アルツハイマー型認知症で
要介護1ではあるものの
入浴も見守り以上の関わりが必要な
私の家族と 先日
私が神奈川県綾瀬市で借りている畑で
落花生を収穫してきました。
秋の風が心地よいこの頃。
家族に意図して作業療法を試みたので
その様子を書きます。
ちなみに作業療法は
なんらかの作業(仕事・活動など)を通して
心身を元気にするリハビリの一種です。
家族に見られるお困りごと
私の家族は 認知症により
視空間認知に障がいがあります。
探し物が目の前にあっても
どれが 目的のものか
見分けられないことがあります。
かと思えば
そっとよけておいたスイーツを
短時間で見つけて
おいしく食べていることも。
症状の程度に波がある
認知症のフシギのなせる技ですね
またこの家族は
生まれも育ちも東京で
畑仕事にはなじみがない人です。
不安要素は2つ。
①落花生はわさわさした葉の中に紛れて
ぶらさがっているので見つけにくいかも。
画像をみて欲しいのですが
落花生の色と葉の色は見分けやすいものの
根っこと落花生の殻は色が似ています。
イメージ画像です。
②農作業になじみがないので
経験を活かした対応がしづらいかも。
なので 今回
落花生の収穫作業に
楽しく取り組んでもらえるかどうか
私的には ちょっと冒険でした。
いざ作業療法を
認知症のある人への作業療法では
楽しんでもらいたいとか
達成感をもってもらいたいときは
失敗しないような作業を選び
不快の少ない環境を整えます。
成人に対して
簡単すぎるのも失礼なので
塩梅が難しいのですが。
今回は 落花生を採る間
体がツラくないように
安定した台に座ってもらい
採った落花生はすぐ投げ込めるように
段ボール箱を近くに置きました。
達成感を得られるかもな
小ぶりで浅めの段ボール箱
というのもポイントです。
落花生は密集して生えているので
それを小さな束に切り分け
見つけてもらいやすく
負担のないサイズ感にしてから
進行具合を見つつ
少しづつ 家族の前に置きました。
終わった束は
新しいのと交換で回収します。
「白い豆みたいなのを採って
この箱にいれてね」
こんな声掛けを
家族が作業確認で尋ねたときと
とまどう独り言を呟いているときにだけ
くり返しました。
さも 初めて伝えたかのように
言うのが これまたポイントです。
結果 楽しんでいた
以前なら何ということなく
見分けていただろう この
落花生と葉のコントラストですが
やはり 家族は見分けづらいようで
四苦八苦していました。
でもそのうちに
手探りで
丁寧に落花生を採るように。
どんだけ根気強いのか
「ゆっくりになってごめんね」
と しきりに謝りつつも
丁寧に 丁寧に
落花生をもいでいました。
採り残しは
私が隠れてそっと収穫。
心地よい秋の夕方の風に吹かれて
90分近く
落花生を収穫できました。
遠くの空にただよう灰色の雲を見て
「雨が降るかもね」
と呟く 私の家族。
来年も収穫を楽しめるかわからない。
貴重な貴重な 平和なこの時間。
いつか 落花生を見て
私はこの家族との
この時間を思いだせるように
しっかりと覚えておこうと思いました。
本日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました![]()
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