ようへん


国立劇場に向かう道すがら、よくよく考えてみたら、庸子先生の公演を拝見するのは初めてだった。

約10年間お世話になりましたが、いつも板の上に立つ方で、ゲネプロなどで自分の出番でないときに客席から見ることはございましたが、お客として1つの公演を見終えるというところまでは初めてでした。

2年ぐらい前でしたか、庸子先生はこの公演に向けて両膝の手術をされ、そのお見舞いに日大病院へお見舞いに行ったのが、まだつい最近のように思える。
いや、正確に申しますと、仕事の打ち合わせで呼び出されました。

術後にも拘らず、DVDやCDを次々出されてご意見をされ、舞台に対する情熱と意欲はもの凄いものだった。

その後、この今回の公演まで先生は舞台に出演されることはせず、せいぜいご挨拶か最後のフィン・デ・フィエスタぐらいだった。

そんなお姿しかこのところ拝見していなかったので、どのくらい踊られるのだろうかと思っておりましたら、いやいや、これまたもの凄かった。

拝見できて幸せでございました。

素晴らしかったです。

その素晴らしさをどのように表現すれば良いのか、今その言葉を見つけるとこができませんが、これは自分の人生の中で大切な記憶として残しておきたい。

連綿を尊び良きことを後世に残す

つまんだ綿がどこまでも続いていくように、古きを尊び良きことを後世に伝えていく。
後世とは自分が没した後の事ではなく、そのことを悟った時からが後世である。

好きな言葉です。

先生に「これから自分の道を作り上げていきたい」と今後の舞台の辞退を申し出たとき、「あなたには独特な世界観があるからね~。頑張ってね!」と優しいお言葉をくださった。

庸子先生が切り開かれた日本のフラメンコの歴史をさらに良き方向につなげていけるよう、今後ももっともっと精進しなくては、と奮い立つ今日この頃。

先ずは11月8日のコンサートで出す新作に命かけたいと思っております。

しょ