私には認知症のある家族がいます。
その家族は
硬いおせんべいも 酸っぱいくだものも
お洒落なパンも大好きです。
「明日の朝ごはんに」と食卓上に
パンや果物を置いておくと
まるッと消えるイリュージョンが起こります![]()
「お腹いっぱい」と訴えるくらい
ご飯食べたよね? なんという胃袋。
先日は 不在の家族にと
とっておいたお菓子が 短時間に
外袋を残して消えてました。
満腹だろうと
気を抜いた私たちが甘かった![]()
食べ過ぎや便秘気味のときには
嘔吐することもあるので
大丈夫かなとも思うのですが
心配したときに思い出すのが
ある研修での
認知症専門医の言葉です。
だから 食べたいだけ食べればいい
「認知症のある人が
食べたことを忘れて
いっぱい食べちゃうので心配
という介護者がいるけど
食べていいんです。
だってねえ(認知症のある人も)
いつまでも食べたい
食べ続けるっていうわけじゃないんですよ。
だいたい
よく食べる認知症の人っていうのは
よく動いてるんですよ。
まあ よく動いている。
そりゃあ お腹も減るわけですよ。
だからねえ
糖尿病とか気にする人もいるけれど
そこまで気にしなくても
私はいいと思っています。
認知症で忘れてるから食べるって言っても
それもね いつまでもは続かないんですよ。
去年と今年では
皆さんの(症状に関する)悩みも違うでしょう?
いつまでもは 食べ続けられない。
だから 食べられるうちは
食べたいなら食べればいいんですよ。」
どんな風に生ききるか
前述の話は 医師によって
見解も異なるでしょうし
患者さんの状態によっては
制限が必要な場合もあるかと思うので
誰しもに推奨できるとも思いません。
ですが 担当してきた
多くの認知症患者さんを思い出すと
確かに そうなんですよね。
空腹を訴える患者さんは
皆さん
普通以上によく動いています。
でも 症状が進行してくると
風邪や何かをきっかけに
活動量が減り
じっとしていることが増えてきます。
あんなに食べたがっていたのに
食べることを以前ほど喜ばなくなり
少しづつやせて
食べること 飲み込むことが
スムーズにできなくなっていきます。
人によっては 食べたくないのに
勧められ 介助されて食べています。
ならば
自分が美味しいと感じながら
食べられるうちに
食べたいだけ食べる方がいい![]()
私の家族は
「細く長くより
自分の好きなように生きたい。
それで寿命が縮んでもいい」
と 以前から言っていたのでなおさらです。
かかりつけ医には最近
血糖値の高さを
指摘されているようですが
「人生」を充実させることを考えると
私の家族にとっては
先の糖尿病を気にすることは
重要ではなさそうです。
将来 たとえば足先を怪我したときに
ささいな傷でも治りにくく
膿んじゃうとかでツラい思いをすることが
あるかもしれないですが。
なので 家族が
ものすごく食べた・・・
食べ過ぎている と思うときも
「まあ いっか~」 となります。
食べたい 美味しい
これも食べてみる?
そう心から思い 伝えあえる時期を
今は少しでも楽しみたい。
本当に そんな幸せは
いつまでもは続かないんだよなあ。
なかなか食事が進まない
食べたくない患者さんの
お食事サポートにめちゃくちゃ苦労しつつ
家族のことを思った本日でした。
ほんとに食事介助 うまくいかない私です![]()
本日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました![]()
介護予防と認知症予防のパートナー

