人気店の唐揚げ定食をめぐる、13時27分までの闘い。
タイムリミットと揚げ物の攻防、開幕!
「
時間との闘いだった。
13時27分までには、私は唐揚げ定食を完食し職場に戻らなければならない。
かと言って今さら、コンビニおにぎりでは済ませたくない。
私たちの頭は、唐揚げを食べることしかなかったのだ・・・。
***
お昼休みにランチすることはOLには普通にあること。
一日のうちで誰しもが楽しみな時間であるランチ。
過ごし方はそれぞれだ。
しかしそんな楽しみであるランチがごくごく稀に決戦
のようになる・・・こともある。
これはそんな1時間というフリータイムの中、判断を間違えたそんな日の話である。
***
どこにする?」![]()
「とりあえず唐揚げ定食が美味しいらしいから、あそこに行ってみようか?」![]()
って・・・アレ?並んでるね。![]()
「え~~!?前に2組いるね?どうする?」![]()
「どうしようか?隣行く?でも意外と早く入れるかな?」![]()
同僚と、目当ての店の並んでいる列の後ろでどうするかと相談していた。
すると、店員が来てメニューを渡してきた。
「え?・・・ああ、選ぼうか?」と私。
「そうだね。あ、じゃあこの唐揚げ定食にします」と同僚。
私も唐揚げ定食にした。
ちなみにここはとんかつ屋であり、とんかつのランチを頼むのが定番だ。
しかし、2度目ましての私たちはあえて唐揚げ定食をチャレンジ。
列に並ぶのを確定させるかさせないかのその間に、店員がメニューを渡し、注文を聞くまで2分ぐらい?
さすが人気店!行列ができていても効率よく回すため、注文を先に聞くのかな?
でもまだ悩んでいる雰囲気を出していた私たち。
さては、お客を確保するための戦略か?!
心を決めて私たちは並び始めた・・・。
その時点で12時35分。
私は12時27分に職場を出ているので、タイムリミットは13時27分。
待っているあいだ、週末に同僚が泊まったディズニーホテルについて話す。
写真を見せてもらったり、ランドやシーに行った話を聞いてもなかなか列は進まない。
ようやく中からお客さんが出てきてちょっと安心・・・。
とはいえ減ったのは1組だけ。
まだ、前にもう1組いる。
「あとどれぐらいかかるんですかね?って店員さんに聞いてもわからないよね?」![]()
とちょっと不安になり、私は同僚に聞いてみた。
落ち着いて考えてみたら、同僚に聞いても店員に聞いてみてもわからないことである。
残り42分。
まだ、大丈夫。落ち着け。![]()
前の夫婦が看板の写真を撮っているのを眺めつつ、後ろに人が並んでいるのを確認しながら後悔していた。
・・・もうキャンセルできないよね?![]()
店内から人が出てきたと思ったら店員だった。
まぎらわしい!と思いながら次に出てきた人を見るとお客さんだった。
窓際のテーブル席で次のお客さんを迎える準備に余念がない店員たち。
ようやく前の夫婦が呼ばれた!
私たちが呼ばれたのではないだろうかと錯覚したぐらい嬉しかった←
そのまま間髪入れずお客さんがゾロゾロ出てくる。
大人数のお客さんだったんだねー。
気持ちはわかるがランチタイムは控えてほしい・・・。![]()
炎天下、私たちを含めた後ろのお客さんたちも次から次へと店内へ通される。
こ、これは、もはや店内で食べているお客さんは勝ち組。
外で待っているお客さんは辛すぎる。
行列で熱中症になるのではないだろうか?
しかし、立場が変わるとどっちの気持ちもわかるような気がする。
席に座ると冷たいお茶とおしぼりが用意されており、
「唐揚げ定食ですね、お待ちください」![]()
と言われて注文が通っていることにちょっと安心。
この時点で13時。
27分までにはこの調子なら食べて帰れる!
イメージは23分ぐらいまでには完食したいぞ!
行列に並んでいた時点で注文は聞かれていた・・・。
だからキャンセルもできないと思い込み、それからの苦行を私たちは強いられていたのだ![]()
すぐに唐揚げ定食が出てくると思っており、頭は唐揚げ定食でいっぱい![]()
もはや食べる順番までイメトレできているというのに!
出てこない!!!
なぜだーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
隣に座っている、前に並んでいた夫婦にランチ2つと唐揚げが来た。
滞在可能な時間、残り15分。
唐揚げを作っているであろう光景を、私は後ろを振り向きながら見守っていた。(厨房は私の後ろに位置している)
しかし実際の光景は、よだれをたらしつつ、目で圧をかけていた。
耳は「唐揚げ定食あがったよ!」という声を聞き逃さないように全神経を集中させていた・・・。
「お待たせしましたーーー!」![]()
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
来ましたよ!奥さん!![]()
「って来たのはご飯と豚汁だけかい!」![]()
とツッコミを入れようとしたら同僚がツッコんでいた![]()
時間差でメインが来た。
「黒コショウをしてお召し上がりください」![]()
この時タイムリミットまで残り10分(お店にいられる時間)。
とりあえず写真を撮り、急いで食べる。
同僚との間にもはや会話は・・・ない。
考えていることはお互いわかる。
この時だけは一心同体だったような気がする←
目の前の唐揚げと千切りキャベツとご飯、豚汁をなんとしても平らげる!
優先順位を決めながら食べなければ!!!![]()
ガンガン食べすすめる同僚を見つつ、私も急ぐ。
気分はギャル曽根である。
ちなみに味はコショウベースの唐揚げで黒コショウしなくても美味しかった![]()
13時23分になった。
大半はなんとか平らげたが、豚汁の汁と残り少しの具を食べきる時間とお腹の余裕はなかった。
それより時間が気になり、目の前の同僚を見る。
なんとか完食をしようと頑張っていた。
とりあえず先にまとめて会計をして、同僚のいる席に戻ってもうタイムアップということを知らせる。
「ごちそうさまでした!」![]()
![]()
店を出て、会社に戻りつつ同僚と意見が一致したことがある。
つくづく今日は意見が一致する日である。
ちなみにまとめると下記の3点。
・並んだ時に注文を聞かれたから、席についたらもう出てくるイメージだった。
・店内に入ってからひょっとして揚げ始めた?
・だったらキャンセルできたのかな?
・・・謎である。
しかし今回学習できたのは人気店に並ぶタイミングは難しいということ。
前に2組であっても、こればかりは運だということを。
それでも唐揚げは美味しかった。さすがミシュラン。
次回は戦場にならないように祈るばかりである。

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