お互いを知ることの素晴らしさ~食事会「セーダ」について。 | ニューヨークとハーレムと音楽のはなし

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NYハーレムの高級住宅街に暮らして22年。「好き」を仕事にした女社長、音楽プロモーター&NYコーディネイターKimikoが綴るニューヨークの話、ハーレムの話、音楽の話、エンタメ、差別問題、映画、ファッションetc.

<FREEDOM Seder 2017> @Upper Westside, NY>
フリーダム・セーダ ~ ニューヨーク アッパーウエストサイドにて

 


今年も、ユダヤ教の大切な食事会「セーダ」に行ってきました。

 

ハーレムの名士だったウチの教会の牧師 (黒人バプティスト教会)と、

 

同じくアッパーウエストの名士だったユダヤ教の指導者の友好で

 

1989年から始まり、

両者他界した後も、こうして28年続いている素晴らしい交流会です。

 

 

エジプトで奴隷だったユダヤ人がエジプトを脱出し、

自由になったことを、

祝い、語り伝えていく祭り (旧約聖書-出エジプト記より) なので、

 

昔からの順序と方法で、たとえば

 

パセリを、

「先祖の苦しみの涙を忘れないように」、、、といいながら、

塩水(=涙)に浸して食べたり、

 

いけにえの象徴として、

焼いた羊の骨をかざしたり、

 

ワインや、

マッツァ〈種なしパン)と共に、

 

パスオーバーの食事会「セーダ」というのは、

”春の訪れの祝い”でもあるので、

 

焼いた卵(←これは食べない)もセーダプレートに置いてあります。

 

 

 

神の恵みで自由の身になった、その自由の素晴らしさを、子供たちに伝えていくので、

「自由とは」

というディスカッションもしたりします。

 


私が通っている教会の黒人ファミリー達と、

ヤムルカという小さな丸い帽子を頭に乗せた白人ジューイッシュの皆さんで、

(ヤムルカはこんな感じ。ちなみにオバマさんはジューイッシュではなくクリスチャンです)

 

ゴスペル歌ったり、

ユダヤの伝統的なレクレーションの歌とかも歌って、みんなで笑ったり、

 

 

最後は、

全員で手を繋いで

「We shall Over Come」(アフリカンアメリカンの応援歌、聖歌のようなもの)

を歌って終わり。

 

 

最初に参加した年は、

日本の文化に無いことばかりなので、ただ驚きましたが、

 

食べ物を何かの象徴としたり、

大人から子供へ伝承していく、

というのが、

日本のおせち料理を彷彿とさせるところもあり、

今では毎年楽しみに参加させてもらってます。

 


お互いを「知る」というのは、

 

誤解も、誤認も、

そして知らないうちに相手を傷つける(気に障る)ことを言ったりすることも少なくなってくるので大切だな、

 

と思います。

 

 

今、何かと話題の「移民」ですが、

NYは移民の街。

 

もっともっと沢山のことを知りたいです。

 

 

 

 

●NYハーレム案内人 松尾公子 Kimiko Matsuo
NYハーレムの黒人コミュニティにどっぷり浸かって15年の音楽プロモーター、ディレクター、NYコーディネイター、黒人教会ゴスペルクワイヤーメンバー、Harlem Japanese Gospel Choir代表(マクドナルドゴスペルフェスト史上日本人初出場で初優勝など、”日本人初”を次々切り開くパイオニア)。

 

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