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当面の間冒頭にこのお知らせを載せることにしました。
1938年7月25日、千代田は水上機母艦として竣工。
搭載機は当初九五式水上偵察機を
補助機合わせて28機搭載の予定でした。
真珠湾作戦の際、甲標的の出撃が検討され、
航続距離の短い甲標的の母艦として
千代田が改装されることになりました。
艦内の水偵用格納庫を改造し、甲標的移動用に
軌条4組に3隻ずつ並べ計12隻を搭載。
開戦当初は空母への転換は考えられておらず、
1942年6月のミッドウェー海戦での
空母4隻喪失により、空母の緊急増勢計画が研究され、
マル5計画での戦艦・巡洋艦建造計画を取りやめ、
空母建造を増やす改マル5計画がスタートしました。
しかしスタートしたからと言ってすぐに空母が
完成するはずもなく、とりあえず使えそうな商船や
水上機母艦を改装し空母に仕上げることになりました。
そして千代田は1943年12月21日、
空母へと生まれ変わったのです。
空母改造後は第三航空戦隊に所属し船団護衛に従事。
1944年6月のマリアナ沖海戦では、
前衛部隊として瑞鳳、千歳とともに参加。
第一航空戦隊の翔鶴、大鳳第二航空戦隊の飛鷹が沈み、
小沢長官の採用したアウトレンジは全く機能せず
未帰還機は基地航空隊を合わせれば476機にも達しています。
千代田は直撃弾1発を喰らいましたが小破で済みました。
1944年10月20日、千代田は小沢機動部隊の
第三航空戦隊として、
瑞鶴、瑞鳳、千歳とともに出撃しました。
搭載機数は4隻で
653空・601空の残存機で計116機のみ。
内、千代田は零戦8、爆戦4、97艦攻4
を搭載しています。
小沢機動部隊本隊を以て
極力敵機動部隊を北方に吸引しこれを攻撃。
水上部隊(栗田艦隊)の劣勢を補うこと
これが小沢艦隊の役割です。
ハルゼーの機動部隊がシブヤン海を東進する
栗田艦隊に襲い掛かってた頃、
小沢艦隊発見の報を受け北上を開始。
小沢艦隊は予定地点に到達後索敵機を発進させます。
最後に発艦した瑞鶴偵察機が敵機動部隊を発見。
24日正午、攻撃隊を発進。
攻撃隊は敵の迎撃機に遭遇しながら
敵空母を攻撃後、ルソン島の味方基地に退避。
栗田艦隊から敵機の空襲が激しいとの電文が入り、
小沢艦隊は反転北上します。
それにつられて
ハルゼーの機動部隊も追っかけてきます。
25日08時頃敵機の攻撃が始まりました。
最初に瑞鳳が被弾し、次いで瑞鶴に魚雷1本命中。
瑞鶴、瑞鳳の警戒である第61駆逐隊の秋月が
敵の急降下爆撃で艦中央部に被弾。
酸素魚雷が誘爆し二つに折れて沈没。
千歳に5発の直撃弾と無数の至近弾
空母では最初に千歳が沈没。
瑞鶴には7本の魚雷と
4発の直撃弾があり14時過ぎに沈没。
瑞鳳は魚雷2発と爆弾4発、至近弾多数を受け
航行不能となり15時半ころに沈没。
唯一無傷だった千代田に爆弾1発が命中し大火災。
航行不能となりました。
千代田の曳航を命じられた五十鈴と
護衛の槇が近づいてきましたが、
敵機の断続的は空襲に五十鈴、槇共に被弾。
一時的に北方に避退。
その間に千代田は敵の偵察機に発見され
巡洋艦部隊に通報。
接近した重巡ニューオーリンズ、
ウィチタ、軽巡モービルなどが砲撃を開始し、
17時頃に沈没していきました。
ニューオーリンズ
ウィチタ
モービル
砲撃を受け炎上する千代田
第一遊撃部隊の損失
戦艦：武蔵、扶桑、山城
空母：瑞鶴、瑞鳳、千歳、千代田
重巡：愛宕、摩耶、鳥海、最上、
鈴谷、筑摩
軽巡：能代、多摩、阿武隈、鬼怒
駆逐艦：野分、藤波、早霜、朝雲、
山雲、満潮、初月、秋月、
若葉、不知火、浦波
潜水艦：伊26、伊45、伊54
このように
残念ではありますが、千代田はミッドウェーの
仇を討つどころか返り討ちにされてしまいました。
やがて比島戦線においても
餓島・墓島以上の泥沼の戦いに陥っていきます。
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