病気は 早期発見・早期治療がいい
と よく耳にしますよね。
認知症についても
早期発見・早期治療がいい
と言われています。
その理由は ご存じですか?
理由の一つは
治るタイプの認知症に
早く対処できれば
元の状態まで回復が可能だからです。
治るタイプの認知症だったのに
私は普段は
認知症専門病院で作業療法士として
働いています。
入院していらっしゃる患者さんは
診断名は違えど 現段階では
進行を完全には止められないタイプの
認知症の方ばかりです。
ですが稀に
「慢性硬膜下血腫」や
「正常圧水頭症」といった
治るタイプの認知症の筆頭のような
診断名の方を担当することがあります。
私にしてみれば
「なぜこの診断名で ここに?
手術のできる病院で
必要な手術をしたら
ご自宅に戻れるのでは?」
と驚くのですが 理由は
手遅れだったからとわかりました。
慢性硬膜下血腫とは
ここで 少し脱線しますね。
「慢性硬膜下血腫」は
頭をどこかにぶつけたことが原因で
頭蓋骨と脳の間に血液がたまり
脳を圧迫して
認知症のような症状を引き起こすそうです。
下の図の赤い部分が血種です。
これほどの出血だから
ひどく ぶつけたんだろうと
そう思うのですが
案外そうでもないらしく
人によっては
ぶつけたことを忘れてしまうほどの
軽い打撲でも
こうなってしまうこともあるそうです。
問題なのは 症状の出現が
頭をぶつけたことを忘れた頃に
遅れて見られることです。
早くて3週間、遅ければ3か月後に
認知症が急に進行したように感じたり
歩き方が危なくなってきたといった
症状がみられるようになるそうです。
血種を取り除くことで
血種が無かったころの状態にまで
戻ることが可能と言われています。
血種に気付かなかったために
さて 以前担当した
慢性硬膜下血腫で入院していらした
患者さんの話に戻します。
その患者さんとご家族から伺ったところ
確かに数か月前に
転んで頭を打ったことがあり
その際にも受診したけれど
脳に打撲による異常は
見られなかったそうなんです。
なので 安心していたそうで![]()
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当院に入院が必要となり
脳の画像検査をしたところ
大きな血種が見つかって
とても驚いていらっしゃいました。
ですが その方
手術が行える病院で手術をしたものの
回復のタイミングを逃していたようで
元の状態に戻ることは無く
少しづつ衰弱していき
病院で最期を迎えられました。
冗談を小声で放たれるのが印象的な
とても素敵な方でした。
もっと早く 異常に気付き
手術を受けられていたならばと
ご本人をはじめ 皆が悔やんだ
そんな患者さんでした。
話は変わって
とはいえ 受診した結果
進行するタイプの認知症だったら
意味がないのでは?と思われた方。
それでも
早期受診・早期診断を
お勧めする理由があるんです。
次回はこの理由について
書いていこうと思います。
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神奈川県 綾瀬市の居場所
本日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました![]()
