『認知症とは
「治せない病気」ではあるが
「不幸になる病気」ではない』
上半期に私が出会った中で
最も 心に響いた言葉です。
この言葉は
メモリーケアクリニック湘南院長の
内門大丈医師監修の本から
引用しました。
内門医師の このお言葉に
心から同意するからこそ
私は
もやもやしてしまいます。
今日は
愚痴を吐かせてください。
知識もホスピタリティーもありゃしない現場
「認知症で入院している患者さんは
何もわからない
何もできないから」
認知症専門病院で
何年も何年も働いているのに
いまだに
こんな考え方をしている気配の職員が
少なからずいます。
そんな職員は
「業務」の手を止めさせるような
患者さんの言動に対して
「その行動を制限する」手段を
ものすごく簡単に選択して
患者さんの言動を封じようとします
まずは
職員にとって問題と感じた行動を
言葉で強く戒めたりします。
「何回言ったらわかるの?」
「○○しちゃダメって言ったでしょう」
それから
「○○しないように
ミトン(手指の動きを制限)
しました~」とか
「つなぎ*着せました~」とか
*介護用の簡単に脱げない作りの衣類
ぜ~んぶ 見事な虐待です。
私たちは家族ではなく
プロとして働いているはずなのに。
「業務」ではなく「ケア」を
「認知症だから。
なにも分からないから○○する」
という思考停止の解釈をするのではなく
「認知症の○○の影響で
こういうことをしてしまったけど
あの患者さんは
本当は こうしたかったんじゃない?」
「どうしたかったのかな?」
という考え方ができないと
お互いが快適になれる状態には
行きつかないんじゃないかと
私は そう思っています。
すぐに解決の道が
見つからないこともあるけど
だからこそ みんなで話し合い
患者さんに尋ね
その患者さんにあったケアを探したいじゃない!
以前の病棟ならば
目先の業務を優先し
ケアの視点がない職員は
めっちゃ注意されていたし
患者さんのカンファレンスも
毎日のようにあったのですが。
職員が減り コロナがあり
面会が制限されて外部の目も減り
いつの間にか
恐ろしい関わり方が横行するように
もちろん 全ての病棟が
そんなケアではありませんが
思わず どつきたくなるような
言動で患者さんに対応する職員が
ここ最近 目立ってきました。
いつかその身に返れと
呪いの言葉を吐いてしまいます。
簡単な仕事ではない けどね
聖母のように接して とは言いません。
でもね
認知症になったら
こんな理不尽に
耐えないといけないなんて
そんなこと
あってはいけないと思う。
認知症は不幸になる病気ではない
確かにその通りのはずなのに
道が遠く感じます。
介護予防と認知症予防のパートナー
本日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました