こんにちは。茨木市の鍼灸院ハリミル、鍼灸師えとう みなおです。
第1回でお話しした通り、私の股関節は変形性股関節症になりかけています。 だからこそ今日は、私が一番真剣に向き合っている場所、「股関節」の話をさせてください。
私のピラティスがずっと鍛えているのは、この股関節なんです。
■ 股関節は「体の要(かなめ)」
股関節は、体のほぼ真ん中にある、人体で最大の関節です。
立つ、座る、歩く、しゃがむ。日常のあらゆる動きに関わっています。
そして周りには20種類以上もの筋肉がついていて、太ももやお尻など、体の中でも特に大きな筋肉たちが股関節を支えています。
つまり股関節が元気に動くということは、下半身の大きな筋肉たちがちゃんと働くということ。逆に股関節が硬く動かなくなると、影響は全身に広がっていきます。
■ 股関節が整うと、こんないいことが
股関節を整えることのメリットは、整形外科医や理学療法士の先生方もさまざまな場で発信されています。私なりにまとめると──
・腰がラクになりやすい
前かがみや立ち上がりの動きは、実は腰・骨盤・股関節がチームで行っています。股関節がサボると、腰が肩代わりして負担が増える。腰の不調の陰に、股関節があるということなんです。
・太りにくい体づくりにつながる
筋肉は30歳を過ぎると、運動不足なら少しずつ減っていくと言われます。特に落ちやすいのが下半身。股関節を動かすことは、体の中の大きな筋肉をまとめて刺激することなので、基礎代謝の維持に役立ちます。
・冷えにくい体へ
下半身の筋肉は、血液を心臓へ押し戻すポンプの役割をしています。ふくらはぎが有名ですが、股関節から大きく動かすほうがこのポンプ作用は高まるそうです。
・姿勢が若々しくなる
座りっぱなしで股関節が曲がったまま固まると、膝が曲がり、腰が反り、背中が丸くなる…と姿勢が連鎖的に崩れて、実年齢より老けて見えやすくなります。姿勢の若さは、股関節の柔らかさからうまれる。
・歩幅と脳の関連
こんな研究報告もあります
。東京都健康長寿医療センターの研究チームが高齢者1000人以上を数年間追跡した調査では、歩幅が狭い人は広い人に比べて、認知機能低下のリスクが3倍以上高かったという報告があります。しかも、歩くテンポではなく「歩幅」の方が脳の働きと関係していたそうです。股関節の動きが広がれば、歩幅も広がる。歩くことは、脳の健康にもつながっているようです。
■ そして、40から50代にこそ知ってほしいこと
変形性股関節症が増え始めるのは、実は40〜50代からと言われています。
「シニアの話ではないのかな」ではないんです。まさに今、私たちの世代の話。
変形性股関節症になりかけの私が実感しているのは、「痛くなってから」ではなく「気づいた今から」ケアを始めることの大切さです。
私は痛みを我慢していて、音が鳴る、動きつい、痛い、ケアに通ってもなかなかよく
ならない、を繰り返して今があります。違和感をそのままにせず、後悔がないようにお伝えしたいです。
■ ピラティスは、股関節を鍛えています
私のローラーピラティスでは、股関節をとても大切にしています。
たとえば、ローラーの上に寝て、体幹を安定させたまま脚だけを動かす練習。 これは「胴体はブレずに、股関節からスムーズに脚が動く」という、歩行の土台づくりです。股関節がうまく使えないと、その負担は骨盤を通じて腰に流れてしまうから。
立って行うエクササイズでも、しゃがむ・踏み出すといった動きの中で「股関節から動く感覚」を育てていきます。
きつい筋トレではありません。 でも確実に、股関節まわりの大きな筋肉たちに働きかけています。
■ 鍼灸×ピラティスだからできること
股関節まわりの筋肉が緊張でこわばっていると、そもそも正しく動かすことが難しい。 だからハリミルでは、鍼灸で股関節まわりを「ほどいて」から、ピラティスで「動きをつなぐ」。
ほどいて、つなぐ。 なりかけの股関節と付き合っている私自身が、一番信じている順番です。
腰の重さ、冷え、姿勢、そして将来の自分の足で歩ける体。 ぜんぶ、体の要・股関節から始まっています。
(体の状態や感じ方には個人差があります。股関節に強い痛みがある場合は、整形外科等医療機関の受診をおすすめします)
