また一つ最低な事件が報道された。

 

 元TBS支局長で現在はジャーナリストの山口敬之氏による準強姦事件の報道だ。

 準強姦とは、暴行や脅迫をせず、女性を抵抗ができない状態にしてレイプすることを言う。

 

 レイプは言うまでもなく人間として最低の犯罪だ。

 

 このニュースが本当であれば、なされた犯罪は日本の報道を貶める行為だ。

 

 TBSの社長は「詳細を語らず彼(山口敬之)が退職していったのが実態」と言っているが、信じることは難しい。山口氏がレイプをしていないなら退職する必要はないし、先ほどの言い訳でTBSの責任を逃れることができると考えているなら、全くもって責任感がない。

 

 そんな報道機関の報道は以後信用することができない。

 

 当の本人はというと自身のフェイスブックで、『私は一切法に触れることをしておりません。もし記事中にあるように、私が「デートレイプドラッグ」なる薬物を使用したり、盗撮したり、レイプしたのであれば、日本の優秀な捜査機関や司法機関が見落とすはずはありません。私はパソコン、タブレット、携帯端末を含むあらゆる証拠となるものを当局に提供し、全面的に調査に協力した結果、犯罪行為がなかったという結論が最終的に出ているわけです。』と語っている。

 これは巧妙な言い訳で、あたかも状況証拠により自分がレイプをしていないことは明らかだ、と言いたげだ。

 

 私個人はこう言った言い方は嫌いである。

 

 本人の口から語られるべきなのはもっともらしい言い方でごまかすことではなく、自分が(レイプを)やったのか、やっていないないのかということである。犯罪を犯したのであれば、素直に認め、自身の行動についてジャーナリズムを行うべきである。犯罪を犯していないならば、堂々とそれを宣言し、社会から誤解を取り除く努力をすべきである。それが真のジャーナリズムだと思う。

 

 「当該女性がもし、純粋に不起訴という結論に不満だったなら時をおかず不服申立していたと考えます。」という書き込みもあるが、レイプ被害に遭った女性の場合、数年たってやっと事実について話せる人もいれば、何十年経っても話すことすらできない人もいる。それだけ酷い犯罪であり、人格を崩壊させるものだ。やっと話すことができてもそれから何十年も苦しみ続ける。

 

 先ほどの書き込みにはその点を考慮していないように感じられる。被害を受けた女性にすれば一字一句話すことさえ、苦痛が伴うものなのだ。レイプ被害に遭われた詩織さんについては、すぐに病院に行き、警視庁原宿署に相談をされたと報じられている。2016年7月22日に嫌疑不十分で不起訴との連絡を受け、それからまだ1年も経っていない。

 

 本当に勇気があると思う。

 

 今回、山口敬之氏と安倍官邸との癒着等の報道もあるが、それはまずレイプの事実が(否定されるならば)真実かどうかを明らかにすることを優先するべきだと思う。その後でゆっくり解明すれば良い。最も優先されなければならないのは被害者である女性の立場であり、急務なのはそれが守られる社会づくりだと思う。

 

 レイプ被害の報告は実際の数に比べて圧倒的に少ないと言われている。一番良いのはレイプ被害自体がなくなることだが、それがなされるまでの間は被害者が声を上げやすい体制を整えることである。

 

 この事件が正しく解決され、多くの女性の権利が守られるようになることを切に願っている。