四ッ谷でスタジオをやっていた時の生徒さんが、バレエのレッスンをどこかに受けに行ったときの話。

 

「(僕に)先生!聞いてくださいよぉ~えーん

 

と何かと思えば、どうやらバーレッスンの最初の プリエの時に「ここを意識するんだ!」と恥骨を触られたそうな。

しかもウケたのが(失礼汗)、プリエで膝を曲げている状態の生徒の後方から、手を股の下を通して二本の指(人差し指&中指)で左右の恥骨を触ったらしいのでビックリ!

「プリエ」をしているということは生徒さんも中腰のなので、その股の下から手を通すということは、その先生も腰を下げる必要があり、立膝でもついて「かとちゃんぺ」みたいに恥骨を触ったのかと想像したら爆笑してしまったのだが、その先生が男性だったということを聞いて唖然とした。。。

もちろん生徒さんは女性だったので、これは完全にアウトであるプンプン

 

僕が習ってきた先生方は「アジャスト」をする方が多かった。

つまり直接身体に触れて、間違えているポジションを正してくれる方法だが、皮膚感覚というものはとても重要で、口だけで説明されるより、やはり触られた方が身体に浸み込みます。

ヒヨコ先生も沢山アジャストしてくださり、大切なことを皮膚から勉強させていただきました。

 

マドリッドのマエストラ【マリア・マグダレナ】のクラスで、両手で棒を持って後ろに回すとき、マエストラが僕の所にやってきて:

「この筋肉のストレッチをするのよ!」

とアジャストしてくれましたが、その筋肉は「烏口腕筋(後で知った)」で毛の生えている脇の部分から細く浮き上がるインナーマッスル。

その時僕はタンクトップを着ていたのにも拘らず、マエストラは躊躇もせず毛のある脇からその筋肉をアジャストした。

僕はその時、『触られて嫌だ!』という気分ではなく、どちらかというと「汚い部分」になる脇の下にも構わず触れられたことに、少々恥ずかしさを覚えたのだが、とても有難かった!

 

僕のクルシージョも基本、アジャストしております。

もちろんデリケートな部分には触らない様気をつけております。

例えば【恥骨】の意識が必要であれば、その場合は生徒さん自身で触れていただくようにしております。

また最近ではパルマのクラスで、生徒さんの左手を僕の右手で叩いて、その皮膚感覚とリズムの重さを感じていただくことなどもしております。

 

ただ、「なんちゃらハラスメント」が多い時代なので、これからは(特に新しい方には)クラス始めに断りを入れた方が良いかもしれません爆  笑

嫌な人は嫌ですものね!

 

あ~昔、地方に教えに行ったとき、「僕に足を踏まれた」とえらいクレームが出たことがあります。

僕自身、日本舞踊などで床を足で押す感覚を教えられるために、師匠に足をギュッと踏まれて上半身を直されたことがあり、教える方も足裏から来る上半身の感覚を同時に感じるためにそういう方法を取りますが、それがわからない人からすると「なんて失礼なことするんだ!」と憤怒するのでしょう。

そうしてもらえているということは、きちんと見てもらえているという証なのですが、人によって価値観が違いますからね笑い泣き

 

何れにしても「アジャスト」には、凄いパワーがあります。

特に身体や筋肉のことを知っている人のアジャストからは、沢山のことが学べます。

そして、それを感じ取れるかどうかは、受け手側の感性になりますウインク

 

©近藤佳奈