と、仰る方とお会いしました。
鑑定のお客様ではありませんので、僕が思ったことをつらつらと書かせていただきます。
『ぜひやってみて!』
とは言えず
『あ、そうなんですか』
と、当たり障りのない相槌を返し、それ以上掘り下げてお聴きしませんでした。
コロナ禍によって職を失った方が大勢います。
どれくらい大勢かと言うと、普段目にしない事務系のお仕事の求人が1件でれば、ハローワークで申込30件で面接が7件待ちとアナウンスされます。
他にもさまざまな人材派遣や人材紹介会社から、求人を見た!という電話が毎日かかってきます。
仕事先では求人を出していないのに連日人材会社からの連絡が絶えません。
それくらい職探しをしている方は多くいらっしゃいます。
さて、その文章で食べていくと仰った方は、現在正社員で勤務しておられます。
そのような待遇の方が正社員を手放して、収入が安定しない仕事を選択する背景にはやむを得ないご事情があるとお察します。
ですけど、
文章の案件を貰えるツテをお持ちか、クラウドソーシングサイトに登録済みでクライアント契約を結んでいなければ非常にリスキーな選択のように思います。
収入を絶たれた生活は相当な心労を抱えます。
経験上思うことは、
人は生きているだけで赤字です。
僕自身、急な解雇によって無職を経験して貯金を切り崩す生活を余儀なくされたことがあります。
せっかくお仕事が見つかっても周りと馴染めず浮いてしまい、職場でのパワハラを感じて精神的に参って退職して無職に舞い戻ったこともありました。
そんな時、たまたま目にしたライター募集を見て、思い切って応募しました。
初めていただいた報酬は、
1記事4,000文字で800円。
それを5記事一斉納品で4,000円。
初めての1記事目は書き上げるのに1日かかりました。
1日かけて800円です。
時給制のアルバイトの方が遥かに稼げます。
それでも背に腹はかえられぬ状況でしたし、家にいて仕事が出来ることは何て理想的な働き方なんだろうと感動したものです。
今はリモート勤務が一般的になりましたから、この先も何処でも仕事ができる職種が増えると思います。
でも800円。
4、5,000円いただくために数日かける分には割に合いません。
単価の良い仕事もありますが、未経験者は1文字0.5円で1,000文字書いて500円の世界です。
僕の場合は4,000文字書いて800円でしたから、0.2円でした。
割りの良い案件は経験者に依頼されるから初めての頃は仕方ないと思います。
実務経験はこれからで、輝かしい金看板もなく、コネやツテもない。
そんな方が正社員を辞めて文章で食べていくと仰って、何が言えるでしょう。
仕事しながら仕事してみたら?
絞り出した答えはそれでした。
文章の仕事を1つでも試してみてから、
退職を決めても遅くないと思います。
遅くない。
やり直せる。
ハリモ