フジワライブキ先生に施術してもらいながらインタビュー
その380
鍼灸師になって良かった？
綿谷 えーと、このブログを本しようと原稿を作っておりますが・・・で、藤原先生にチェックをしてもらって修正指示が入ったところを直してきました。あのー、「もみ返し」の話で・・・。
藤原 はいはい。
綿谷 「もみ返し」といっても症状がいろいろありまして・・・。
藤原 そうです。患者さんによって表現の仕方が違うんです。
綿谷 それが、えーと、「筋肉痛のような、もみ返し」と「だるくなる、もみ返し」。
藤原 うんうん。
綿谷 で、えーと、「だるくなる、もみ返し」は、「好転反応」と言って・・・。
藤原 良いもみ返しです！
綿谷 そうなのですよね。・・・で、「筋肉痛のような、もみ返し」でも3つ考えられて、それが、「治療のため施術者が意図的に傷をつけたもの」「施術者の圧が強すぎて傷ついてしまったもの」「生まれつき筋組織の弱い方」の３つ・・・。
藤原 はいはい。
綿谷 で、「治療のため施術者が意図的に傷をつけたもの」は良いもみ返しで、他の2つは、悪いもみ返し・・・。
藤原 う〜ん・・・「生まれつき筋組織の弱い方」は悪いもみ返しというか・・・・しいていうなら「仕方がない揉み返し」。
綿谷 「仕方がないもみ返し」ですか・・・「悪いもみ返し」ではないのですか？
藤原 悪いっちゃあ悪いですけど、「あ、こんな弱い力で、もみ返しになっちゃうんだ！」って患者さんもいらっしゃるので・・・。
綿谷 そうですか・・・じゃあ「思いがけないもみ返し」ですかね・・・で、それは、悪くはない。
藤原 悪い・・・う〜ん・・・なんて言ったら良いんでしょう・・・表現のニュアンスむずかしいのですけど・・・。
綿谷 う〜ん・・・。
藤原 患者さん、それぞれに個体差はどうしてもありますので・・・。
綿谷 うーん・・・この「生まれつき筋組織の弱い方のもみ返し」は施術者が、患者さんの個体差を理解していなかったから・・・つまり、「施術者が悪い」のですよね。
藤原 まぁ、そうなりますね。
綿谷 じゃあ「施術者が悪いもみ返し」ということで「悪いもみ返し」で・・・。
藤原 そうですけど・・・その意味、読者に通じますかね？
綿谷 ん～・・・「悪いもみ返し」でいいですよ！ 大丈夫大丈夫！！
藤原 なんだか本の作り方が雑になってきましたね・・・。
綿谷 え〜・・・じゃあ、「生まれつき筋組織の弱い方もみ返し」の「悪マーク」は取りましょう！ ナシで！ 「良くも悪くもなくて、思いがけなくて、仕方がないもみ返し」ということで・・・。
藤原 そうですね・・・。
綿谷 それで、よろしいでしょうか？ では、このコラムを本に、もみ返しの説明として入れようと思います。
藤原 了解です。
綿谷 ・・・で、それから、最後のページなんですけど・・・藤原先生に「鍼灸師になって良かった？」という質問があって「良かったです！」と元気よく答えて終わる・・・という構成にしたいのですけど・・・
藤原 くくくくくっ！
綿谷 いい終わり方でしょう？
藤原 ・・・どうなんでしょう？
綿谷 「いろいろなことがありましたが、鍼灸師になって良かったです！！」って言って終わる・・・。
藤原 まぁまぁまぁ・・・。
綿谷 だって、藤原先生、今、鍼灸師をやっていて良かったと思っているでしょう？ 嫌々、鍼灸師はやっていないでしょう？
藤原 まぁまぁまぁまぁ、結果的には・・・。
綿谷 ということで、あらためまして質問させていただきますが・・・藤原先生って、鍼灸師になって良かった？
藤原 なんか・・・うん、まぁ・・・人生はいろいろありますから・・・。
綿谷 「鍼灸師になって良かったです！」って言ってくれないんですね・・・だけど、「良かったです！」と言ったことにして本に載せちゃいます！
つづく・・・
