教室の中のABAと構造化 ~「こだわり」の消去③~ | はりっぴのABAセラピーと育児日記

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前回の続きです。

 

「授業中に机におもちゃを並べる。という行動の消去」についてです。

 

ターゲットは「おもちゃを並べるという『こだわり』の消去」で、

 

ゴールは「机におもちゃを並べることなく授業に参加する。」です。

 

この二つは動かしません。特にゴールを動かすと、子どもが混乱して可哀そうなんです。

 

例えば、机におもちゃを並べなくなったのに「このプリントに全問正解したらご褒美だよ。」と、別の教示をプラスするとか。。

 

大人と子供との信頼関係にも影響します。

 

事前の出来事→行動→結果 で見ると、

 

授業が始まる→おもちゃを並べる→課題(プリント)をしなくて済む 【回避行動】

 

という行動パターンがあると思います。それを変える必要があります。

 

授業が始まる→課題をする→おもちゃを並べることができる

 

私は、このパターンに持っていきたいと思いました。

 

授業に参加して課題をすると、ご褒美におもちゃをゲットできる。という正の強化です。

これで、授業中におもちゃを並べる行動を消失させようと思いました。

 

乙女のトキメキおすましペガサス乙女のトキメキ

 

ということで、行動の形をつくっていきます

 

息子のいる教室は、場所の構造化がされています。

 

勉強をする場所と遊ぶ場所はきちんと分けられていて、カーテンで仕切ることができます。

 

そこで、他のお子さんの邪魔にならないように、遊ぶ場所に椅子を持ってきて座らせました。

 

まずは、授業が始まったら、私が子どもに「習得済みの課題」をさせます。

 

息子と私は、ABAセラピーを続けてきましたので、私が「パチパチ」したら子どもも真似して「パチパチ」する(動作模倣)とか、「バンザイ」と言ったら子どもが「バンザイ」をする(音声指示)とかはすぐに出来ます。

 

そういう、すぐに出来る課題を3つします。できたら、おもちゃを手渡します。

 

息子は、なんだかんだで

 

「お椅子に座って。」とか「こうして。」とか「お名前は?」などの教示に従えます。

 

始めはかなり抵抗していましたが(大人はここでくじけないことが大切)、教示に従えばおもちゃをゲットできる、自分の自由にできる。と分かったので、時間とともにスムーズになりました。

 

それで、簡単な課題を繰り返ししながら(ご褒美と休憩もたっぷりとりながら)、お椅子を少しずつ、息子の机に近づけていきました。

 

簡単な課題とは、ABAセラピーをしていなくても、紙に○を描く。とか、お名前を言うとかでも大丈夫と思います。

 

それが順調に行きだしましたら、今度は、おもちゃをカバンの中に入れて、私の教示に従えたら、かばんの中からおもちゃを選ばせて遊ばせました。

 

ある程度遊んで課題に戻るときには、おもちゃは息子の手で、カバンに戻すようにしました。

 

もし、かんしゃくを起こしたりして、やらないときには、私の膝の上に乗せたり、手を取って一緒に(プロンプト)しました。

 

とにかく、

 

授業が終わったら、おもちゃで遊べる。おもちゃは必ずカバンにしまってから授業を始める。

 

を徹底して教える。ということです。

 

そしてゴールである「机におもちゃを並べることなく授業に参加する。」を達成します

 

ABAでは正式には、なんていうのかな。ちょっと調べてみよう。

 

私は「行動をスライドさせる。」とか勝手に言ってますけど。。。

 

・・・なんか、回りくどく書きましたけれども、上記は「当たり前の事」を「当たり前にする」練習をしただけです。

 

それをできるだけ、楽しく-。或いは子どもが自ら「やりたい!」と思えるように、誘導します。

 

もちろん、これが唯一の正解だとは思いません。息子には合いましたけれども。

いろいろな良い方法があるとは思います。

 

ちなみにゴールまでは、このときは2時間かかりました。

 

思ったよりも、早かったです。かんしゃくもそこまで長引かなかったです。

 

続きます。よろしくお願いいたします。