私はあります。息子「はりお」を叩きそうになったこと。
感情のままに叩いたこと、あります。
そのたびに、自分自身が怖くなります。
今度は、もっと酷いことをするかもしれない、
エスカレートして、大けがをさせるかもしれない。
大けがなら、まだしも…。
自閉症スペクトラム障害や、多動の強い子だと、
想像もつかないことをしでかすことがあるものだと思います。
そのたびに、絶望感と「なんてこの子は愚か者なんだろう」という
怒りがわいてきます。
いらいらして、お菓子を爆食いしても、気持ちは晴れません。
それで体重が増えたら、自己嫌悪です。
でも、そこしか逃げ道がないから、過食になったり…。
逆になんにも食べられないくらい落ち込んだり…。
わたしはよく、夜空を見上げます。
少しの間、子どもは家族に預けて玄関先に出ると、
家の中の空気とはちがう、外の空気が身体をつつみます。
ワンオペの日も多いのですが、そんなときは、より危険です。
自分の感情を自分でとめられるか、自信がありません。
なのに、私の子どもは、癇癪をおこしたり、してほしくないことばかりします。
…もう、そういうときは、子どもと一緒に大声で泣きますね。
だって、もう、どうしようもないんです。
ほんとうは、子ども以外のモノを叩くのがいいのでしょうけど、
それも難しいときには、
泣きながら、子どもを叩いたりもします。
でも、泣いた分だけ、少し力を弱めて叩きます。
ABAでどうにかなる、という話ではないと思うんです。
そして、時間が過ぎて、悲しみや怒りが少しおさまったときに
そのときに、目の前の子どもが大きなケガもなく元気なら、
気持ちを切り替えて、そこで初めて
「今度、叩きそうになったら」という対策を考えるでしょうか。
私たちは、自分の子育てが、
正しいのか間違っているのかさえ、確認のしようのない
そんな毎日をなんとか過ごしています。
それでも、
その一日、子どもをちゃんと、育てたのです。
もう、それで十分だと思います。