四ッ谷のHARUstudioの時の生徒さんがこの写真を見たら、「ルンバとセビだ!」というかもしれません。

しかしこのお二人は、マルチーズのまり子さんと、雑種猫のミーちゃんです。

かなり昔に飼っていた二匹ですが、別に意図したわけではなくご縁でスコティッシュのセビちゃんと、その後にマルックスのルンバが来ました。

本当に良く似ていたと思います。

 

セビは「セビジャーナス」のセビ、ルンバはもちろん4拍子系の曲種名で、その後来たヨウム(オウム)のカーニャちゃんや、事務の子が保護してきた茶虎の猫がガロティンのガロちゃん(すぐに里親が決まった)とすべてフラメンコの曲種名でした。

 

 確かに同じ犬種のマルックスでルンバに似ているのもありましたが、だからと言ってルンバの代わりにするつもりではなく、ただただ会ってみたいなと思った次第で、見学を申し出た後にルンバの命日とこの子の誕生日が一緒にあることに気が付いた。

もちろん、めちゃくちゃ可愛い子である。

だからと言って「きゃ~可愛いラブ飼いたぁ~いおねがい」という気分ではなく、ただただ『この子と一緒に過ごすんだな』と素直に感じたのです。

だからもちろん【ルンバ】と名付けるつもりはなく、かといってこれまでフラメンコ関係の名前だったので、そこは繋げておきたいなといろいろ考えた次第。

 

 「タンゴ」

これは猫だな。。。

 

「ポロ(Polo)」

語呂良いし覚えやすいけど、曲種が暗いからな。。。

 

「アレグリ」

大好きな踊りだが、名前としてはピンとこない。。。

 

 他、マラゲーニャやetc...いろいろ探すもどうも腑に落ちない。

正直言いますと、もうそれなら徹底的に和物の名前「藤十郎」や歌右衛門の「うた」にしようかと思いましたが:

 

『そっか!僕が大好きなアレグリアスやタンギージョスの発祥の地'Cádiz'がいいじゃん!』

 

Alegrías de  Cádiz,  Tanguillos de Cádiz,  Tangos de Cádiz(Tientos)

何れも大好きな曲種なので、このアンダルシアの港町Cádizから取ろうとなった。

 

 そして、スペイン人たちはCádizを「カディス」とは発音せず、「カディ、カディ」と呼ぶ。(「カ」にアクセント)

またはもっと省略して「カイ」という時もあるけれど、「カイちゃん」はワンちゃんの名前でも人の名前でも聞くことがあるので「カディ」にしました爆  笑

 

「カディ」についてもう少し調べてみると、インドの布「Khadi/カディ(コットン)」というものがあるのを知った。

これは紡ぐのも織るのも全て人の手で行う布で、その為に糸が細いところ太いところがあったりして、独特な温かみと通気性+保温性にも優れていて、日本の気候にもとても合うそうですおねがい

 ですがそれだけではなく、まだインドがイギリスの植民地であった時代、産業革命で機械による布の量産性が流行っていた時、独立運動をしていたガンジーがそれに対抗するように、この全て手製のカディを推奨し広めた云わば【自由と自立】を意味する布の名前でもあったのです。

 

カディはただの布ではない。思想である。

 

ガンジーの言葉に考えさせられます<m(__)m>

 

まだルンバが血気盛んだったころ、散歩をさせていると:

「きゃぁ~可愛いぃ~ラブ

「ワンワンワンっムキーッむかっ

「きゃぁ~ガーン

 

というのがお決まりでしたが、

 

「なんてお名前?」

「ルンバです!」

「掃除機のですか?」

 

も次いでセットとなっておりましたが、これからは「カディです」と答えて「どんな意味ですか?」の質問に、「スペインのアンダルシアの港町です」と答えるか、「ガンジーが推奨したインドの布です」と答えるか悩むところです笑い泣き

 

Cádiz