※ブログページですが、電子書籍を読んでいるようなイメージで書いています。
よく頑張りましたね。
この本を手にとったあなたは、今までとってもよく頑張りました。
本書は、ストレスとプレッシャー
で潰れてしまった会社員時代の筆者が、同じような人を産まないために、励ましたくて書きました。
私の些細な体験談ですが、あなたを救うきっかけとなれば幸いです。
ストレスとプレッシャーで潰れそうな人へ送る7つのアドバイス
①追い詰められたら休む
まず、体を休めましょう。そして心を休めましょう。
風邪でも腹痛でも頭痛でも結構です。
仕事をお休みしてください。
自分が休む訳にはいかない!
休めない!
と、自分を縛り付けないでください。
体調不良でお休みが取れない仕組みの職場は、遅かれ早かれいずれ機能しなくなります。
休まれたら困る!
という期待に答えすぎて、あなたは今ギリギリの精神状態なのです。
あなたは社長ですか?
社長なら、定休日や休館日を作りましょう。
社員であれば、優先すべきは自分の身です。
ともかく休んでください。
本社や本店に事情を伝えて、お休みが必要な旨を伝えてください。
我慢しないでください。
上司に何を言われても、同僚からどう思われても、まずは体を休めましょう。
あなたは疲れているんです。
ずっとずっと気を張って、一人で頑張ってきたんです。
大丈夫。
休みましょう。
休んでいい。
サボりではありません。
休息です。
あなたの体からのSOSに答えただけです。
今は責任を丸抱えせずに、一度ゆっくり手放して、休息しましょう。
②何ともならない
どうにもならない事を、何とか良くなるよう操作しても、疲れるだけです。
優秀な先輩が辞めてしまう。
理解ある上司が辞めてしまう。
辞めないでもらいたくて説得をするなんて、それは徒労です。
今の状況を受け入れて、自分の身を守ることを優先してください。
やがて上司や先輩の仕事があなたに降りかかってきます。
今以上に仕事が増え、手間が増えるのです。
そして、オーバーワークとなり、やりきれなさと不満によるストレスで苦しくなるでしょう。
『やってもらわないと困る!』
と、言われた時に、すんなり受け取ってしまわないようにしましょう。
ただし、請け負ったからといって、やり通す必要はありません。
出来なかったら、出来ない!と返しましょう。
善悪の区別で言うなら、請け負ったのに出来なくて知らんぷりで放置する事のほうが悪です。
やってみたけど出来なかった、だから報告をするほうが善です。
どうにかなるなら、とっくにどうにかなっています。
どうにもならない事は、本当にどうにもならないのです。
③最大の罪は安請け合い
世の中にスーパーマンはいません。
一人が持てる仕事の量は決まっています。
頑張れば頑張った分だけ手放さなければならないものが増えます。
あなた一人が多く持つ必要はありません。
それを考慮せずに仕事を丸投げしてくる人は、あなたに甘えているのです。
あなたにその人を甘やかす義務はありますか?
甘やかす必要はありません。
安請け合いは辞めて、
人の良い振りは辞めて、
出来ないと言って良いです。
評価が気になる?
昇給や賞与にマイナスに響く?
待って待って。
あなたは今そんな事を気にするほどゆとりある状況ですか?
ストレスやプレッシャーで潰れそうなのでしょう?
だったら、まずは自分を優先して自分のSOSに答えてください。
誰かがやらないといけない仕事は、別に誰がやっても良いのです。
あなたがやる必要はないのです。
持ち回りでやっても良いのです。
『業務量過多により、この業務は今日からやりません!』
と言ったら、
『皆同じ量をこなしています。一人だけ業務量を減らすことは出来ません』
と、言われたとします。
でも、そのまま続けていたらそのうち潰れます。
潰れてからでは遅いのです。
『大事な業務だからこそ、丁寧かつ慎重にやり遂げたいのです』
とでも訴え、とにかく業務量を減らしましょう。
④依存の蓄積を断つ
ストレスやプレッシャーは目に見えません。
だからこそ厄介なのです。
あなたが抱えるストレスやプレッシャー以外に、周りからの影響も大きく作用しています。
例えば、ベテランの社員が退職をするとします。
その後任としてあなたが引き継ぐことになった場合、
上司や周りが焦っていれば、あなたに丸投げしている恐れはまだ低いと言えます。
しかし、周りが焦っていなかったり、楽観視していたりすれば、気を付ける必要があります。
あなたに全部やってもらおうと思っている恐れがあるからです。
それが見えないストレスとプレッシャーです。
あなたは知らず知らずのうちに、その見えないストレスとプレッシャーを蓄積しています。
人からは念が発せられています。
なかでも依存の念は、誰もが辟易するとても強い思念です。
どんな優秀な人材でも勝てないものが1つだけあります。
それは経験です。
その場所での経験です。
周りの誰もがあなたに判断を委ねるという依存をしてきます。
あなたが依存側の立場に立って考えてみてください。とても楽だと思いませんか?
判断に迷えば委ねればいいのです。責任を負わないということは、楽ですね。
苦労と心労が増えるのは、依存されるあなたなのです。
分からないことは、分からない。
答えられないことは、無理に答えなくて良い。
判断を委ねられたら、相手に判断をさせるのです。
あなたは依存されているからしんどいのです。
頼られ過ぎると潰れます。
冷たくあしらっても良いのです。
⑤決別という選択もありです
あなたの苦しみを理解してくれる人はいますか?
ただじっと、あなたの思いや抱いていた不安や苦しみに耳を傾けてくれる人はいますか?
あなたの話を聞いてくれていても、『でもね』と言葉を返してくる人は理解者ではありません。
あなたを説得したり、丸め込んだりしてくる要素を持った会社側の刺客です。
その刺客は飴のように優しい顔ですが、あなたを逃さないために一見理解者のような素振りです。
しかし、本当の顔は支配欲があり、自分の都合を優先するのです。
優しい見た目に騙されないでください。理解する気は毛頭ありませんので、あなたのエネルギーだけが消耗します。
あなたを理解してくれない人とは、決別しても良いのです。
『でもね』
『どこも一緒でね』
『世の中甘くないよ』
『酷い辞め方しないで』
などのお説教は、あなたを操作しようとしているのです。
あなたのSOSをキャッチ出来ない不良品の受信機は捨てても構いません。
⑥あなたは悪くない
最初にお伝えしましたね。
よく頑張りましたね。
あなたが本書を手にとったということは、今とてもギリギリの精神状態なのだと思います。
もしも今仕事を辞めたいと思っていたり、辞める意思を伝えていたとしたら、筆者はあなたの意思を尊重致します。
辞める意向を伝えた時に、会社の反応を見てください。
嫌味を言われましたか?
言われたかもしれませんね。
甘える相手がいなくなるのですから、だだっ子と同じレベルなのです。
依存できる相手がいなくなるのですから、繋ぎ止めたくて仕方がないのです。
ですから、嫌味や残念だと言われると、あなたは自分が悪いのではないか?と思ってしまうでしょう。
でも、あなたは悪くないのです。
ちっとも悪くありません。
社員のあなたが居なくて潰れるような会社や組織なら、会社として問題です。
皆あなたの仕事をやりたくないのです。
やりたくない仕事を辞めて何が悪いのですか?
責任感?
キャリアデザイン?
やりたくない仕事をすると、良いキャリアを築けるでしょうか?
黒歴史のような気が致します。
やりたい仕事をしている人はキラキラしています。そこで素敵なキャリアを築いています。
退職するあなたを悪者に仕向ける会社は、良い会社とは言えません。
さっさと抜け出しましょう。
⑦頑張らない
あなたは十分頑張ったのです。
気を張って出勤し、退勤時間まで我慢して待っていたのです。
あなたに我慢を強いる職場は、誰にでも我慢を強いるでしょう。
上司や先輩にもです。
我慢をしてそうに見えない方は、我慢を回避するやり方が上手いのです。
もっと言うと会社の性格を知っていて、そして会社の代表よりも上手なのです。つまりは賢いのです。
あなたの職場の営業マンは我先にと出ていきませんか?
内勤組は逃げるように定時で帰っていきませんか?
そんななか一人で我慢をして、一人で頑張っていたらバカバカしくなるでしょう。
残ったあなたの手元には、あなたの仕事ではない案件がそろっと置かれているのです。
他人のために自分の時間を犠牲にしてはダメです。
だったら、この際、
頑張らない。
頑張らなくていい。
頑張るのを辞めたら、とりあえず何も考えず、ひたすら何も考えず、目の前のことをやります。
淡々と。
事務的に。
そして退勤時刻になったら、すぐに帰りましょう。
今日は疲れたでしょう?
今日も疲れたでしょう?
よく頑張ったね。
頑張るの、辞めよ。
終わりに…
上記のメッセージは全て筆者の体験を元にしています。
私が最初に新卒で入社した会社は、オーバーワークで社員はみんな眠そうでした。
特に役職者や上司は常に眠そうだったのを今でも覚えています。
話や報告の異様に長い依存社員もいましたし、辞める勇気がなくて仕方なく続けている惰性社員もいました。
私はその会社を半年で辞めました。自分たちでさえ変えられない環境を、フレッシュな新人が変えてくれると期待していたようです。
実際にそう言われました。
私は業務過多で研修に時間を避けない上司や先輩から、いつも邪険にされていました。
そして謝ってばかりいました。そのうち、私は怒られることが当たり前のダメ社員として扱われ、邪険にされることが当然のことのようになりました。
質問のたびに先輩から嫌な顔をされました。出社拒否のストレスから、動けなくなったこともありました。先輩も休みがちでしたので、ストレスがたまっていたのでしょう。
人が定着しないことを知ったのは、年賀状を書くときにもらった社員番号つきの名簿を見たときでした。
60番くらいから私の100番くらいまで番号が飛び、名前がないのです。
離職率が異様に高いことを知ったところで、新卒の自分ではどうすることも出来ませんでした。
その会社は今から数年前に倒産しました。
驚きませんでした。
逆によくここまで持ったなあと感心したくらいです。
しかしながら、負債額を見たところ、私が在籍していた10年前から既に経営は厳しかったのでは?と思います。
私が跡にした会社でも、潰れずに存続している会社やお店は沢山あります。
つまりは、あなたが辞めても会社は勝手に存続していくのです。
ですから、一雇われの身分であるあなたが辞めても何ら責任を感じる必要はないのです。
あなた一人に責任を押し付けた無責任な会社からは、決別しても良いのです。
これを書き終えて思うことがあります。
過去の私も上司に依存をしていた一人だったのです。
ある上司が退職をしてしまうことになり、言い様のない喪失感に見舞われました。
今こうして終わりにまでを書いて、私自身が依存をしていたのだと思う次第であります。
その依存関係が終わっただけのことです。
依存の関係は良くないですね。
一人で歩けなくなる。
ストレスとプレッシャーで潰れそうなあなたへ
大丈夫。
あなたは悪くない。