<FREEDOM Seder 2017> @Upper Westside, NY>
フリーダム・セーダ ~ ニューヨーク アッパーウエストサイドにて
今年も、ユダヤ教の大切な食事会「セーダ」に行ってきました。
ハーレムの名士だったウチの教会の牧師 (黒人バプティスト教会)と、
同じくアッパーウエストの名士だったユダヤ教の指導者の友好で
1989年から始まり、
両者他界した後も、こうして28年続いている素晴らしい交流会です。
エジプトで奴隷だったユダヤ人がエジプトを脱出し、
自由になったことを、
祝い、語り伝えていく祭り (旧約聖書-出エジプト記より) なので、
昔からの順序と方法で、たとえば
パセリを、
「先祖の苦しみの涙を忘れないように」、、、といいながら、
塩水(=涙)に浸して食べたり、
いけにえの象徴として、
焼いた羊の骨をかざしたり、
ワインや、
マッツァ〈種なしパン)と共に、
パスオーバーの食事会「セーダ」というのは、
”春の訪れの祝い”でもあるので、
焼いた卵(←これは食べない)もセーダプレートに置いてあります。
神の恵みで自由の身になった、その自由の素晴らしさを、子供たちに伝えていくので、
「自由とは」
というディスカッションもしたりします。
私が通っている教会の黒人ファミリー達と、
ヤムルカという小さな丸い帽子を頭に乗せた白人ジューイッシュの皆さんで、
(ヤムルカはこんな感じ。ちなみにオバマさんはジューイッシュではなくクリスチャンです)
ゴスペル歌ったり、
ユダヤの伝統的なレクレーションの歌とかも歌って、みんなで笑ったり、
最後は、
全員で手を繋いで
「We shall Over Come」(アフリカンアメリカンの応援歌、聖歌のようなもの)
を歌って終わり。
最初に参加した年は、
日本の文化に無いことばかりなので、ただ驚きましたが、
食べ物を何かの象徴としたり、
大人から子供へ伝承していく、
というのが、
日本のおせち料理を彷彿とさせるところもあり、
今では毎年楽しみに参加させてもらってます。
お互いを「知る」というのは、
誤解も、誤認も、
そして知らないうちに相手を傷つける(気に障る)ことを言ったりすることも少なくなってくるので大切だな、
と思います。
今、何かと話題の「移民」ですが、
NYは移民の街。
もっともっと沢山のことを知りたいです。
●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって15年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表(マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア)。
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