見つけることが出来ます。

日常生活においては多様なパターンが組み合わされており、何の問題もない部分と、上手くいかない部分があり、これが問題となりますが、それは誰にでもあることです。

それにもかかわらず、悩みが深くなる人と軽く済む人がいます。

 

 

今回の相談者であるAさん、上手くいかなかったパターンは以下のように集約できます

 

今の状況を誰にも話せない、誰かに頼りたい、甘えたいけど怖くて言えない、良い子でいようとする。我慢してしまう。

                                                                             

何でこんな思いをしなくちゃいけないの?何で私ばかりがこんなに苦しいの?と、イライラした怒りの感情が内側でふつふつ湧いてくるのに外に出せない、誰にも出せない。

 

人を信頼できない、どうせ誰もわかってくれないと諦めて引きこもろうとする。

 

何もかも嫌、何故自分ばかり、もう何もしたくない、やる気も起きない、こんなことなら死んでしまいたいと思う。

 

Aさんは、実際に職場でいろいろな問題が起こっておりましたが、心理療法を行う際には、起こった出来事に焦点当てるのではなく、相談者の方がその問題をどう受け取っているのかが大切になってまいります。

同じ出来事でも、人によって様々な受け取り方がある・・・この理解が改善の第一歩となります。

 

長くなるので今日のところはこのあたりで。

完結していない文章も続きを書きたいと思いつつ、日々のクライアント様とのカウンセリングセッションに追われております、この続きはなるべく早めに仕上げて参りますね。

 

ではまた。