1944年12月3日、駆逐艦竹はオルモック湾で敵艦を撃沈し、駆逐艦隊最後の意地を見せたゾ!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

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1944年10月20日、ダグラス・マッカーサー大将は
 
南西太平洋方面連合軍司令官として約20万の兵力を
 
率いてレイテ島に上がってきました。
 
 
 
 
 
 
友軍はここから終戦まで
 
壮烈かつ悲壮な戦闘を経験することになります。
 
 
マッカーサーのレイテ上陸から一週間ほど前
 
台湾沖航空戦でとんでもない判断ミスが
 
起こりました。
 
初戦の歴戦搭乗員の大半はすでになく、
 
にわか仕立てで急造した攻撃隊の
 
報告した敵空母11隻撃沈・7隻撃破を
 
海軍は完全に信じ切ってしまい
 
彼らの技量でこのような大戦果が生じるわけがない!
 
そう疑いもせずに
 
その後の作戦に大きく影響を及ぼしてしまいます。
 
 
その上、尻尾巻いて逃げ帰った栗田艦隊の
 
敵空母撃破7と言う報告も鵜呑みにしてしまい
 
レイテの敵空母はすでに“骨抜き”との
 
楽観的な判断から
 
『レイテ島増援輸送作戦(多号作戦)』
 
が発動されました。
 
 
 
 
 
 
敵に占領されたレイテの各飛行場が
 
本格始動する前に速やかに輸送する必要があります。
 
 
10月25日カガヤンを出発した第一次輸送から
 
11月8日にマニラを出港した第二次輸送までは
 
艦艇に被害を出しながらもオルモックへの
 
揚陸は成功していました。
 
 
しかし第三次~第六次輸送では
 
揚陸の失敗の上、輸送部隊全滅。
 
 
 
 
第七次輸送では、陸軍のSS艇まで狩り出しての輸送
 
 
 
このSS艇での輸送は成功しますが
 
その直後の12月1日、マニラを出港した第三梯団
 
輸送艦第9号・140号・159号・駆逐艦竹・桑が
 
オルモック揚陸中の3日深夜、敵駆逐艦3隻・魚雷艇と交戦。
 
 
2日夜、船団5隻はオルモック湾に到着して揚陸を開始。
 
桑が船団南側、竹が船団南西側を哨戒中、
 
敵第120駆逐群がオルモック湾に突入。
 
 
 
 
 
 
11000mでクーパーが砲撃を開始。
 
桑も敵艦隊を発見し、竹に知らせるとともに
 
砲撃を開始。
 
 
 
参考画像デス
 
 
 
船団南側の桑が最初に集中攻撃を受け
 
炎上・大破した後、最初の発砲から
 
わずか9分で沈没。
 
 
 
これも参考画像デス
 
 
 
敵艦が桑の炎上を確認し、
 
目標を竹に切り替えようとした時
 
竹はすでに魚雷戦を開始。
 
魚雷2本を発射していました。
 
 
 
 
 
 
竹からの雷撃を船体中央部に受けた
 
クーパーは竜骨を折られ、
 
ほとんど一瞬のうちに沈みました。
 
 
 
 
クーパー
 
 
 
アレン・M・サムナーは竹に直撃を与えるも不発。
 
逆に竹からの高角砲弾を複数発もらってしまい
 
それにビビったサムナーとモールは
 
慌てて退散していきました。
 
 
 
アレン・M・サムナー
 
モール
 
 
 
オルモックへの輸送はその後
 
12月11日の第九次まで続けられましたが
 
14日に敵上陸部隊が北上したのを受け
 
それ以降はルソン島防備の強化のため
 
中止となりました。
 
 
これでレイテでは敵との戦い以前に
 
自活との戦いが展開していくのです。
 
 
 
陸上からの砲撃され、
オルモック湾で大破した第159号輸送艦
 
 
 
南太平洋全域で奮闘した日本海軍駆逐艦隊は
 
ここオルモック湾での魚雷戦が
 
敵艦隊との直接戦闘で痛打を与えた
 
最後の海戦となってしまいました。
 
 
 
 
 

 

同日、ヒ83船団を護衛していた第64号海防艦は
 
南シナ海で待ち伏せしていた敵潜パイプフィッシュ
 
の雷撃を受け、あえなく沈んでしまいました。
 
 
 
 
 
 
ヒ船団は、日本本土~シンガポール間を行き来し
 
南方資源(特に石油)を確保する輸送船団。
 
フィリピンを落とし、東・南シナ海の
 
制海権を奪われシーレーンを失うと、
 
本土は枯渇する危険があります。
 
 
ヒ83船団と第64号海防艦の被害は
 
比島方面への増援にも大きな影響を
 
及ぼすのでした。
 
 
 
 
 
 
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