膝痛で針灸施術を依頼された患者さんの臨床例です。
男性で右膝のお皿の内側が痛む。特に、歩くと痛みが増すとのことでした。ランニングを趣味で、毎日6キロのランニングをしておられます。膝関節の動く範囲に異常はありません。
触察するとふくらはぎの腓腹筋に筋肉の硬さがありました。腓腹筋に針を刺入すると、軽く筋痙攣が起こり筋硬結部に命中したことが確認出来ました。抜針後、筋肉の硬さは取れていました。右膝の痛みも軽減したことを確認してもらいました。
中程度の硬さがある、太ももの内側の筋肉の内側広筋にも針を刺入しました。その後二回ほど継続して施術したところ、膝痛は完全に治まりました。
この症例で注目すべき点は、膝裏にある腓腹筋の硬結が、膝のお皿の内側の痛みを増悪させていたことです。痛みの周辺筋肉だけでなく、遠位部や裏面部にある筋肉も丁寧に調べることが重要です。
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