踊りで言う【条件】というものがございます。
挙げるとキリがないのですが、例えば:
①手足が長く、関節の可動域に恵まれている
②容姿が良い(舞台人としてはかなりお得)
③リズム感が良い、優れた音楽性を兼ね備えている
④華がある、存在感がある
といったあたりが舞踊でよく言われるものですが、その他にも
⑤財力に恵まれている(これあるとかなり楽)
⑥真似が上手い!
※これなんかは近年、youtubeなどで振りやパソを取るのに好条件。
⑦生まれ育った環境がアーティスト一家(ほんと羨ましい)
などなど沢山ございます。
また変わったところでは「本番に強い」というのもあり、普段稽古で出来ないのに、舞台で出来てしまうなど
※但しこれは不断の努力が必要。
当然のことながら、これらの条件に多く当てはまれば当てはまるほど上達早し、高いレベルの到達しやすいのですが、意外と多くの条件に当てはまる人ほど伸びしろがなかったりなどで、本当に難しい世界なのだと思います
【ウサギとカメ】のお話は何も教訓ではなく、世の常なのかもしれません。
条件に当てはまるものが少ないからと言えど、それを補う方法は多々あり、例えば①なら解剖学や運動学を勉強し、出来るだけ機能的に使えるようにする。
②なら女性ならメイクを研究、またそうではなくても自分の容姿をどうのようにしたら美しく見せれるか、絵画や他のジャンルの舞踊の型の研究、はたまた大物俳優などの立ち振る舞い方の研究をする(古いのがお薦め)。
③ただひたすら良いものを聴きまくり、それをコピー出来るようになるまで根気よくやる。
※ちなみに僕は藝大油絵科卒ですが、色彩感覚が悪く、昔の画家の絵を模写することでそれを補った。
④これは本来「生まれ持ったもの」と言われる部分ですが、身体の意識・見せ方のテクニックで補えます。また精神的鍛練でも補えます。
⑤僕は踊りを始めた時、深夜喫茶・ガードマン・絵のモデルのバイトの掛け持ちで月70万ぐらい稼いで、一銭残らず踊りに使いました若かったから出来たのでしょう。パトロン探すもあり、ある程度年齢いったら神社にお参りして宝くじを買うとか
⑥これも研究すれば出来るようになります。最初は時間が掛かりますが、ただひたすら『その人になろう!』と研究することを続けていくうちに、気付いたら出来るようになっております。
ただ。。。。
⑦だけはどうにもこうにもなりません
やはりフラメンコにとっての最高の条件は、スペインに生まれ尚且つアーティストの家に生まれることでしょう。
なのでそうではない外人の僕は、スペイン人やヒターノはもちろんのこと、同じフラメンコを踊る外国人の人たちの批判などするべきではない、それよりもっと他にすることがあると思っております
さてさて、前置きが長くなりましたが7月の東京クルシージョは:
6㈯・7㈰、13㈯・14㈰
となっております。
場所はいつもの小松原庸子スペイン舞踊団稽古場で、受講料は解剖学とホタ倶楽部は¥1500,その他のクラスは¥2500です。
土曜クラスは:
①12:00~13:00/ホタ俱楽部
②13:10~13:55/解剖学
③14:00~15:00/サパテアードテクニカ
④15:10~16:10/リズム・パルマ
⑤16:20~17:20/クアドロフラメンコクラス
日曜クラスは:
①10:00~11:00/ホタ倶楽部
②11:10~12:10/ブラッソテクニカ
③12:20~13:20/フィン・デ・フィエスタ・ポル・ブレリア
④13:30~14:30/鬼パルマクラス
★ホタ俱楽部はいつものように復習メインで。そして初めての方には、先ずはフラメンコにも役立つ体の使い方のテクニックをホタのパソを使いながらやっております。
★解剖学はの7月のお題は【ハムストリングス】です。筋肉の付いている場所、またはハムストリングスについて踊りに役立ちそうなことを調べてきてください。(実はこのハム、踊りにとってとても重要です)
★サパテクはこのハムを使った・意識をした足の打ち方を説明します。
★リズム・パルマは、引き続きポリリズムの練習をいたします。繰り返しやるしかないです!
★クアドロは踊らなくても、パルマだけの参加でも良いです。叩く時のポイントなどアドバイスします。
★ブラッソは【拮抗】ですね。他のクラスも説明しますが、特にこのクラスは拮抗の意識を大切に行っております。
★先ずはブレリアスのパルマの叩き方から、そしてノリが掴めたら踊りに入って行きます。
★「鬼」とつくぐらいですから、そりゃ厳しいでしょうしかもシギリージャ四の五の言わず頑張るクラスです
初めての方は、稽古場の道案内動画を送りします。
お申込み・お問合せは:harumba1214@gmailドットコム(.com)
まで宜しくお願いいたします。
皆様のご参加お待ちしております