そう、由ちゃんといえば昔近所に住んでいた子で、時々他の子どもたちと一緒に遊んでいた子だった。
 
かなり前のことだ。
 
10年、いやそれ以上かもしれない。
 
気づいた奇妙な点とは、なんと由ちゃんがその時と変わらない格好なのだ。
 
いや、そんなことはない。
 
私はあれから歳をとり、妻もいる。
 
なのに由ちゃんが歳をとらないなんて事は考えられない。
 
混乱して由ちゃんに聞いてみた。
 
「歳はいくつになった?」
 
由ちゃんは首をかしげながらこう答えた。
 
「10歳」
 
私は混乱した。
 
そうか、由ちゃんには妹がいた。
 
妹に違いない。
 
でも、妹も一緒にいるではないか。
 
なんだか頭にもやがかかっているようで、考えがよくまとまらない。
 
必死になって考え続けていると、しばらくして一つの結論に至った。
 
(つづく)