ロシアがウクライナに軍事進攻して1年が経った!!でもなんでプーチンはウクライナを攻めたん!?の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

ロシア軍がウクライナ国境付近に集結した頃、

 

プーチン大統領はウクライナ侵攻計画を

 

繰り返し否定していました。

 

 

 

 

 

 

ウクライナ南東部のドンバス地方(ドネツク州とルハンシク州)

 

では2014年以降、親露派の反政府グループとウクライナ政府間で

 

武力衝突が続いており、ロシアはこの反政府グループを支持。

 

迫害を受けているロシア系住民を開放する名目で、

 

2022年2月24日、国境付近に集結してるロシア軍が一斉に

 

ウクライナ国内に侵攻しました。

 

 

 

 

 

 

ロシア軍は一時は首都キーウ近郊まで迫り

 

首都陥落も時間の問題かと思われましたが、

 

ウクライナ軍がなんとか押し返しました。

 

またドンバス地方でも一時的に露軍の占領下に

 

置かれましたが、ウ軍がハルキウ攻防戦を制し

 

奪還しています。

 

このようにウ軍は各地で反転攻勢に出ています。

 

 

 

 

 

 

露軍は劣勢に立たされ撤退が相次いでいます。

 

それなのにプーチンはここまでウクライナ侵攻に

 

なぜ固執するのでしょう。

 

 

近年のロシアとウクライナの問題を見てみましょう。

 

 

 

1917年の2月革命で帝政ロシアが崩壊。

 

すぐさまウクライナは独立宣言をしましたが

 

翌年に誕生したソビエト政権の赤軍がキーウを占領。

 

ソビエト連邦に組み見込まれ支配下の政権が誕生します。

 

 

1939年8月、ソ連とドイツは不可侵条約を締結。

 

しかしドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発すると、

 

ナチス・ドイツは1940年12月バルバロッサ作戦を発動、

 

1941年6月22日にソ連へ侵攻しました。

 

 

 

 

 

 

ウクライナはドイツ軍の占領するところとなり

 

市民はドイツ軍を解放者として歓迎しました。

 

ところがドイツはソ連以上の圧政を敷き

 

ウクライナ市民を苦しめたので、

 

国内には反ドイツ・反ソ連の運動が起こります。

 

1942年10月にウクライナ蜂起軍が結成され

 

双方に対するパルチザン・レジスタンス活動を開始。

 

 

ドイツ軍の勢いはスターリングラードまで及びますが

 

冬将軍の到来と、ドイツの数倍を誇るソ連の生産力で

 

軍備を拡張し、反撃に転じウクライナへと攻め上ってきました。

 

ウクライナ第二の都市ハリコフ(現ハルキウ)は四度にわたり

 

攻防戦が展開され、結局ドイツ軍の撤退により赤軍が占領。

 

 

 

 

1944年ウクライナ

グロースドイッチュラント師団のパンターA型

 
 
 

ウクライナ蜂起軍は侵攻してきた赤軍に対抗すべく

 

ドイツ軍と一時的に同盟関係を築きますが、

 

これが“ナチス協力者”とみなされ戦後

 

ソ連によるナチス協力者狩りがウクライナ全土で

 

実施されました。

 

 

1960年代後半から1970年代後半にかけて欧州で

 

ナチズムを継承した“ネオナチ” が誕生。

 

 

1991年、ソビエト連邦崩壊に伴いウクライナは分離独立。

 

しかしこの時はまだロシアの影響を強く受けていました。

 

2014年親露派のヤヌコーヴィッチ政権が崩壊。

 

この時ウクライナ蜂起軍の名誉回復がなされました。

 

これに反発したのがロシア。

 

 

クリミア半島は過去にロシア領に組み込まれてた時期もあり

 

ここぞとばかりに、ロシア系住民を先導し

 

強引にロシアへの併合を問う住民投票を実施させ、

 

  9割以上の賛成票を持ってウクライナからの独立、

 

即時ロシアへの編入へと舵を切らせました。

 

 

 

 

 

 

ロシアの大半の海岸は北極海に面しており

 

冬季は凍結するため、不凍港を欲しています。

 

クリミア半島には良質な軍港があるため、

 

黒海艦隊の寄港地として最適であるので

 

クリミア半島を手に入れたと思われます。

 

 

 

ウクライナ本土の経済は、欧州の中でも

 

恵まれた立場ではありません。

 

主産業は農業で、エネルギー供給のほとんどを

 

ロシアに依存しています。

 

ではこんな決して裕福な国とは言えない国を

 

なんでプーチンは武力を持って手にいれようと

 

したのでしょう?

 

 

ウクライナでは、一度は親露路線を歩もうとしたのですが

 

ロシアのクリミア併合、ドンバス地方への介入等により

 

ウクライナ政権はEU・NATOへと接近していきます。

 

2019年5月にゼレンスキーが大統領に就任すると、

 

その姿勢が色濃くなりました。

 

万が一ウクライナがNATOに加盟する事にでもなれば

 

ロシアは国境を挟み直接NATOと対峙する事になります。

 

 

 

 

 

 

これに危機感を覚えたプーチンは、

 

ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の

 

分離独立を承認。

 

 

さらに目を付けたのが“アゾフ連隊”。


アゾフ連隊は元々マリウポリを拠点とする

 

義勇兵の集団でしたが、

 

2014年のドンバス地方の騒乱の際にその活躍が

 

一躍有名になり、国家警備隊として

 

取り上げられました。

 

 

 

 

 

 

このアゾフ連隊が脚光を浴びだした時

 

ネオナチと深い関わりがあるも報じられています。

 

アゾフ連隊が国の機関として採用されたことを口実に

 

ウクライナにおける「非ナチ化」をお題目として

 

軍事侵攻を正当化したものと見られます。

 

 

 

 

アゾフ連隊が立て籠もったアゾフスタリ製鉄所

 

 

 

ウクライナが西寄り路線を歩もうとするのが

 

どうしても許せないようです。

 

ウクライナへ電撃侵攻を果たし全土を掌握し

 

再び親露派政権を樹立させ、

 

西との間にワンクッションを確保するのが

 

真の目的やったように思います。

 

 

支那が北朝鮮を手放さないのとおんなじですね。

 

 

プーチンは欧米各国がこの侵攻に猛反発し

 

ウクライナへ武器供与を行うことを

 

計算に入れてなかったようですね。

 

 

 

対戦車ミサイルジャベリン

 

スティンガーミサイル

 

M142高機動ロケット砲システム ハイマース

 

英国が供与を発表したチャレンジャー2戦車

 

ドイツが供与を発表したレオパルト2戦車

 

アメリカが供与を発表したM1エイブラムス戦車

 

フランスが供与を発表したAMX-10RC装輪装甲車

 

 

 

ロシアの企業が「西欧諸国の戦車を破壊、あるいは

 

拿捕した兵士には懸賞金を出す」とか、

 

「各国がいくらウクライナに戦車を送ろうとも

 

我軍の猛攻には無力である」

 

などと空元気を連発してます。

 

 

 

だからミサイル・ドローンによる無差別攻撃に

 

踏み切ったのでしょう。

 

インフラ設備を破壊し、国民の間から

 

「戦争を止めろ!」と言った声が上がるのを

 

期待する作戦ですね。

 

 

 

 

ベラルーシからキーウに向けて発射されるS300ミサイル

 

S300ミサイルの移動式発射台を搭載したMAZ-7910

 

着弾直前のS300

 

 

 

また主要各国への化石燃料(主にLNG)供給を停止させ

 

経済的に打撃を与え、反戦運動を加速させ

 

ウクライナへの支援から手を引かそうとしています。

 

 

 

 

 

 

裏を返せば、通常戦略では当初の目的を

 

完遂できないと言った表れではないでしょうか。

 

あるいは、ウ軍の目をキーウに向けさせといて

 

東部で反撃体勢を整えてるのかな?

 

 

 

 

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