【タコ部屋】
タコ部屋労働とも言う。
安い賃金で労働者を長期間身体的に拘束し、非人間的環境下において過酷な肉体労働をさせる。
言わずと知れて私のスタジオの【タコン部屋クラス】はこのタコ部屋から来ております
まだ私が櫻子先生の元で修行をしている頃ですが、先生のサパテアードのテクニカのクラスで高速連打プラン・タタコンというのがありました。
要はプランタ・タコンを超高速で休まずずっと打ち続けるというやつで、どんなに疲れても絶対休まず緩めず、兎に角タコンの音はしっかり出すように意識している、とういうものですが滅茶苦茶キツイのでございます
確か先生のクラスではマックス5分だったでしょうか、しかしこれが終わり一休みしてサパテアードを打つとタコンの音が簡単に出るようになるのです。
(タコンを誤魔化しながらやると疲れるだけで全く効果御座いません。。。)
「タコンを制する者は、サパテアードを制する」と言いますが(嘘!私が勝手に言っております、がまんざらでもない)、プランタやゴルペは足を上げて落とせば音はするのですが、タコンはしっかりと自分の意志で上げて打ちこまないと音が出ないので、一番難しいパソなのです
当時私はプリメラギター社のスタジオを毎日3~4時間借りて自習の鬼と化しておりましたが、このテクニカだけは必ずやっておりました。
やっていたどころか、時が経つにつれ時間数を増やしていき最高20分間やり続けた時は、流石に血尿が出ました
これは物理的なタコン強化ですが、これとは別にタコンの意識をしっかり持てるようになる練習もございます。
私が考えた方法なのですが、と偉そうなこと書きますが、多分どこかのクラスでもやっていると思いますが、一つのパソで一定の速度またはコンパスの中でいろいろなリズムを打てるようにする練習です。
特に2連符系のパソで3連符を打つ、3連符系のパソで2連符・4連符、4連符系のパソで3連符を打つという練習がとても勉強になります
例えば今のプランタ・タコン、これは2音の組み合わせで2連符(拍子)を打つためのものですが、これを3拍子や3連符にするとアクセントがずれ込んできてタコンにアクセントをつけないといけなくなるのです。
いえ、タコンにアクセントが付けられないとリズムがぐちゃぐちゃになってきて、自分の出している音に惑わせれてしまうのです
普通プランタ・タコンはこういう風に2つ置きに区切りますが、
これを3つ置きに区切ると「P(プランタ)」の位置が面白い所に入ってくるので楽しい
「P」の位置がぴょこぴょこ変わってきて見た目にも面白くなります
またプランタ・タコン・タコンの3連符のパソは普通に3つ置きに区切りますが、
これも4つ置きに区切ると、
これまた「P」のアクセントの位置が拍おきに変化して楽しいのです
これら図でもお分かりの通り、見た目だけでも同じ文字の羅列に見えないように、パソだって同じように聞こえないのです
このことをセンティード(感覚・感じること)と言ったりしますが、このセンティード遊びをしながら、リズムを楽しみながらタコンを鍛えらえるとよいですね